うさぎは牧草を食べるイメージがありますが、飼育下のうさぎは牧草だけを食べていると栄養が不足してしまいます。
その栄養不足を補うために、うさぎ用のペレットもあげる必要があります。
しかしうさぎ用のペレットはたくさん種類があり、どれを選べば良いか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、おすすめできるうさぎ用ペレットを15点ご紹介します。
うさぎ用ペレットの選び方や適量なども解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
うさぎにとってペレットは必要な副食
うさぎにとってペレットは健康のために欠かせないものです。
なぜならうさぎの主食は牧草で、繊維質が多い牧草を食べることで胃腸や歯の健康を維持しています。
しかし牧草だけだけを食べていても、うさぎにとって必要な栄養は十分ではありません。うさぎに必要な栄養素がバランスよく含まれているペレットを副食としてあげましょう。
そもそもペレットとは
ペレットは、うさぎにとって必要不可欠な栄養が含まれている総合栄養食です。
牧草の粉を主原料として、さまざまな原料を混ぜて、小さく固めたものを言います。
ペレットは毎日食べさせる必要があります。
うさぎに与えるペレットの量
うさぎの年齢によって、ペレットの適量は変わります。
栄養素が豊富なペレットは、与えすぎると肥満の原因になってしまうので、与える量には注意しましょう。
ライフステージ | ペレットの量 |
7か月までの成長期 | 体重の3~5% |
7か月以上の維持期以降 | 体重の1.5~2% |
うさぎ用ペレットの選び方
うさぎ用ペレットを選ぶ際のポイントをご紹介します。
以下の点に気を付けてうさぎ用ペレットを選びましょう。
- 栄養素の配合バランス
- ライフステージに合ったものを選ぶ
- 小分けのパッケージのものを選ぶ
- 好みや歯の状態に合わせた硬さを選ぶ
- 品種や体質に合ったものを選ぶ
どのような成分や原材料が良いのかは、上記記事を参考にしてみてください!
栄養素の配合バランス
うさぎ用ペレットを選ぶ際のポイントは、栄養素の配合バランスを見ることです。
繊維質やタンパク質、カルシウム、脂肪分などがバランスよく配合されているものを選びましょう。
繊維質はうさぎの腸内環境にとって必要不可欠で、繊維質が不足すると腸の動きが悪くなり、肥満や胃腸疾患の原因になります。
タンパク質は、うさぎの成長に欠かせない栄養素ですが、摂りすぎると肥満の原因になるので注意が必要です。
カルシウムは、うさぎの年齢によって必要な量は変化します。
脂肪分はうさぎの体型に合わせて与える量を調整する必要があります。脂肪分が不足すると、食欲がなくなったり、元気がなくなったりしてしまいます。肥満気味であれば脂肪分が低いものを選びましょう。
うさぎの栄養素の1日の摂取量の目安
うさぎの1日に必要な栄養素は、繊維質・タンパク質・脂肪分・カルシウムです。これらの栄養素を下記の表のとおり、バランスよく与えましょう。
栄養素 | 1日の摂取量の目安 |
繊維質 | 20~25% |
タンパク質 | 12~15% |
脂肪分 | 2~4% |
カルシウム | 0.5~0.8% |
ライフステージに合ったペレット
うさぎ用ペレットは、うさぎのライフステージに合ったものを選ぶことも大切です。
- 成長期(7か月未満)
- 維持期(7ヵ月~5歳)
- 中年期(5歳以上7歳未満)
- 高齢期(7歳以上)
7か月未満の子どものうさぎには、タンパク質やカルシウムが多く含まれた栄養素が豊富なペレットがおすすめです。栄養価が高いアルファルファがおすすめです。
7か月以上、5歳未満の維持期は、チモシー中心の低カロリーなものにしましょう。成長期と同じ栄養価が高いペレットを与え続けると、肥満の原因になります。
5歳以上、7歳未満の中年期は、体重や体調に合ったペレットを選びましょう。繊維質が豊富なチモシーはもちろん、ビタミンEなどの整腸作用が期待できるものや、免疫力向上が期待できるプロポリスが配合されたものがおすすめです。
7歳以上の高齢期は、さらに栄養成分にこだわったペレットを選びましょう。乳酸菌などが配合された、シニア向けのペレットも数多くあります。
アルファルファやチモシーが主な主原料
うさぎ用のペレットは、「チモシー」やアルファルファ」を主原料として作られています。
「チモシー」はイネ科の多年草で、繊維質が豊富です。カルシウムやタンパク質は少なめで低カロリーなので、大人のうさぎにも向いています。
「アルファルファ」はマメ科の多年草で、高カロリーでカルシウムやタンパク質が多く含まれており、うさぎの食いつきが良いとされています。栄養が豊富なので、子どものうさぎや、繁殖期のうさぎ、体が弱いうさぎなどに向いています。大人になってからはおやつとして少量にしましょう。
