ハムスターといえばゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターが人気ですが、小型種であるキャンベルハムスターも魅力たっぷり。
キャンベルハムスターとは一体どんな特徴をもつハムスターなのか、体の大きさや性格、寿命などの特徴をご紹介しています。
さらにキャンベルハムスターをお迎えしたいという人に向けて、詳しい飼い方や飼育に必要なものにも触れています。
キャンベルハムスターのことが知りたい、お迎えを検討しているという人は要チェックの内容です。
知られざるキャンベルハムスターの魅力を発掘していきましょう。
キャンベルハムスターの特徴
キャンベルハムスターはどんな小動物なのか、その特徴を知っていきましょう。
生息地 | 中国、ロシア東南、モンゴル 草原や半砂漠の乾燥地帯に生息 |
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大きさ | 体長:約7cm~13cm 体重:約30g~40g |
食性 | 雑食性 |
活動時間 | 夜行性 |
性格 | 活発だが臆病 |
寿命 | 約2年~2年半 |
値段 | 約2,000円~4,000円 |
ほかのハムスターと同様に、さまざまな種子や木の実を食べる雑食性で、夜に活発に行動します。
キャンベルハムスターは元気に動き回る活発さがある反面、非常に臆病な性格。
人にはなつきにくい部類のハムスターなので、こまめに触れ合うような飼い方ではなく、その暮らしぶりや仕草を見守って癒されるような飼い方がベストです。
ハムスターは小動物の中でも寿命が特に短いので、少しでも長く一緒に過ごせるように体調管理が欠かせません。
これだけでは収まらないキャンベルハムスターの特徴をさらに深掘りし、その魅力にもっと触れていきましょう。
大きさ
キャンベルハムスターの体の大きさは体長約7cm~13cm、体重は約30g~40gととてもミニマム。
メスよりもオスの方が気持ち大きめのサイズです。
ハムスターの中でも体が小さなキャンベルハムスターは、小型であることをあらわすドワーフ種に当てはまります。
ドワーフ種にはキャンベルハムスターのほかにも、ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターが。
最小のハムスターであるロボロフスキーハムスターは、体長約6センチ~7cm、体重は15g~40gほどと、キャンベルハムスターよりもさらに小さいです。
寿命や病気
キャンベルハムスターの寿命は約2年~2年半と短い生涯。
適切な食事バランスでないと糖尿病になりやすいため、おやつの与えすぎには要注意です。
ハムスターは体が小さいため病気の進行がとても早く、気が付いたころには重症化していたということも少なくありません。
どんな不調でも早期の発見と治療を心掛けたいです。
特に1歳以降は体の衰えが気になってくる時期なので、体調の変化に気を付けながらお世話をしてあげましょう。
性格
キャンベルハムスターは、あちこち興味をもって動き回る活発な性格をしています。
同時にとても臆病な一面を持ち合わせており、人にはなつきにくい種類です。
基本的に不必要な触れ合いは避けて、キャンベルハムスターが生活する様子をそっと見守ってあげましょう。
値段
キャンベルハムスターの値段は約2,000円~4,000円ほどであることが多いです。
ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターが約1,000円~3,000円でお迎えできるのに対して、流通量が少ないキャンベルハムスターはやや高め。
とはいえ小動物の中ではかなりお迎えしやすい価格帯だといえます。
歴史
1994年頃に日本でペットとして流通し始めたといわれています。
ゴールデンハムスターは1950年代に広まったことを考えると、日本におけるペットとしての歴史は浅めです。
ただ、世界的には1970年代頃からイギリスで人気が高まったといわれています。
キャンベルハムスターは国内では認知度が低めの種類ですが、アメリカやヨーロッパなどの海外では高い人気を誇っています。
ジャンガリアンハムスターとの違い
同じドワーフ種であるジャンガリアンハムスターと見た目がよく似ているキャンベルハムスター。
