ロボロフスキーハムスターの特徴は?飼い方から寿命や値段、性格まで

ロボロフスキーハムスターの特徴は?飼い方から寿命や値段、性格まで

ハムスターの中でも小柄な品種のロボロフスキー。チマっとしたサイズ感にちょこまかと一生懸命に動く姿がなんとも可愛らしいです。

ハムスターは種類によって性格の傾向が大きく異なるので、それぞれに合う飼い方をする必要があります。

本記事で、ロボロフスキーハムスターの特徴や飼い方を解説します。

気になる性格や寿命、多頭飼いについても触れていくので、ロボロフスキーハムスターに興味がある人やこれから飼いたいと考えている人は必見です。

目次

ロボロフスキーハムスターの特徴

小さい姿が可愛いロボロフスキーハムスター

ロボロフスキーハムスターの体長は7cm前後、体重が15g~30gとハムスターの中で最も小柄な種類です。

野生ではカザフスタンやロシアに生息しており、巣穴を作ってその中で生活しています。

一般的に繁殖が容易なハムスターですが、ロボロフスキーの場合は他の種類に比べると繁殖しにくいです。

動きがとてもすばっしこいので、小さな体でせかせかと頑張って動き回る姿は見ていて飽きません。

ロボロフスキーハムスターの性格

ロボロフスキーハムスターは非常に警戒心が強く臆病で神経質な性格をしています。

野生では捕食される側であり、体がとても小さいことが恐がりな性格につながっていると考えられます。

臆病ではあるものの攻撃性は低いので、お世話のときに噛みつかれるといったことは少ないです。

ロボロフスキーハムスターの値段

ロボロフスキーハムスターは2,000円前後でお迎えできます。

ノーマルカラー以外であっても特別高価になるケースは少ないです。

誰でもお迎えしやすい価格帯は、ハムスターの魅力の1つでもあります。

ロボロフスキーハムスターはなつく?

