うさぎは多頭飼い出来る?オスメスの組み合わせやケージはどうする?気を付けるポイントを徹底解説

うさぎは多頭飼い出来る?オスメスの組み合わせやケージはどうする?気を付けるポイントを徹底解説

うさぎを飼っている人、これからお迎えする人の中で、うさぎの多頭飼いに憧れを抱いたことはありませんか?

かわいいうさぎが何羽かでたわむれている姿は想像するだけでも癒されますよね。

しかし、うさぎは多頭飼いをしても大丈夫なのか、オスメスの相性や飼育ケージはどうするのかなど疑問はたくさん。

そんな疑問を解消するために、うさぎの多頭飼いの仕方や注意点をご紹介します。

多頭飼いについてのポイントを抑えて、お迎えするかどうかしっかり検討しましょう。

目次

うさぎの多頭飼いは出来る?

多頭飼いされているうさぎ

うさぎの多頭飼いは、飼い方の工夫と相性によっては可能です。

多頭飼いをするにあたって、飼い主は以下の3つを理解しておく必要があります。

  • 先住うさぎの性格をしっかりと把握し、新たにお迎えするうさぎとの相性を見極める
  • 段階を踏んでうさぎ同士を少しずつ慣らしてあげる必要がある
  • 相性の不一致があれば別々で飼育することになる可能性がある

うさぎの多頭飼いは、飼い主の理解と飼育の工夫が重要です。

まずはうさぎの多頭飼いについて、飼い方や気を付けるべきポイントを知っていきましょう。

うさぎの多頭飼いとは

うさぎの多頭飼いは、基本的には別々のケージで過ごし、外に出して遊ぶときだけ一緒にする飼い方を指します。

縄張り意識が強いうさぎは、本来単独行動を好む動物です。

動物園や野生化でみられる集団生活も、実はお互いの縄張りを主張しあいながら過ごしています。

このことから、多頭飼いであっても生活スペースであるケージは別々にして過ごさせることが大前提です。

うさぎは1羽だと寂しい?