大きな違いはカラーバリエーションと性格です。
ジャンガリアンハムスターは10種類弱ほどのカラーバリエーションに対して、キャンベルハムスターは細かな組み合わせを含めると20種類を超える被毛の違いが存在します。
温厚で人に慣れやすいジャンガリアンに比べると、キャンベルハムスターのほうが臆病で警戒心が強く、飼い主であってもなつきにくいです。
見た目は小さな部分で違いがあるものの、基本的には両者を見比べてみないと判別が困難なほど似ています。
キャンベルハムスターの飼育方法
基本的な飼い方はほかのハムスターと大きく変わりはありませんが、キャンベルハムスターの特徴を考慮してお世話を心掛けてほしい部分があります。
下記5つのポイントに絞ってキャンベルハムスターの飼い方をご紹介していくので、お世話の際の参考にしてみてください。
- エサの内容
- 温度と湿度管理
- 適した生活環境
- ケージ内の掃除
- コミュニケーションの仕方
ハムスターの飼い方については以下の記事でも詳しくご紹介しているので、これからハムスターのお迎えを予定している人はぜひチェックしてみましょう。
ペレットを主食にエサを与える
雑食性のハムスターは木の実や種子、野菜までなんでも食べられますが、主食はハムスター用に栄養バランスが整えられたペレットを与えます。
キャンベルハムスターの場合は体が小さいので、ドワーフハムスター向きのペレットを購入しましょう。
ハムスターといえばヒマワリの種をイメージする人もいるはずです。
しかし、脂肪分の高い種子類は食べ過ぎると肥満を招く恐れがあるため、たまにおやつとして与える程度が理想です。
水分が多い野菜と果物は食べ過ぎるとお腹を壊してしまうことも。
ペレット以外の食べ物はハムスターにとっては嗜好品のようなイメージで、体の健康状態を害さない量と頻度を守ることが大切です。
おやつは週に数回、コミュニケーションの一環として少量を与える程度にとどめましょう。
適切な温度と湿度管理
キャンベルハムスターが快適に過ごせる室温は約20℃~25℃、湿度は40%~60%ほどです。
暑すぎたり寒すぎたりすると体調を崩してしまうので、飼育スペースの室温は確認するようにしてください。
室内の空調で調節したり、冬はペットヒーターを使ったりして対策をしましょう。
温湿度計を設置しておくと、室温の変化に気が付きやすいので便利です。
ケージは風通しの良いものを
ハムスターのケージは透明なアクリル板で囲われたタイプもありますが、風通しが確保できるワイヤータイプのほうが適しています。
風通しが悪いとケージ内に湿気がこもり、排泄物などの汚れから雑菌が繁殖してニオイが気になるように。
衛生環境が悪いとハムスターが病気になる可能性がグッと上がってしまうので要注意です。
なるべく風通しが確保されたケージを選ぶようにしましょう。
ケージの掃除で清潔に保つ
キャンベルハムスターのケージ内の掃除は、基本的に毎日行うのが望ましいです。
排泄物で汚れた床材やフン、食べ残しなどを取り除き、減ってしまった分の床材を補充します。
週に1~2回の頻度で床材は新しいものへすべて交換し、寝床や回し車などのアイテムは水洗いしましょう。
ケージの中を清潔を保つことはキャンベルハムスターの健康維持につながります。
キャンベルハムスターとのコミュニケーション
臆病な一面が強いキャンベルハムスターはあまり人慣れをしない種類です。
無理な触れ合いはストレスを与える行為になってしまうので、スキンシップは控えめにしてください。
個体差はありますが、飼い主に慣れてくるとおやつを手から食べてくれることもあります。
お世話をするときや触れる際は優しく声をかけて、驚かせないように気を付けてあげましょう。
キャンベルハムスターの飼育に必要なもの
キャンベルハムスターをお迎えする前に、必要な飼育アイテムを揃えておきましょう。
以下はキャンベルハムスターのお世話に欠かせない飼育アイテムの一覧です。
飼育に必要なもの | 値段の相場 |
---|---|
ケージ | 約5,000円~10,000円 |
回し車 | 2,000円前後 |
床材 | 1,000円前後 |
巣箱 | 約1,000円~2,000円 |
エサ入れ | 500円前後 |
給水ボトル | 約1,000円~2,000円 |
