ハムスターの主食と言えば「ペレット」ですよね。
でもペレットと水だけあげれば良いのか、ミックスフードの方が良いのか?ペレットをあげてるけど中々食べてくれないけどどうしたら良いの?と悩まれる方が多いと思います。
私自身ロボロフスキー、ジャンガリアン、キンクマを飼ってきましたが、実際にペレットを食べもらうまで様々な工夫をしました!
- ハムスターの餌はペレットだけで良いのか
- ハムスターがペレットを食べてくれない原因
- ハムスターがペレットを食べない時の対策、方法
そこで今回はこうした内容を解説していきます!
餌はペレットだけでも良いほどハムスターにペレットは必要
ハムスターはひまわりの種のイメージがあったり、様々な餌が入ったミックスフードの方が健康に良いのではないか?そう思われる方も多いかと思います。
しかし、健康や栄養素の観点から考えるとハムスターの餌はペレットだけで十分なのです。
ハムスターの餌は基本的にペレットにすべき
そもそもペレットとは、ハムスターに必要なタンパク質、脂質、繊維など栄養素を詰め込んだハムスター専用のフードのことです。
コーンなどの野菜や大豆粉などを固めて作られています。
ハムスター用ペレットの種類
そんなハムスター用のペレットですが、大きく分類すると2種類あります。
硬めのハードタイプペレット
素材を固めて作られているハードタイプ。
ハムスターは生涯歯が伸び続けるため、こうした硬めのタイプはハムスターにとっても嬉しいんです。
ソフトタイプのペレット
硬めのペレットではありますが、気泡が含まれているのでサクサクした食感のタイプです。
歳を取って食べる力の衰えたハムスターなどにおすすめです。
ハムスターに適切な餌の量や選び方の詳細は以下の記事をご覧ください。
ペレットがハムスターに必要な理由
ハムスターにとってペレットが必要な理由をもう少し詳しく解説していきます。
ハムスターが元気に長生きするために、飼い主がしっかりとペレットについて理解しておきましょう!
ハムスターに必要な栄養が摂れる
ハムスターに必要な栄養素はたんぱく質や脂質、カルシウムなどからミネラル、ビタミン、食物繊維などとても多いです。
さらにハムスターは太りやすく、肥満のリスクを防ぐためにも低脂肪の餌にする必要があります。
こうした栄養素を個別の餌でバランス良く摂ることは難しいため、ハムスターに必要な栄養素がバランス良くミックスされたペレットは健康のために最適なのです。
野菜や果物などは水分過多や腐る可能性がある
生の野菜や果物はすぐに食べてもらわないとすぐに腐ってしまいます。乾燥野菜やひまわりの種も一度封を開けたら劣化しやすく、湿気ってしまいます。
ペレットは封を開けても数週間は味も歯応えも劣化せずに美味しく、健康的に食べることができます。
特に水分の多い野菜や果物はハムスターが下痢になってしまうリスクもあります。
歯が伸び過ぎる事を防げる
ハムスターの前歯は生涯伸び続けるため、硬いものをかじってすり減らす必要があります。
特にハードタイプのペレットは程よい硬さがあるため、歯の伸び過ぎを防ぐことができます。
かみ合わせが悪くなり「不正咬合」になってしまうこともあります。
ハムスターがペレットを食べない時の原因は?
ハムスターにとってペレットが重要ということを理解してもらいましたが、それではハムスターがペレットを食べなくなった時の原因はどのような理由があるのでしょうか?
ハムスターがペレットを食べなくなる原因によって対策方法も違いますし、場合によっては健康的な問題が発生している可能性もあるのでしっかりと原因を理解しておきましょう。
ペレットよりも美味しいおやつを覚えてしまった
果物やひまわりの種、ハムスター用クッキー、チーズ、豆腐などハムスター用のおやつは嗜好性が強く、糖分や脂質、たんぱく質を多く含んでいます。
これらはどうしてもペレットよりも美味しいため、ペレットを食べる前にお腹いっぱいになったり、おやつを貰えるのを待つようになってしまい、ペレットを食べなくなってしまいます。
肥満や生活習慣病の元になるため、主食はペレットで、コミュニケーションをたまに取るためにおやつ、という認識を持ちましょう。
ミックスフードはハムスターの栄養バランスを崩してしまう
ミックスフードは嗜好性が低いように見え、栄養バランスも整っているように見えます。
しかし、結局ミックスフードの中の好きなもの、美味しいものだけを食べてしまい、栄養が偏ってしまいます。
ミッスクフードもどちらかといえば嗜好品で、主食には向かないことを覚えておきましょう。
ペレットの味に飽きた、好みに合わない
人間と同じで、実はハムスターにも好き嫌いがあります。
そのためあげているペレットの味や匂いが嫌いで食べない場合もあります。
また、ずっと同じものを食べているともちろん飽きてしまうことがあります。
飽きを防ぐためにたまにいつもと違う主食をあげてみたり、今のペレットと新しいペレットを混ぜてハムスターに与え、徐々に新しいペレットに切り替えていく方法などを試してみましょう。
体調が悪い
最も気を付けなくてはいけないのがペレットを食べなくなったハムスターの体調が悪いことです。
主食を変えたりしても変化が無い場合は、いつもと様子が異なっていないかよく観察してあげてください。
ただし高齢になって硬いものが食べられなくなっただけの可能性もあるため、その時にはソフトタイプのペレットに変えるなどをお試しください。
回し車で遊ぶ頻度が減ってきたなどが高齢になってきた一つのサインです。
ペレットもおやつも食べない時は要注意
ペレットだけではなく、嗜好品であるおやつも食べなくなった時は要注意です。
特に以下の症状などが見られる時は病気になっている可能性もあります。
- 毛艶が悪い
- 食事をしない
- 目やにが出る
- 下痢
動物病院で診てもらうのが最も安心ですが、飼い主でもすぐに気付くためにある程度のハムスターの病気の知識を持っておくことが重要です。
ハムスターの体調管理についてはこの本が最もおすすめなので、詳しく知っておきたい方はぜひご覧ください!
