ハムスターの餌、ペレットは何が良い?時間や回数から、与えてはダメな食べ物まで

ハムスターの餌、ペレットは何が良い?時間や回数から、与えてはダメな食べ物まで

ハムスターの餌はひまわりの種というイメージがありますが、肥満のリスクも高くなります。

ハムスターの餌はペレットと水だけで必要な栄養は賄えますが、食べるだけあげるのではなく適切な時間や量を正しく知ることでハムスターが健康で元気に過ごせます。

ハムスターの餌にペレットが向いている理由や、ハムスターに与えてはいけない餌・適切な餌の量や与える時間、おすすめのペレットなどについてご紹介していきます。

ジャンガリアン、ロボロフスキー、ゴールデンと飼ってきましたので、経験を踏まえて解説していきます!

目次

ハムスターの餌は基本的には専用のペレットを

餌を頬張るハムスター

ハムスターは基本的に雑食ですので、与えると何でも食べてしまいます。

しかし偏った餌をあげていると栄養バランスが悪くなり健康に影響が出てしまいます。

ハムスターはひまわりの種を主食にしているイメージがありますが、実は ひまわりの種は脂肪分が多く、肥満等の病気の原因になりやすいため基本的にはおやつに少しあげる程度が望ましいです。

ハムスターの餌として与えるのは、基本的には専用のペレットにしましょう。

ペレットとは

ハムスターの餌はペレットを主食に

ペレットはハムスターの主食で、木の実や種を砕いて固形にした餌です。半生のものや、乾燥された固形のタイプがあります。

ペレットにはハムスターの健康維持に役立つ成分がバランス良く配合されているため。ハムスターの餌は基本的には専用のペレットを与えるようにし、ひまわりの種・野菜・果実等はおやつという位置付けで与えるようにしましょう。

ハムスターに与えてはいけない餌は多い

ハムスターは雑食のため、与えたら何でも食べてしまいますので、与える餌には気を付ける必要があります。

ハムスターに与えてはいけない餌としては、たまねぎ・長ネギ・チョコレート・アボカド・どんぐり・リンゴや桃の種・にんにく・ニラ・卵・梅・桃・さくらんぼ・ジャガイモなどが挙げられます。