トイレ | 約500円~1,000円 |
ペレット | 1,000円前後 |
ペットヒーター | 約2,000円~3,000円 |
キャンベルハムスターの生体価格約2,000円~4,000円と、上記の飼育アイテムを合計すると初期費用は20,000円前後になることが一般的です。
お迎えする時期や地域によってはペットヒーターが不要なこともあるため、人によって初期費用は上下します。
飼育アイテムは各メーカーからたくさんの種類が販売されているため、ポイントをおさえて適切なものを選んでほしいアイテムをピックアップしてご紹介していきます。
ケージの選び方
キャンベルハムスターは起きている時間帯に活発に動くため、ケージのサイズは横幅45cm、奥行き30cm、高さ25cm以上が望ましいです。
ケージは通気性が確保しやすいワイヤータイプか、中の様子が確認しやすいクリアタイプの2種類が主流。
ワイヤータイプは安価で通気性に優れていますが、格子に足をかけてよじ登ったり、ガジガジとかじって歯を痛めたりする危険性があります。
一方クリアタイプは表面がフラットなのでよじ登ったりかじったりされる心配がなく安全です。
天面がワイヤーで側面がクリアになっているケージタイプだと、通気性と安全性を両立させることができるのでおすすめ。
ケージの大きさと安全性、通気性を考慮して選ぶようにしましょう。
回し車
ケージの中を動き回るだけでは運動量が足りないので、たくさん体を動かせるように回し車を設置します。
体が小さいキャンベルハムスターには、直径15cmほどのドワーフハムスター用の回し車を選びましょう。
夜間に一生懸命回し車で走るため、音が気になりにくい静音タイプがおすすめです。
床材
床材にはクッションの役割や保温性、吸湿性の効果があり、ほかにもキャンベルハムスターがもぐりこんだり寝床を作ったりするのにも役立ちます。
木製・牧草・紙製などが主流ですが、スタンダードなのは木製の床材です。
木製は安価で手に入りやすく、保温性・吸湿性に優れています。
ただし、木製の床材は個体によってアレルギー反応を示すことがあるため、その場合は紙製の床材が向いています。
使い勝手や個体に合わせて扱いやすい床材を選んでみてください。
巣箱
リラックスして体を休めることができる巣箱は、臆病なキャンベルハムスターにとって大事な場所です。
巣箱は丈夫で清潔感を保ちやすい陶器製がおすすめ。
陶器製は汚れを落としやすく、重みがあるので安定します。
木製の巣箱も多く販売されていますが、汚れが木目に浸み込む、かじられて劣化してしまうといったデメリットが気になります。
かわいらしいデザインの巣箱が豊富に販売されているので、お気に入りのものを選んで設置してあげましょう。
エサ入れ
ひっくり返されてしまう恐れがあるエサ入れは、重さがある陶器製がおすすめです。
エサがこぼれにくいようフチに返しがあると、中身が散らかりにくくて掃除の手間が省けます。
キャンベルハムスターの体のサイズに合うように、小さめのエサ皿を選んであげてください。
トイレ
フンはあちこちでしてしまうハムスターですが、おしっこは決まった場所でする習性があります。
トイレをケージのいずれかの四隅に設置し、おしっこが付いた床材を中に入れておくとその中で排泄してくれるようになることも。
ただ、キャンベルハムスターはゴールデンハムスターと比べるとトイレを覚えにくい傾向にあります。
個体によってはあちこちで排泄してしまう可能性があることも理解しておきましょう。
まとめ
体が小さなキャンベルハムスターは、ケージがコンパクトで省スペースで飼える小動物です。
飼い方がシンプルで難しくないことから、初めてペットをお迎えする人や、一人暮らしの人に向いています。
カラーバリエーションが豊富なキャンベルハムスターですが、ほかのハムスターに比べると流通量が少ないため、大型のペットショップを中心に探してみましょう。
臆病な性格なのでお世話の際は優しく声をかけ、触れ合いよりも観察して癒されてくださいね。
様々な小動物を飼ってきた私が、もっと気軽に小動物の飼い主同士がやり取り出来たり、落ち着くコミュニティだったり、悩んだ時に質問しあえる環境が欲しくてサービスを提供しています!
飼い主の皆さん自身も、もちろんペットもより快適で幸せに暮らすために、ぜひ一度ご覧ください!