ストレスを感じている
私が飼っていたハムスターも、引っ越しで環境で変わったタイミングでペレットを食べなくなってしまったことがあります。
ハムスターはストレスを感じるとご飯を食べなくなることがあるので、以下のような場合は環境を変えてあげましょう。
- ケージをテレビなどの大きな音の側に置いている
- 頻繁にコミュニケーションを取っている
- 温度管理ができていない
ハムスターは小動物の中でもコミュニケーションを好みません。
ハムスターがペレットを食べなくなってしまった時の対策方法
ペレットはハムスターにとっての主食なので、食べなくなってしまった場合には対策が必要です。
思い付く原因に対する対策をしてもペレットを食べてくれない場合は、以下のような方法を試してみてください。
与え方を変えてみる
ハムスターがペレットを食べてくれない時は、ペレット自体の与え方を変えてみましょう。
細かく砕いて与えてみる
ハムスターがペレットを食べてくれない時はまずはペレットを細かく砕いて与えてみましょう。
ペレットを砕くといっても、粉々ではなく小粒程度に砕くのがポイントです。
ペレットを砕くとにおいが出て、ハムスターの食欲増進に繋がることがあります。
また砕いたペレットなら、噛む力が弱くなっているハムスターでも食べやすくなります!
ふやかして与えてみる
ハムスターの噛む力が低下して硬くて食べられていない場合もあります。
その場合はぬるま湯でペレットをふやかして与えてみましょう。
ドロドロになるまでふやかしたり、水分と一緒に餌入れに入れてしまうと水分の取りすぎに繋がるので、目安としては別容器で丸めて団子にできる程度の硬さにしましょう。
痛みやすいので、基本的には作り置きはしないようにしましょう。
ふりかけを少量かけてみる
ペレットに飽きている場合や、温度変化などで食欲が一時的に落ちたせいでペレットを食べない場合もあります。
嗜好性の高いもの、例えば乾燥野菜や小動物用フードなどを砕いてペレットにふりかけるのも有効です。
うちのハムスターはひまわりの種を砕いてふりかけたらペレットを食べるようになりました!
ペレットの種類を変えてみる
ハムスターの好き嫌いが原因でペレットを食べないこともよくありますので、ペレット自体を別のものに変えてみたり、切り替える前のペレットに戻すことも試してみてください。
ペースト状のペレットもおすすめ
食べる場合はハードタイプやソフトタイプのペレットの方が歯をすり減らすこともできるのでおすすめですが、砕いたりふやかしても食べにくくしている場合はペースト状のペレットもおすすめなので、覚えておくと良いです!
餌をペレットだけにしなかったために肥満になってしまった事例
現在ではペレット主体でハムスターを飼っていますが、ハムスター初心者の頃は「ミックスフードあげておけば大丈夫、主食はひまわりの種でしょ?」と思っていました・・
当時の失敗談とこれまでのペレット事情をお伝えします!
初代ハムスターの二郎にはミックスフードを中心に、頻繁にコミュニケーションを取るのが楽しくてひまわりの種を多く与えてしまっていました。
ミックスフードの中のペレットも全く食べず、餌箱はペレットのみ残る始末・・・
結果肥満体型になり、途中からペレット中心にしないと健康に良くないと気付きましたが、すっかり嗜好品が大好きになりペレットを食べるようにするのに大変苦労しました。
少しずつミックスフードの量を減らし、今回紹介した砕いたりふやかしたり全部のことを試して半年ほどでようやくペレットをメインに食べてくれるようになりました。
正直毎食ふやかしたりご飯の準備は大変だったため、最初からペレット主体であげておくべきだったなと、自分の勉強不足と二郎に辛い思いをさせていたなと強く後悔したのを覚えています・・・
途中ペレットの好き嫌いもあり、我が家の歴代のハムスターたちもGEXのペレットはみんなしっかりと食べてくれるので、失敗する確率を減らしたいならGEXのペレットから始めるのがおすすめです!
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