うさぎは寂しがりやというのは間違ったイメージです。

本来は単独行動をする動物なので、1羽だけの飼育でも全く問題ありません。

たとえ1羽だけの飼育でも、飼い主がうさぎとしっかりコミュニケーションを取れていればそれだけで十分です。

うさぎの可愛らしい姿から、寂しがりやなイメージが根強くついてしまったのかもしれません。

うさぎの多頭飼いをする上で知っておくべきこと

飼い主と遊んでいるうさぎ

安易な気持ちでうさぎの多頭飼いをしないためにも、飼い主に知っておいてほしい多頭飼いの注意点をご紹介していきます。

多頭飼いの心構えを知って、本当にお迎えできるかどうかをしっかりと検討してほしいです。

基本的に手間は2倍になる

今まで1羽分だったお世話は、飼育頭数が増えるほど倍になっていきます。

掃除やエサの準備、遊びなどが1羽だけに偏ることは許されません。

自分自身の生活リズムを考慮して、うさぎをお世話する時間を十分に確保できるかを考慮したうえで、多頭飼いを決定してください。

うさぎ同士の相性

うさぎの多頭飼いで重要なのが、相性の見極めです。

相性が悪いと喧嘩をしてお互いがケガをする恐れがあります。

先住うさぎの性格を把握し、相性が良さそうなうさぎを新たにお迎えする流れが一般的です。

しかし、お迎え前に実際の相性チェックをすることは難しいので、対面させるまで本当の相性は分かりません。

上手く打ち解けることもあれば、拒絶する反応をみせることもあります。

相性が合わなければ別々の部屋でお世話をする可能性がゼロではないことをよく理解しておきましょう。

血が繋がっていても相性次第

たとえ血の繋がりがある親子や兄弟の関係であっても相性の良し悪しは存在します。

基本的に、生後間もない2ヶ月~3ヶ月頃までは同じケージで過ごすことは可能です。

しかし性成熟を迎える生後4ヶ月以降には次第に縄張り意識があらわれるため、同じケージで飼育するのは困難に。

血縁関係で赤ちゃんの頃から共に過ごしていたとしても、大人になればテリトリーを確保し合い、オスメスでは親兄弟関係なく交尾もします。

血縁関係にあれば多頭飼いができるわけではないので気を付けましょう。

うさぎの性別による組み合わせ

うさぎの相性に性別の組み合わせは大きく関係しています。

新たにお迎えする際は、性格だけでなく性別の組み合わせを考慮することも大切です。

うさぎの性別の組み合わせごとの相性を知っておきましょう。

オスとオスの場合

オスのうさぎは縄張り意識を強く持っているため、多頭飼いは不可能だと思ってください。

噛みついたり蹴ったりしてお互いを傷つける可能性が高いです。

去勢手術をすると性格が落ち着くといわれていますが、それでも縄張り意識は持っています。

去勢の有無は関係なく、オス同士のうさぎの多頭飼いは控えたほうが良いです。

メスとメスの場合

オス同士に比べれば、メスとメスの多頭飼いのほうが成功しやすい傾向にあります。

ただ、相性の良し悪しは存在するので、上手くいかなければ喧嘩をしてしまう可能性も。

メス同士ならば大丈夫というわけではないので、性格の見極めも慎重に行ないましょう。

オスとメスの場合

最も多頭飼いしやすいといわれているのが異性同士の組み合わせです

もちろん相性の良い悪いはありますが、仲良くできれば一緒に遊んだり身を寄せ合ったりする微笑ましい姿をみれることも。

ただし前提として、必ずオスの去勢手術もしくはメスの避妊手術が済んでいる状態で一緒にする必要があります。

動物病院内のうさぎ

1年中繁殖が可能なうさぎは、オスメスが一緒にいれば交尾をする可能性が非常に高いです。

望まない妊娠を避けるためにも、異性同士の多頭飼いはメスの避妊もしくはオスの去勢を済ませてからにしましょう。

うさぎの種類が違っても多頭飼い出来る場合も

うさぎの種類が異なっていても多頭飼いが可能な場合もあります。

多頭飼いは性格による相性が大切なので、うさぎの種類はそこまで重要視しなくても大丈夫です。

種類によって活発・大人しい・おっとりといった性格の傾向があるため、性格の違いを参考にお迎えするうさぎを決めてみるのも良いかもしれません。

基本的に先住うさぎを優先してあげる

うさぎの多頭飼いは、すでに1羽を飼っているところに新しい1羽を迎え入れるケースが多いはずです。

飼い主と遊ぶうさぎ

その場合は、お世話の優先順位は先住うさぎからにしてあげてください。

新入りうさぎのお世話を優先してしまうと、先住うさぎが嫉妬をしたり不安を抱いたりして、体調に影響することも。

先住うさぎからすると、今まで自分だけに向けられていた愛情が、後からやってきたうさぎに向いてしまったように感じてしまうのです。

掃除やエサやりだけでなく、構ってあげるタイミングも先住うさぎを1番にするよう心掛けてください。

