うさぎの飼育に必要なものは?飼う前に用意したい用品の選び方や値段まで

うさぎの飼育に必要なものは?飼う前に用意したい用品の選び方や値段まで

うさぎを飼育するために、飼育ケージや給水器、エサなどの飼育用品を用意する必要があります。

うさぎの飼育用品は種類が多いため、購入や設置などの準備に、時間と手間がかかるものです。どんな飼育用品を選んだらいいのか、迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。

今回の記事では、うさぎの飼育に必要な飼育用品について、選び方や値段の目安を紹介します。これからうさぎをお迎えする方は、参考にしてくださいね。

目次

うさぎにストレスが無いように飼う前の準備は念入りに!

家の中で遊ぶうさぎ

うさぎは、環境の変化などのストレスに弱い動物です。住み慣れたショップやブリーダーさんのもとを離れることは、うさぎにとっては心身ともに大きな負担になります。

うさぎをお迎えして、少なくとも1週間は静かな環境で過ごすことが大切です。

お迎えしてから、飼育用品の購入をしていては、落ち着いて生活することができません。

飼育用品を購入したら、ケージの中に飼育用品を設置しておくところまで準備をします。あとはうさぎをお迎えするだけの状態にしておきましょう。準備万端な状態でお迎えすることが、飼い主さんの心の余裕にもつながります。

飼う前の準備を念入りに行い、うさぎにとっても飼い主さんにとっても、良いスタートをきりたいですね。

準備を念入りに行い、あとはお迎えするだけの状態にしておきましょう。

うさぎの飼育に必要なものと選び方

うさぎの飼育に必要な飼育用品は、主に2種類に分けられます。

  • ケージや食器の様に、買い替えの頻度が少ない飼育用品
  • 牧草やかじり木の様に、定期的な購入が必要な消耗品

ケージの様な飼育用品は頻繁に買い替えるものではありません。給水器や食器やトイレなどの用品も同様です。安価で使いにくい物は、結果的に買い替えが必要になることも。多少値段が張っても、機能面が充実している飼育用品を選んだ方が結果的にお得になります。

一方牧草、ペレット、かじり木などの消耗品は、定期的な購入が必要です。月々の消耗品の予算を決めておくといいですね。

うさぎの飼育用品は、以下の用品を揃えるといいでしょう。表にまとめたので、参考にしてください。

エサ・主食(牧草・ペレット)
・副食(おやつ)
生活スペース・ケージ
ケージの中や周辺に設置する用品・床材
・かじり木
・食器類(食器・牧草入れ・給水器)
・トイレ
・トイレ砂
・消臭剤
・温度計
・冷暖房用具
・マット
グルーミング用品・ブラシ
移動時に使う用品・キャリー

牧草(チモシー)、ペレット、副食(おやつ)と選び方

牧草を食べるうさぎ

うさぎの主食は牧草(チモシー)とペレットです。副食(おやつ)として、ドライフルーツなどのおやつを少量あげることがあります。

牧草の値段は1㎏1000円程度になります。

牧草は開封後、風味が落ちてしまいます。風味が落ちた牧草は、うさぎが食べなくなることがあるので、チャック付きの袋に入れて、新鮮な状態を保てるようにしてください。

うさぎは、牧草を歯ですりつぶすように食べます。牧草は、うさぎの歯の伸びすぎを防ぎ、胃腸の調子を整えてくれる大切な食べ物です。必ず毎日与えます。

ペレットは栄養補助食になります。うさぎ用と明記されているペレットを選んでください。値段は1㎏1000円~1500円程度です。

牧草、ペレット共に、お迎え当初はペットショップやブリーダーの元で食べていたものと同じものを与えます。うさぎは、環境が変わると食欲が落ちることがあるので、食べ慣れたものであれば安心です。牧草やペレットの種類を変える時は、今まで食べていたものに少しずつ混ぜながら、慣れさせていきます。

副食(おやつ)は小袋に入って販売されています。うさぎのおやつと言えば、ドライフルーツ、ドライベジタブル、えん麦、チモシー入りクッキーなどになります。どのおやつも、1袋500円程度になります。

おやつは、あくまで副食になります。おやつの食べすぎは、肥満や病気の原因になるので、気をつけてください。

ケージと選び方

ケージの値段は、10000円~30000円程度です。

ケージの大きさは、大人うさぎの大きさに合わせて決めます。ネザーランドドワーフなどの純血種のうさぎは、成長時の大きさを予想することができます。一方ミニうさぎは成長時の大きさの目安がつきにくいものです。ミニうさぎの場合は、大きめのケージを選ぶといいですね。

ケージの中には、給水器、食器、牧草入れ、トイレを設置します。それらを入れてもうさぎが動き回れる大きさか、確認してください。うさぎは気になることがあると、立ち上がる習性があります。立ち上がった時に、天井にぶつからない程度の高さも必要になります。

ケージは、次の3点の機能があるものをおススメします。

  • 開口部が広いこと
  • 天井が開くこと
  • 引き出し式のトレイがあること

開口部が広いと、うさぎが自分で出入りができるので便利です。出入口に段差がある場合は、うさぎが怪我をしないように、ステップをつけてください。

天井部分が開くケージであれば、飼い主さんがうさぎを取り出しやすくなります。飼育用品の設置や取り外しも楽にできます。

ケージ内はうさぎの毛や、食べ残した牧草やエサで汚れてしまいます。掃除は毎日行いますので、掃除をしやすいケージを選ぶことが大切です。引き出し式のトレイであれば、下に落ちた汚れを、簡単に掃除をすることができます。