水分量の多いレタス・ほうれん草・胡瓜(きゅうり)なども極力控えた方が良いです。

ハムスターは雑食だが与える物には気を付ける必要がある

バナナを食べるハムスター
果物や野菜も好んで食べるので、飼い主が量を調整する必要があります

ハムスターがもぐもぐ餌を頬張っている姿はとても可愛いですが、少量でも食べてしまうと命に係わる食材も身近に多く存在しますので注意が必要です。

その他にも肥満になりやすい食べ物や、水分が多くあげすぎると下痢になってしまったりと、飼い主側でハムスターの体調を気遣う必要があります。

実はひまわりの種はあくまで嗜好品

ハムスターの餌といえばまずひまわりの種を与える飼い主さんも多いですが、ひまわりの種はとても高カロリーです。

そのため、ハムスターに1日に与えて良いひまわりの種の適量は1粒です。

ハムスターにとって、ひまわりの種はあくまで「嗜好品」であると覚えておきましょう。

水分量が多い野菜も実はNG

身体がとても小さいハムスターは、私たちが普段から食べているほうれん草・レタス・胡瓜などの食品に少し含まれている水分でもお腹を壊してしまいます。

水分の取り過ぎで下痢を起こし、栄養バランスが崩れてしまうため、風邪を引きやすくなってしまいます。

そのため、分量を守ってあげるようにしてください。

ハムスターの餌の適切な量

ハムスターに必要な1日の食事量は体重の5~10%程度です。

例えばジャンガリアンであれば体重50g前後が多く、その場合の1日の餌の量は2.5〜5g程度です。

よくある勘違いですが、ハムスターはあればあるだけ餌を食べるため、餌箱が空になっているため餌の量が日に日に増えてしまうということです。

ハムスターの餌の適切な量や与える時間などについて詳しく説明していきます。

ハムスターの餌を与える時間

寝ているハムスター
ハムスターは昼間は寝ていることが多い

ハムスターは夜行性のため、食事の時間は主に夕方以降です。

ペレットと一緒に野菜などを与える場合、なるべく新鮮な状態を保つために基本的に餌は夕方を目処にあげましょう。

また、出来るだけ毎日同じ時間にあげることが望ましいです。

1日1回は餌を取り替えてあげましょう

餌の取り換えは1日1回、たとえ餌が残っていても新しいものと取り換えるようにしてください。

フード入れが空っぽになってても、巣箱に餌を隠している場合もありますので、こまめに巣箱を確認するようにしましょう。

適切な量を与えていれば健康に心配はありません。

ハムスターのおやつの量にも気を付ける

おやつは毎回の食事に入れるのではなく、あくまでもたまに与える程度にしましょう。(野菜は毎日でも大丈夫ですが、特にカロリーの高いおやつは注意が必要です。)

ひまわりやかぼちゃの種、果物などのおやつは大好きですが、欲しがるままに与えてしまうと、主食のペレットを食べなくなり、栄養不足になってしまいます。

1日のおやつの目安は、体重5~10%の食事量のうち、「1割以下」にするようにしてください。

ハムスターの餌の価格

ハムスターの餌は1日かけてゆっくり食べるので、無くならないように注意しておけば、「入れっぱなし」にしておいて問題ありません。

ハムスターの餌として使用される専用のペレットの価格ですが、400gで約1000円程度が価格の目安になります。

ハムスターにおすすめの餌(ペレット)

ハムスターの餌としておすすめのペレットをご紹介します。

GEX ハムスタープレミアムフード ドワーフ専用 400g


ドワーフハムスターの食性に合わせて栄養設計を行った、ハムスター専用フードです。

活発なドワーフハムスターの健康維持の為に、脂質だけに頼らず高タンパクに仕上げられています。

内容量400g
原材料コーンミール、小麦粉、脱脂大豆粉、粟粉、米糠、フスマ、きな粉、アルファルファミール、チキンミール、卵黄粉、イヌリン、ビタミンプレミックス、ミネラルプレミックス、アスコゲン、酵母、炭酸カルシウム、食塩

イースター ハムスターセレクション 400g


小動物専門獣医師監修で製造されたハムスター専用のペレットになります。

ハムスターがなりやすい病気に考慮した栄養素が選ばれている高品質なペレットです。

内容量400g
原材料‎穀類(とうもろこし、小麦粉)、糟糠類(大麦糠、米糠、小麦ふすま)、その他(アルファルファミール、ビール酵母、たんぽぽ粉末、おおばこ粉末、酵母エキス〈ヌクレオチド〉、殺菌処理乳酸菌)、肉類(チキンミール)、魚介類(フィッシュミール)、乳類(チーズパウダー)、藻類(ケルプミール)、きのこ類(アガリクス)、糖類(オリゴ糖)、ミネラル類(未焼成卵殻カルシウム、食塩、硫酸亜鉛、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、K、塩化コリン、D-パントテン酸カルシウム、ニコチン酸、d-ビオチン、葉酸)、アミノ酸類(DL-メチオニン)、甘味料(ソーマチン)

もっといろんな種類から選びたい!おすすめを知りたい!という方はこちらもご覧ください。

ハムスターの餌には餌入れも用意しましょう

ハムスターはその場で餌を食べることが少なく、頬袋に詰めて巣穴へと持ち帰る習慣がありますので、手から直接与えられて食べるよりも、あらかじめ餌入れに入った食べ物を食べる機会の方が多いです。