ロボロフスキーハムスターは警戒心が強く臆病な性格をしているためなつきにくいです。

手に乗せたり手からおやつを与えたりといった触れ合いは難しいと思っておいた方が無難です

手からご飯をあげるくらいのコミュニケーションがメイン

触れるようになったらラッキーくらいの気持ちでお世話をしましょう。

時間をかけて慣れてきたころに触れるようになる子もいれば、いつまでたっても触らせてくれない子もいます。

基本的にロボロフスキーハムスターはコミュニケーションをとるペットというよりも、動きや仕草を見て癒される鑑賞がメインのペットです。

慣れさせようと無理に触ることはロボロフスキーハムスターに大きなストレスを与えることになるので控えましょう。

ロボロフスキーハムスターの寿命

ロボロフスキーハムスターの平均寿命は2年、長くても3年です。

1歳半以降から体の衰えが目立ち始めるため、一緒に過ごせる時間は少なめ。

ハムスターの中でも特に体が小さいロボロフスキーは、病気をしたときの処置が難しい傾向にあります。

長生きを目指して健康に過ごせるように、ストレスの少ない快適な飼育環境に整えることが大切です

ロボロフスキーハムスターの餌

草食寄りの雑食性であるロボロフスキーハムスターには、体の小さいドワーフハムスター専用のペレットを主食として与えましょう。

いくつか種類がありますが、最初はお迎えしたペットショップで与えていたペレットを選ぶのがおすすめ。

お迎え当初はロボロフスキーハムスターにとって生活環境が大きく変わることになります。

ストレスの負担を少なくするためにも、慣れるまではエサの内容を同じにしましょう。

エサの量は1日3gほどが一般的ですが、個体によってバラつきがあるためこちらも確認することをおすすめします。

キャベツやレタスなどの野菜は水分補給として少量あげる程度であれば問題ないです。

おやつにヒマワリの種などの種子や果物を与えても良いですが、あげすぎは肥満の原因に。

特に野菜や果物は水分が豊富なので、食べ過ぎるとお腹を壊してしまいます。

基本的に必要な栄養素はペレットに全て含まれているので、追加でほかに何かを与える必要はないです。

ペレット以外の食べ物は少量をたまに与える程度にして、栄養バランスが崩れないように注意してください。

ロボロフスキーハムスターのおすすめの選び方

ペットショップでロボロフスキーハムスターをお迎えする際は、以下のポイントをチェックしながら選んでみてください。

  • 活発に動き回っている
  • 毛並みや毛艶が良い
  • 体が汚れていない
  • 健康的なフンをしている
  • 外傷がない

ハムスターは夜行性のため日中は巣箱で眠っている可能性が高いです。

なるべく夕方以降にペットショップに足を運んで様子を見てみましょう

気になったロボロフスキーハムスターがいれば、ケージの中を元気に動き回っているか、毛並みに問題がないかを確認してください。

健康状態はペットショップのお世話の仕方が大きく影響しています。

ハムスターに体の汚れや外傷がある場合は、ペットショップの管理が行き届いていない可能性が。

健康状態が良好なロボロフスキーハムスターをお迎えするためにも、信頼できるペットショップかどうかをしっかりと見極めましょう。

ロボロフスキーハムスターのカラー

ロボロフスキーハムスターにはカラーがいくつか存在し、最近ではバリエーションも増えています。

以下はロボロフスキーハムスターの代表的なカラーです。

カラーによって雰囲気が大きく変わるので、お気に入りのロボロフスキーハムスターを見つけてみましょう。

ロボロフスキーハムスターのカラー特徴
ノーマルロボロフスキーハムスターの一般的なカラー
背中側は柔らかい茶色でお腹側は白い
スーパーホワイト全体的に白いが頭と背中に差し色で茶色が入る
差し色の濃淡は個体によって違いがある
ホワイトフェイス顔は全体的に白い毛におおわれている
背中側は茶色
ブルーパイド白色ベースに青みのある灰色がまだらに入っている
ペットショップではあまり見かけない
ロボロフスキーハムスターのカラー

ロボロフスキーハムスターの飼い方

ロボロフスキーハムスターの基本的なお世話は、以下の通りです。

  • エサやり
  • 掃除
  • 温度管理

ロボロフスキーハムスターのエサは、体が小さいドワーフハムスター専用のペレットが主食です。

餌を食べるロボロフスキーハムスター

1日3g前後食べるのが望ましいですが、食べる量は個体によって差があります。

お迎えする際には何をどのくらい食べていたかを確認しておくと参考になるのでおすすめです。

飲み水は最低でも1日1回は交換してください。

ハムスターはトイレを覚えないため、排泄はケージ内のさまざまな場所で行います。

清潔に保つためにもフンとおしっこで汚れた床材やエサの食べ残しなどを取り除いてあげてください。

1週間に1回~2回の頻度で床材は全て新しいものへ交換すると衛生的です。

エサやりと掃除の他に重要になるのが、ロボロフスキーハムスターを飼育する部屋の温度管理。

ハムスターが快適に過ごせる温度は20℃~25℃、湿度は50%前後です。

気温が10℃を下回ると冬眠状態になる可能性があるため注意してください。

野生下では冬眠に備えて十分な栄養を蓄えてしっかりと準備を行いますが、飼育下のハムスターでは冬眠の準備が不十分で亡くなってしまう恐れが。

冬の寒い時期は特に室温管理に注意し、寒さが厳しいようならペットヒーターを導入して暖かく過ごせるようにしてあげましょう。

ロボロフスキーハムスターは多頭飼いできる?

多頭飼いされて密集しているロボロフスキーハムスター

ロボロフスキーハムスターはハムスターの中でも多頭飼いに向いている種類です。

一般的に大人のハムスターは強い縄張り意識を持っているため、多頭飼いをすると激しく喧嘩をしてしまいます。

ロボロフスキーハムスターの場合は縄張り意識がほかのハムスターに比べて薄い傾向にあるので、多頭飼いがしやすいのです。

ただし、相性によってはロボロフスキーハムスターでも多頭飼いが不可能なこともあります。

必ず多頭飼いができるというわけではありませんので注意してください。

私も飼っていたロボロフスキーハムスターは半年ほどで喧嘩をしてしまい、結局別々のケージで飼った経験があります。

もしも多頭飼いにチャレンジする場合は正しい飼い方や注意点をチェックしておきましょう。

ロボロフスキーハムスターを飼うのに必要なものとその値段

ロボロフスキーハムスターの飼育に必要なグッズとその値段相場がこちらです。

飼育グッズ値段相場
ケージ5,000円~10,000円
エサ1,000円前後
エサ入れ500円前後
給水ボトル1,000円~2,000円
トイレ500円~1,000円
床材1,000円~
巣箱1,000円~2,000円
回し車2,000円前後
かじり木500円~1,000円
砂浴びの容器500円前後
砂浴び用の砂500円~1,000円
ヒーター2,000円~3,000円