また、後からお迎えした新入りうさぎのお世話は、なるべく先住うさぎの目に入らないところで行なってあげましょう。

うさぎの多頭飼いはこうした優先順位に気を遣ってお世話をすることが大切です。

多頭飼育崩壊が問題になっている

オスとメスの組み合わせが多頭飼いしやすい反面、多頭飼育崩壊につながるリスクについて理解しておきましょう。

うさぎの去勢避妊を怠った結果、繁殖を繰り返して面倒を見切れない頭数まで増えてしまう多頭飼育崩壊が問題になっています。

1年中繁殖できるうさぎは、交尾をしたタイミングで排卵が起こるため、妊娠率が非常に高いです。

うさぎは1回の妊娠で5~6羽ほど生まれ、生後4ヶ月~6ヶ月頃には性成熟を迎えて交尾をするようになります。

大人になれば親兄弟は関係なく交尾をしてしまうので、しっかり管理できなければ短期間でどんどん頭数が増えてしまうのです。

「未避妊・未去勢だけど少しの間一緒にするくらいなら大丈夫」なんてことは絶対にありません。

異性同士の多頭飼いする場合は、多頭飼育崩壊を起こさないためにも必ず避妊や去勢の手術を行なってください。

うさぎを多頭飼いする方法

うさぎの多頭飼いは、正しい段階を踏んで慣らしてあげることが成功の鍵です。

いきなり対面させることはうさぎに大きなストレスを与えることになってしまいます。

正しい慣れさせ方を知って、多頭飼いに備えましょう。

ケージを隣同士で匂いに馴れさせる

まずはお互いの姿が見えない状態でケージを隣同士にし、匂いを覚えさせます。

ケージにタオルをかけたり、仕切り板を置いたりして工夫しましょう。

数日間はこの状態を保ってお互いの匂いに慣れさせます。

一般的に最初は警戒しますが、お互いにリラックスした様子で過ごせるようになったら次のステップへ移っても良いでしょう。

ケージ越しで対面させる

ケージ越しで対面するうさぎ

お互いの匂いに慣れた次は、ケージ超しに対面させて姿を見せます。

ケージの外で遊ばせるへやんぽは、上下関係を示すためにも先住うさぎから行なうことを徹底してください。

ケージ越しとはいえ、いざ対面となると最初は驚いたり興奮したりするかもしれません。

もしあまりにも落ち着かない場合は、一度前の目隠し段階に戻してしばらく様子を見てあげましょう。

ケージ超しの対面も、数日間続けて落ち着いて過ごせるようになったら最終段階へ進みます。

ケージの外で対面させる

お互いの存在を認識できるようになったら、いよいよケージ無しで直接対面させます。

ここでは万が一喧嘩になってもうさぎ同士をすぐに引き離せるように、注意深く観察してください。

また、直接対面はうさぎの様子が落ち着いているときに行なうことが前提です。

まずはそれぞれのケージのドアを開けて、うさぎが自分から外へ出てお互いが歩み寄るのを見守ります。

無理やり近付けたり誘導したりすることは、うさぎが驚いてしまうのでやめましょう。

喧嘩をする、恐がっているなどの様子がみられたらケージに戻して対面を中断します。

うさぎにストレスをかけないために、トラブルがなかったとしても初回は5分ほどの短時間の対面にしてください。

対面の時間を延ばす

短時間の対面を数日続けて問題が無ければ、少しづつ時間を延ばしてみます。

5分~10分ごとで対面時間を増やして様子をみてください。

30分ほど喧嘩もなく過ごせるようであれば、ひとまずお互いの相性としては大丈夫です。

一緒に遊んだり、おやつをあげたりしてコミュニケーションをとってあげてくださいね。

注意してほしいのが、仲良く過ごしていても何かのきっかけで急に喧嘩を始める恐れがあることです。

うさぎたちをケージの外に出すときは、何かあったときにすぐ対応できるように必ずそばで見守ってあげましょう。

まとめ

  • うさぎの多頭飼いは可能だが、ケージは別々にする必要がある
  • 異性同士の組み合わせが相性が良い可能性が高い
  • うさぎ同士を対面させるときは目を離さないようにする

うさぎの多頭飼いは、性格や相性によってできるかどうかが決まります。

実際に会わせるまではどうなるか分からないため、失敗する可能性があることもよく理解しておきましょう。

うさぎたちがたわむれる姿はとても癒されますが、かわいさが倍増する分お世話も倍になります。

うさぎの多頭飼いをする場合は、偏ったお世話にならないように平等に愛情を注いであげてくださいね。

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この記事を書いた人

小動物飼養販売管理士。
小動物専用SNS「すもあに」開発者。
自身もハムスターや小鳥、デグーにモモンガと多数の小動物を飼育。

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