また餌入れを用意することで、以下のメリットがあります。

①決まった餌場を用意してあげられる。

②餌入れを清潔に保つことで餌が痛みにくくなる。

またプラスチック製の入れ物だと簡単にひっくり返してしまう可能性がありますので、一番おすすめの餌入れは「陶器製」のものになります。

洗いやすく、ハムスターが齧っても壊れることはなく、ひっくり返すこともありません。

プレスチックなどの場合はかじって食べてしまうことがありました。

おすすめのハムスターの餌入れ


こぼれにくいようにフード状になっており、量も適量を入れやすいです。


多頭飼いしている方には複数個セットになっている商品もおすすめです。

ハムスターは果物と野菜も食べる

キャベツを食べるハムスター

ハムスターは野菜も主食のひとつになります。

野菜には水分が多く含まれますので、野菜の水分があれば給水機の水が必要ない場合もあります。

ハムスターの小さい手で持って食べることができるように、小さく切って与えるようにしましょう。

ただし水分量が多い野菜は下痢に繋がる恐れがあるので、量には気を付けましょう。

与えても問題の無い野菜、果物

ハムスターに与えて問題の無い野菜は、人参・かぼちゃ・小松菜・チンゲン菜・ブロッコリー・サツマイモ・トウモロコシ・キャベツなどがあります。

与えても問題無い果物には、りんご・メロン・ぶどう・いちご・バナナ・パイナップルなどがあります。

少なめに与える野菜、果物

先程も少し触れましたが、トマト・胡瓜・レタス・ほうれん草などの水分量が多い野菜は与えすぎるとお腹を壊してしまうため、少量を与えるようにしてください。

先程、与えても問題がない果物として、りんご・メロン・ぶどう・いちご・バナナ・パイナップルを紹介しましたが、果物は基本的に糖分が多いため、与えすぎには注意してください。

ひまわりの種は量に気を付ける

ひまわりの種

先程も紹介した通り、ひまわりの種は「高カロリー」「高脂肪」であるため、主食にすると肥満まっしぐらです。

肥満だけでなく、最悪の場合肝硬変などを引き起こす要因にもなりかねませんので、与えすぎには注意しましょう。

ハムスターにひまわりの種を与える際は、「1日に1粒」のみを与えるようにしてください。

少なくとも日を空けて与えるようにしましょう。

ハムスターに食べさせてはいけない食べ物一覧とその理由

ハムスターに食べさせてはいけない食べ物には、たまねぎ・長ネギ、チョコレート、アボカド、ドングリなどがあります。

与えてはいけない理由を以下で説明していきます。

ハムスターに食べさせてはいけない食べ物①:たまねぎ、長ネギ

たまねぎや長ネギには、血液中の赤血球を壊してしまう成分が含まれています。

貧血・肝不全を引き起こす原因になってしまいます。

ハムスターに食べさせてはいけない食べ物②:チョコレート

チョコレートに含まれるカフェインによって「中毒」になる危険性があります。

嘔吐・下痢・痙攣・発熱を引き起こし、重篤な事態になりかねません。

ハムスターに食べさせてはいけない食べ物③:アボカド

アボカドを食べてしまうと、呼吸困難・痙攣・嘔吐・肝臓障害を引き起こす原因になってしまいます。

ハムスターに食べさせてはいけない食べ物④:ドングリ

芽の部分に「タンニン」という物質を含んでおり、肝臓・腎臓障害を引き起こす可能性があります。

観葉植物にも注意

観葉植物を家に置いている場合には、ハムスターが食べてしまわないように気を付けてください。

・アサガオ

種子の中に下痢の原因になる「ファルビチン」を含んでいます。

・オシロイバナ

全草が有毒であり、特に根や種子に嘔吐・下痢・腹痛を引き起こす成分が含まれています。

・シクラメン

根茎に嘔吐・胃腸の粘膜に炎症を起こす成分が含まれています。

・スイセン

全草が有毒であり、特に球根に頭痛・下痢・嘔吐・胃腸炎を引き起こす「コリン」という成分が含まれています。

・スズラン

食べると血液凝固が起り、心不全となって命を落としてしまいます。

・チューリップ

球根にアレルギー物質が含まれています。

心臓毒も含まれていますので、心機能停止の可能性があります。

・パンジー(三色スミレ)

種子・根茎に神経毒を含んでいるため、嘔吐・神経麻痺を引き起こします。

・ホオズキ

子宮の緊縮作用を起こす物質が含まれています。 その他にも、アロエ・アジサイ・アセビ・シダ・ショウブ・ツツジ・トチノキ・ヒヤシンス・ベゴニア・ポインセチア・ポトス・ユリなども気を付けないといけません。

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ハムスターの餌、ペレットは何が良い?時間や回数から、与えてはダメな食べ物まで

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この記事を書いた人

小動物飼養販売管理士。
小動物専用SNS「すもあに」開発者。
自身もハムスターや小鳥、デグーにモモンガと多数の小動物を飼育。

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