ロボロフスキーハムスターの飼育グッズをすべて揃えるには20,000円ほどの費用が必要です。

どの飼育グッズもさまざまなメーカーが販売しており価格に幅があります。

中には100円ショップなどで代用できるものもあるので、飼育グッズそれぞれの選び方をみていきましょう。

ケージ

小柄なロボロフスキーハムスターですが、活発に動き回れるようにケージサイズは幅45cm、奥行き30cm、高さ25cm以上のものを選んでください。

巣箱や回し車など大きなものを設置してもスペースに余裕があるサイズ感がベストです。

ハムスター用のケージは、金網で格子状になっているものとアクリルやガラスで囲ったクリアなものが主流。

金網は通気性が良くお世話に必要なグッズを固定できるというメリットがありますが、よじ登ってケガをしたりかじって歯を痛める恐れがあります。

おすすめなのはアクリルやガラスなど透明な素材で囲われているクリアタイプ。

足をかけてよじ登る心配もありませんし、ガジガジとかじることもできないので安全です。

慣れてきたら手作りケージという選択肢も!

巣箱や回し車がセットになっているタイプや2階建てで遊び場が充実しているタイプなど、ハムスターのケージはバリエーションが豊富。

基本的には5,000円前後で手に入りますが、付属品や遊具の多さ、広さによっては10,000円ほどかかる場合もあります。

シンプルな造りのタイプがお世話をしやすく安全性が高いのでおすすめです。


エサ

ロボロフスキーハムスターのエサはドワーフハムスター専用ペレットを与えます。

メーカーや品質の違いなど種類が豊富ですが、健康であれば特別高価なエサを与える必要はありません。

最初はお迎えした先のペットショップで食べていたものと同じものを与えると失敗が少ないです。

一般的には1,000円未満であることが多いですが、品質の良いものになると1,000円~2,000円の費用がかかります。

エサ入れ

重みのある陶器タイプを選べばひっくり返される心配がありません。

ハムスター用のエサ入れは500円程度で販売されていますが、100円ショップのものでも代用できます。

ロボロフスキーハムスターのサイズ感に近い入れ物で、浅く返しが付いている陶器素材のものを探してみましょう。

給水ボトル

給水ボトルはケージに固定できるタイプと、ケージの中に設置する置き型タイプの2種類です。

金網のケージには固定タイプ、クリアな板で囲われたケージなら置き型タイプが向いています。

どちらのタイプも、体が小さなロボロフスキーハムスターでも届きやすい飲み口であることに気を付けて選びましょう。

置き型に比べて固定型の方が安価なものが多いですが、どちらも1,000円~2,000円で手に入ります。

トイレ

基本的にロボロフスキーハムスターはトイレを覚えにくいといわれているため、必ず設置が必要というわけではありません。

フンはどこでもしてしまうのでしつけることは難しいですが、おしっこはトイレを覚えることも。

しつけにチャレンジしてみたいという場合はハムスター用のトイレを設置してみましょう。

おしっこで汚れた床材をトイレに入れておくと、場所を覚えてトイレでするようになる可能性はあります。

体がすっぽりと入るハムスター専用のトイレは500円ほどから販売されていますし、似たような形を100円ショップで購入するのもおすすめです。


床材

ケージの底に敷く床材は、保温やクッションの役割を果たすほか、巣作りに使われることもあります。

綿や紙製などさまざまな素材がありますが、おすすめなのは木製のチップ

たくさん入って1,000円ほどとコストパフォーマンスが良く、保温性・吸湿性に優れているという特徴があります。

ただ、木製のチップはまれにアレルギー反応で皮膚が荒れてしまうハムスターもいるため、その場合は紙製のペーパーチップがおすすめです。

アレルギーの心配がなく、排泄物で汚れた部分が見た目で判断しやすいというメリットがあります。

最初は安価でスタンダードな木製チップで試して様子をみてみましょう。


巣箱

巣穴で暮らすハムスターが安心して眠れるように、巣箱を用意してあげましょう。

ハムスターの巣箱はデザインやカラーが豊富なので、お気に入りのものを選ぶ楽しさがあります。

