小さな体にクリっとした大きな瞳がかわいく、見ているだけでも癒されるモモンガ。
ペットとして人気が高いのはフクロモモンガで、ペットショップでもその姿を見かける機会が増えてきました。
ペットを飼った経験がない人でも飼いやすいとされているフクロモモンガですが、なつくのかどうかが気になるところです。
本記事ではフクロモモンガは人になつく小動物なのかどうかをご紹介しています。
上手くなつかせるコツや特徴についても触れているので、フクロモモンガをペット候補に考えている人、興味がある人は要チェックの内容です。
フクロモモンガとは
生息地 | オーストラリア北部・南部・東部 ニューギニア島、タスマニア、ビスマルク諸島 温帯や熱帯の森林に生息 |
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大きさ | 約14cm~21cm |
食性 | 雑食性 |
寿命 | 約8年~10年 |
性格 | 臆病で神経質 |
活動時間帯 | 夜行性 |
手のひらに収まるサイズ感のフクロモモンガは、滑らかな肌触りの被毛に包まれています。
体が小さいことから飼育スペースは場所を取らず、ワンルームで暮らしている人でも飼いやすいのが魅力的。
昆虫・果実・樹液などさまざまなものを食べる雑食性で、飼育下では総合栄養食であるモモンガ用のフードを主食に与えます。
ペットとして飼う場合の寿命は約8年~10年が平均的で、小動物の中では比較的長寿です。
ただし病気にかかりにくいというわけではないので、長生きには丁寧なお世話が欠かせません。
野生気質が強めなことから、フクロモモンガの性格は臆病で神経質な子が多いです。
特にお迎えして間もない頃は新しい環境への不安感が高まるため、驚かせないように声をかけながら優しくお世話をしてあげることが大切です。
日が暮れてから活発に行動する夜行性なので、日中はほとんど眠って過ごします。
夜型の生活を送っている人はフクロモモンガと活動時間帯が合うので、一緒に暮らしやすいといえます。
モモンガの種類
ペットのモモンガといえば「フクロモモンガ」が有名ですが、実は「アメリカモモンガ」という種類も国内での飼育が認められています。
両者は同じモモンガですが、フクロモモンガはカンガルーの仲間である有袋類に、アメリカモモンガはネズミの仲間であるげっ歯類に分類されているのです。
有袋類のフクロモモンガには子供を育てるための育児嚢(いくじのう)という袋が体にあります。
一方、げっ歯類のアメリカモモンガには育児嚢はなく、歯が生涯の伸び続けるという特徴が。
フクロモモンガは体に縞模様がありますが、アメリカモモンガには模様はないため、どことなくリスやネズミの雰囲気に近い見た目をしています。
こうした体のつくりの違いから、フクロモモンガとアメリカモモンガは有袋類とげっ歯類に分かれているのです。
アメリカモモンガのほうがフクロモモンガより警戒心が強い傾向にあります。
ペットショップで見かける機会が少ないので、どんなモモンガか気になる人は大型のペットショップを中心に探してみましょう。
フクロモモンガは人になつく?
性格は臆病で神経質といわれているフクロモモンガですが、飼い主にはなつくのでしょうか。
結論から言うと、フクロモモンガは一緒に過ごすうちに少しずつ飼い主になついてくれます。
飼い主に対する信頼感・安心感が高まると、すり寄ってきたりスキンシップを喜んだりと、とことんなついてくれます。
時間をかけて少しずつなついていく姿に、より一層深い愛情を抱くはずです。
ただし、フクロモモンガの性格を考慮すると人になつきやすいというわけではありません。
どの動物にもいえることですが、なつき具合は個体によって差があることを理解しておきましょう。
警戒心の強い性格のため根気は必要
フクロモモンガの性格は警戒心が強いので、なつくまでには時間がかかる傾向にあります。
お迎えして間もない頃は特に警戒心が高いため、この時期に怖がらせたり嫌がったりするようなことをしなければ、少しずつ距離が縮まっていきます。
仲良くなるには根気が必要ですが、愛情を込めてお世話をしていけば心を開いてくれるはずです。
フクロモモンガがなつくまでに1年ほど掛かる場合も
なつくのに時間がかかるフクロモモンガですが、個体の性格によってなつくまでの期間にバラつきがあります。
比較的フレンドリーな性格なら短期間でなつくこともありますし、臆病な気質が強い子だとなつくまでに1年近くの期間が必要になることも。