なるべく小分けパッケージのペレット
うさぎ用ペレットは、小分けパッケージのものがおすすめです。ペレットは温度や湿度によって品質が劣化します。大容量のペレットは、使い切るまでに劣化したり、カビが生えたりすることもあります。
そのため小分けになっているものや、チャック付きのパッケージ、アルミ製のものなどを選びましょう。
好みや歯の状態に合わせた硬さ
ペレットは牧草の粉やカルシウム、タンパク質などを混ぜて作られています。
柔らかいソフトタイプや、硬めのハードタイプがあるので、うさぎの好みや、歯の状態にあったものを選びましょう。
ハードタイプのペレットは歯を使って食べるので、歯の伸びすぎの予防にもなります。しかし歯の状態が悪いうさぎや高齢のうさぎには向いていません。そのようなうさぎでも食べやすい、ソフトタイプの柔らかいペレットがおすすめです。
歯の伸び過ぎは不正咬合という病気に繋がることがあるので、併せて確認しましょう。
品種や体質に合わせたペレット
うさぎの品種や体質に合ったペレットを選ぶという方法もあります。
長毛種のうさぎや胃腸が弱い体質のうさぎなら毛球ケアのタイプ、また太り気味のうさぎには低カロリーなものを選ぶなど、その子に合わせたペレットを選ぶことも大切です。
おすすめのうさぎ用ペレット15選
たくさんあるうさぎ用ペレットの中から、おすすめの15点をご紹介します。うさぎの年齢や体調に合わせて選びましょう。
エッセンシャル アダルトラビットフード
良質なチモシーが主原料で、繊維質は約29%含まれているため、太り気味のうさぎや、高齢のうさぎにもおすすめです。アルファルファは一切含まれていません。
繊維質約29%配合で、太り気味のうさぎや、高齢のうさぎにも
繊維質約29%と高繊維質で、消化を助けてくれるためダイエットにもおすすめ。また高齢のうさぎには高カルシウムとなってしまうアルファルファは一切含まれていないため安心です。
バニーセレクションプロ メンテナンス チモシーヘイ
ソフトタイプでグルテンフリー設計のペレットです。チモシー中心で低カロリーなので、太り気味のうさぎにおすすめ。お腹の健康維持に役立つ乳酸菌も配合されています。
低カロリーでお腹の健康維持にも
チモシーが主原料なので、7か月以上の太り気味のうさぎにおすすめです。チモシーは高繊維質なので、お腹の健康維持にも役立ち、歯の不正咬合を抑制する働きもあります。
うさぎのきわみ
でん粉類、穀類を使用せずカロリーを抑えた、チモシー中心のペレットです。必要な栄養素がバランスよく配合されており、全年齢対象です。
でん粉類・穀類フリー&グルテンフリー
高繊維質のプレミアムチモシーを使用し、でん粉類や穀類フリー、グルテンフリーの栄養補助食として、いつもの牧草にプラスしてあげるのがおすすめです。
ヘアボールケア グロース
毛球やうっ滞などに配慮しグルテンフリー、ヌクレオチドや乳酸菌、野草、ハーブも配合。小分け包装なので便利です。
7か月までの成長期のうさぎ用ペレット
毛球やうっ滞対策として、小麦不使用の7か月までの子うさぎ用フードです。尿臭を抑えるダブル消臭成分や、乳酸菌・野草・ハーブを配合するなど、成分にこだわって作られています。
ラビット・プラス ダイエットライト
高繊維質で良質なチモシーを中心に、食物繊維を配合し、タンパク質や脂肪分を抑えた低カロリーのペレットで、太り気味・高齢のうさぎにもおすすめです。
太り気味のうさぎやシニアのうさぎ用ペレット
高繊維質のチモシーに、さらにノンカロリーセルロースという食物繊維が配合され、タンパク質や脂肪分は抑えられているため、低カロリーなうさぎ用ペレットです。
プレミアムレシピ ヘアボールケア メンテナンス
チモシーを中心に、野草やハーブ、乳酸菌などが含まれたペレット。グルテンフリーで小分けパックになっています。
7か月以上の大人のうさぎの肥満対策に
獣医師が共同開発した7か月以上の大人のうさぎのためのフードで、毛球やうっ滞に配慮し小麦は使われていません。アレルギーの緩和も期待できます。
彩食健美 7種ブレンド
7種類の和漢植物、チモシーとアルファルファをブレンドしたソフトタイプのペレットです。保存料や着色料は一切使われていません。子うさぎから5歳までのうさぎに適しています。
7種類の和漢植物を配合したペレット
国内の漢方メーカーでブランドされた7種類の和漢植物や、植物酵素が配合され、歯に負担がかからない硬さに仕上げられています。保存料や着色料も無添加で、素材にこだわったペレットを探している方におすすめです。
ラビットプラス メンテナンス
高繊維質で良質なチモシーをメインに、ポリフェノールやタンポポ、オオバコなどが配合されています。
生後8か月以降のうさぎに適したメインフード