木製、陶器製、プラスチック製の素材が主流ですが、陶器製が扱いやすいのでおすすめです。

通気性に優れているので中に湿気がこもりすぎるのを防いでくれます。

木製も同じく通気性が良いですが、かじることができるので劣化するスピードが早いです。

プラスチック製は安価に購入できますが、割れや変色が起こりやすいという特徴が。

ロボロフスキーハムスターが入れるサイズ感の巣箱であれば、1,000円前後で購入できます。

回し車

回し車で遊ぶロボロフスキーハムスター

ハムスターがケージの中で存分に運動できるように回し車を設置します。

夜行性のハムスターは夜から早朝にかけて活発に活動するため、飼い主が眠りにつく頃に回し車で遊びます。

そのため、ハムスターが回し車で走っても音が鳴りにくい静音タイプがおすすめ

さらに中の走る部分がフラットになっていると掃除がしやすいです。

プラスチック製のハムスター専用回し車は、2,000円ほどで購入できます。

かじり木

かじる習性を持つハムスターのかじりたい欲求を満たしてくれるのがかじり木です。

ブロックタイプや枝状タイプなど種類が豊富ですが、500円ほどで購入可能。

ロボロフスキーハムスターは小柄なので、小さめのかじり木を選んであげましょう。

ハムスターは前歯が生涯伸び続けるため、かじり木は歯の噛み合わせを正しく保つアイテムとしても活躍します。

通常は硬いペレットをしっかり食べれていれば前歯は自然に削れていくので、歯が伸びすぎて噛み合わせが悪くなることは少ないです。

しかし、転倒やぶつけた衝撃、ケージのかじり癖などが原因で、前歯の噛み合わせが悪くなる不正咬合(ふせいこうごう)という病気になることがあります。

中にはかじり木に興味を示さない子もいるため必須ではありませんが、歯のケアや遊び道具としてかじり木を準備してみてください。

砂浴びの容器と砂

ハムスターにシャンプーやブラッシングは必要ありません。

もしも体の汚れが気になる場合は砂浴びをさせてあげましょう。

ハムスターにとって砂浴びは、体に付着したゴミやほこりを除去するお風呂のような役割を果たします。

砂浴びの容器は安価で手に入りやすい虫かごがおすすめ。

虫かごは砂浴びだけでなく、動物病院に連れて行く際やケージの掃除をするときのハムスターの待機場所としても活用できます。

ロボロフスキーハムスターは警戒心が強く動きが素早いので、容器に移す際は脱走に注意してください。

捕まえるのが難しい場合は、ロボロフスキーハムスターが自ら砂浴びできるように、ケージの中に砂浴び用の砂が入った容器を入れてあげましょう。

ケージ内で砂浴びをさせる場合は、虫かごよりもハムスターの砂浴び用の容器がコンパクトでおすすめです。

砂はハムスター専用の細かくてさらさらしたものが500円~1000円で販売されています。


ヒーター

冬の寒さ対策として、ケージの中にヒーターを設置することをおすすめします。

ヒーターは下に敷くタイプや固定して設置するタイプなど種類が豊富です。

ケージ内のスペースを考慮しながら、扱いやすそうなタイプを選びましょう。

2,000円~3,000円ほどの費用がかかりますが、ハムスターの体調を守るためにも導入を検討してみてください。

まとめ

臆病なためしっかりとした触れ合いは難しいものの、とても愛らしい姿を見せてくれるロボロフスキーハムスター。

お迎えの初期費用が控えめでお世話の仕方もシンプルなので、誰にでもおすすめできる小動物です。

生活を見守ることがメインにはなりますが、快適に過ごせるように飼育環境を整えてあげましょう。

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飼い主の皆さん自身も、もちろんペットもより快適で幸せに暮らすために、ぜひ一度ご覧ください!

ロボロフスキーハムスターの特徴は?飼い方から寿命や値段、性格まで

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この記事を書いた人

小動物飼養販売管理士。
小動物専用SNS「すもあに」開発者。
自身もハムスターや小鳥、デグーにモモンガと多数の小動物を飼育。

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