「なついてくれたらいいな」というぐらいの心構えが丁度良いです。
お迎えした子のペースに合わせてゆっくり距離を縮めていきましょう。
オスの方がなつきやすい
フクロモモンガはメスよりもオスのほうがなつくといわれています。
理由についてはよく分かっていないようですが、どの動物でも比較的オスが甘えん坊なことは多いです。
できるだけなつく個体をお迎えしたいという人は、オスのフクロモモンガを探してみましょう。
フクロモモンガをなつかせる方法
なつくまでに時間がかかるフクロモモンガですが、なつかせるためのポイントがいくつかあります。
- 幼体からお迎えする
- 飼い主の匂いを覚えさせる
- コミュニケーションをとる
もちろんお世話をして一緒に過ごすだけでも少しずつ慣れてくれますが、上記のポイントを心掛けるとさらになつきやすいです。
フクロモモンガをお迎えする際はぜひ試してみましょう。
幼体から育てる
フクロモモンガに限ったことではありませんが、やはり赤ちゃんから育てるとよくなつきます。
幼いときから一緒に過ごすことで人に対しての警戒心も薄まり、ベタ慣れしてくれるはずです。
よくなつかせたい場合は幼体のお迎えがおすすめですが、幼い頃は体の免疫が安定しておらず体調を崩しやすいのでお世話の難易度は高め。
幼体から迎える場合は、留守にする時間が少ない人やフクロモモンガの飼育経験者が向いているといえます。
匂いを覚えてもらう
いつもお世話をしてくれる飼い主の匂いが認識できるようになると、フクロモモンガは安心感を覚えてなつきやすくなります。
日々のお世話でも自然と嗅ぎ分けられるようになっていきますが、積極的に匂いを覚えさせるのもおすすめです。
フクロモモンガに自分の匂いを教えるには、以下の方法を試してみてください。
ポーチに入れて一緒に過ごす
フクロモモンガをポーチに入れた状態で一緒に過ごしてみましょう。
ポーチの中だとフクロモモンガが安心して過ごせますし、リラックスした状態で飼い主とコミュニケーションをとることで信頼関係も築けます。
ポーチには飼い主の匂いも付着するため、ケージに戻した後でも飼い主のことを感じてくれるはずです。
嫌がらない程度にポーチに入ったフクロモモンガと過ごす時間を作ってみてください。
匂いのついたものをケージに入れておく
飼い主が使っているハンカチなど、匂いがついているものをケージの中に入れておくのも有効な手段です。
留守にする時間が長い人に特におすすめの方法で、手軽に手っ取り早く飼い主の匂いを身近に感じさせることができます。
お迎えしてすぐのうちはフクロモモンガが人とのコミュニケーションを怖がることもあるので、まずは匂いが付着したものをケージに入れるところから始めてみましょう。
コミュニケーションをとる
日常のエサやりや掃除などのお世話だけでなく、適度にコミュニケーションをとることも大切です。
少しずつ新しい環境に慣れてきたら、ケージ超しに触れ合う、ポーチの中で触れ合う、ケージの外で触れ合うというように段階を踏んでスキンシップをしてみましょう。
過度なコミュニケーションはなつくどころか嫌われてしまうので、フクロモモンガが起きている時間帯に様子を伺いながら試してみてくださいね。
手から餌やおやつをあげる
コミュニケーションの一環として、野菜や果物などのおやつを手から与える方法もおすすめです。
飼い主の手にも慣れてくれるので、次第に手のひらの上で食べてくれるかわいらしい姿がみられるようになることも。
ただ、おやつは与えすぎると肥満や偏食を招くため、あげすぎには注意です。
程よい量と頻度と守って、おやつを使ったコミュニケーションを実践してみましょう。
まとめ
モモンガは警戒心があり臆病な性格であることが多いので、なつくまでには時間がかかります。
個体差があるので中にはなつくのに1年近い期間がかかることもありますが、じっくり時間をかければ飼い主に心を開いてくれます。
適度にコミュニケーションをとったり、自分の匂いを覚えさせたりする工夫をして、モモンガと仲良くなっていきましょう。
様々な小動物を飼ってきた私が、もっと気軽に小動物の飼い主同士がやり取り出来たり、落ち着くコミュニティだったり、悩んだ時に質問しあえる環境が欲しくてサービスを提供しています!
飼い主の皆さん自身も、もちろんペットもより快適で幸せに暮らすために、ぜひ一度ご覧ください!