生後8か月以降の大人のうさぎの肥満対策におすすめのペレットです。食欲増進効果あるタンポポやオオバコなどを配合しているので、消化や吸収も助けてくれます。
パルoneラビットフード緑黄色野菜味
うさぎが大好きな野菜パウダーが配合された、グルメ志向のうさぎも喜ぶペレットです。乳酸菌やオリゴ糖も配合され、着色料、保存料は不使用。全年齢のうさぎに適しています。
うさぎの大好きな野菜パウダー配合のペレット
野菜パウダーで美味しさにもこだわり、食物繊維や乳酸菌、ハチミツを加えてお腹の健康にも配慮されています。小粒で程よい硬さのペレットです。
チモシーのチカラ グルテンフリー
胃腸が弱くうっ滞などの消化管のトラブルがあるうさぎのために作られた、グルテンフリーのペレット。消化吸収の維持を助けるビール酵母も配合されています。
グルテンフリーのうさぎ専用機能性ラビットフード
胃腸が敏感なうさぎや、うっ滞などの経験があるうさぎのために作られたグルテンフリーのラビットフード。小粒で食べやすく、全年齢対象です。
うさぎの健康食ニンジンプラス
栄養素がバランスよく配合され、低カロリーなペレットです。うさぎが好きなにんじんのフレークが入っています。
うさぎが好きなにんじんのフレーク入りのペレット
にんじんフレークや、天然の食物繊維が配合されており、うさぎに必要な栄養素がバランスよくとれるペレットです。全年齢対象で、子うさぎにも最適です。
コンフィデンス
低カロリーで食物繊維が豊富。さらに天然ハチミツ配合で嗜好性が高いので、食欲がない子にもおすすめです。
臨床獣医師とメーカーが共同開発したペレット
うさぎの体調を整え健康を維持することを目的として作られた、うさぎのためのペレットです。天然の消臭成分やオリゴ糖も配合されており、糞の臭いを抑制します。
パルone ラビットフルーツ味
うさぎが喜ぶパイナップルとマンゴーパウダーが配合されており、さらに毛並みや毛づやに配慮したコーンオイルも入っています。全年齢のうさぎに適しています。
果物たっぷりで毛並みや毛づやにも配慮したペレット
トロピカルフルーツパウダーやハチミツが配合されたうさぎが喜ぶ味のペレットです。乳酸菌やオリゴ糖も配合されているため、お腹の健康維持にも役立ちます。
ウサギの栄養食
うさぎが好きなキャロットパウダー配合でソフトタイプなので食べやすくなっています。またパパイヤ抽出物配合で毛玉の排出をサポートしてくれます。
キャロットパウダー配合のペレット
食欲促進のためのキャロットパウダーや、毛球を抑制するためのパパイヤ抽出物、腸内環境を整える米胚芽大豆発酵抽出物配合など、素材にこだわったペレットです。
ウィズラビット シニア
チモシーを中心に、4種類の野草と乳酸菌が含まれた、高齢のうさぎ専用のペレットです。
シニアのうさぎのためのペレット
健康が気になるシニアのうさぎのために作られたペレットで、高繊維質・低カルシウムのチモシーと、毛玉の排泄を促すパイナップル繊維が配合されています。植物発酵エキスも配合されており、糞の臭いを和らげます。
うさぎがペレットを食べないとき
うさぎは今まで普通に食べていたペレットを急に食べなくなることもあります。
うさぎがペレットを食べない原因はいくつか考えられます。
- ペレットに飽きてしまった
- 新しいペレットに変えたから
- 体調不良や不正咬合などによる食欲低下
またペレットを新しいものに変える場合は、少しずつ変えていく必要があります。
うさぎがペレットを食べない原因と対策
うさぎがペレットを食べない原因はいくつか考えられます。
1つ目はいつも同じペレットで飽きてしまったということ。この場合は違うペレットをあげてみたり、おやつなどと一緒にあげてみるといいでしょう。
また新しいペレットに変えたタイミングで食べなくなってしまった場合は、元のペレットに戻してみましょう。
2つ目は体調不良や不正咬合などで食欲が低下したということ。うさぎの様子をしっかり観察しましょう。
それでもペレットを食べない場合は、病気の可能性もあるので動物病院で診てもらう必要があります。
ペレットの移行は徐々に
ペレットの移行は徐々に行いましょう。
うさぎを飼い始める際は、ペットショップでそれまで食べていたペレットを確認して、同じものを与えましょう。うさぎがおうちの環境に慣れてきたら新しいものに切り替えましょう。
またうさぎの年齢・健康状態に合わせたペレットに変える場合は、少しずつ新しいものに切り替えていきます。今までのペレットに新しいペレットを少しずつ混ぜて、徐々に新しいペレットの量を増やしていきます。
小さい頃から様々な種類のペレットを与えると、色んな味に慣れてくれるのでおすすめです。
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