床材と選び方

ケージの中のうさぎ

ケージ内の床材は主に3種類の素材があります。洗った時のために、替えの床材を用意しておくと便利ですよ。

床材を単体で購入することもできます。床材の値段は2000円程度になります。

  •  木製
  •  プラスチック製
  •  金属製(金網)

木製の床材は天然素材のため、うさぎがかじっても安全です。おしっこなどの汚れが染み込みやすく、水洗いすると乾きにくいため、替えを用意しておく必要があります。

プラスチック製の床材はうさぎの足裏への負担がかかりにくい素材です。汚れを落としやすいので、使いやすい素材になります。他の素材に比べ耐久性が劣る点が難点です。

金属製(金網)の床材は耐久性があります。メッシュなので、うんちが下に落ちやすい形状になっています。かじり癖のあるうさぎは、金属製の床材は向いていません。かじる場合は床材の上に、プラスチックなどのマットを敷いてください。

かじり木と選び方

うさぎは目の前のものをかじる癖があります。中には、ケージをかじる癖があるうさぎいます。

ケージをかじる音は室内に響き、あまり心地よい音ではありません。

ケージのように硬くすり減らない素材をかじり続けることで、不正咬合と呼ばれる歯の病気になることがあります。

不正咬合とは、噛み合わせの異常によって起こる病気です。通常は自然にすり減る歯が、何らかの原因ですり減らなくなります。

ケージをかじる癖のあるうさぎは、同じ場所をかじることが多いようです。ケージをかじる場所にかじり木を付けておきましょう。天然素材のかじり木であれば、かじることで歯を傷めることがありません。フェンス状のかじり木は、広範囲をカバーできるのでおすすめです。

かじり木の値段は1500円程度になります。

食器、牧草入れ、給水器と選び方

食器、牧草入れ、給水器は、それぞれ1000円~2000円程度の用品が多いです。

食器、牧草入れ、給水器は、うさぎが口を付ける飼育用品です。こまめに洗う必要があるため、分解することができる用品を選ぶといいですね。

食器や牧草入れは、ケージに取り付けるタイプと、お皿のように床に置くタイプがあります。床に置くタイプは、うさぎが倒してしたり、うんちが入ったりすることも。ケージに取り付けるタイプであれば、そういった心配がなくなります。

食器、牧草入れ、給水器をうさぎが食べたり飲んだりしやすい位置に取り付けます。食器を低い位置に取り付けてしまうと、うんちや牧草の粉末が入ってしまうことがあります。取り付ける位置には、配慮をしてあげてくださいね。

トイレと選び方

トイレの値段は、1500円~2000円程度になります。

うさぎは、ケージ内の決まった場所に用を足すことが多いです。その場所にトイレを置いてあげると、トイレを上手に使うことができます。

トイレは、うさぎの体が収まる大きさで掃除しやすい物を選んでください。

トイレの形状は三角形や長方形の物があります。三角形は小型種向き、長方形はやや大きめのうさぎに向いていると言われています。

素材はプラスチック製や陶器製になります。

プラスチック製は軽いため扱いやすい素材です。大きいうさぎだと倒すことがあります。プラスチックのトイレの場合は、ケージに固定すると倒す心配がなくなります。

陶器は汚れが付きにくい素材です。重みがあるので、大きいうさぎでも倒す心配がありません。ある程度の重さがあるため、飼い主さんによっては、扱いにくいと感じることもあります。


トイレ砂と選び方

トイレ砂の値段は、1袋1000円程度です。

うさぎはおしっこに匂いがあります。消臭効果が高いトイレ砂を選ぶと、匂いの心配が軽減できます。トイレに流すことができる砂も販売されています。トイレ砂は頻繁に交換しますので、扱いが楽な物を選んでください。


消臭剤と選び方

消臭剤の値段は、1本1000円~1500円です。

毎日ケージ内を掃除しても、取り切れない汚れがあると、匂いが発生することがあります。うさぎがなめても害がない、小動物専用かうさぎ専用の消臭剤を選びましょう。

ケージ内をこまめに掃除することで、ある程度の匂いを抑えることができます。消臭剤だけに頼るのではなく、ケージ内を清潔に保つことが大切です。


マットと選び方

マットの値段は3000円程度になります。

うさぎが部屋んぽする場所にマットを敷いてあげます。撥水加工がしてあるマットやパズル状のマットをおススメします。


撥水加工がされていると、汚れがつきにくく、汚れを落としやすいといった効果があります。パズル状のマットは、汚れた部分だけ取り替えることができるという利点があります。

グルーミング用品、ブラシと選び方

ブラシの値段は、500円~1500円程度です。

うさぎは年に数回、毛が抜け変わる換毛期があります。抜けた毛をなめて、体内に毛が溜まってしまうと、うっ滞といった病気になることも。

定期的にブラッシングをして、余分な毛や汚れを取り除いてあげます。まずはうさぎ用のスリッカーブラシを1本用意してください。ピン先が丸くなっているブラシであれば、うさぎの皮膚を傷つけません。


キャリーと選び方

キャリーの値段は、5000円~10000円程度になります。

キャリーには、2点の使用目的があります。

  • 通院などの短時間の移動で使用するキャリー
  • 災害などで避難する際に、生活の場所として使用するキャリー

キャリーには以下の素材があります。

  • 布製のキャリー
  • プラスチック製のキャリー
  • 金網製のキャリー

どの素材であっても通気性がよく、掃除しやすい物を選んでください。金網製のキャリーの場合は、目隠しのカバーを用意することで、うさぎのストレスの軽減や保温といった効果があります。

キャリーは、うさぎをお迎えしたショップから、自宅へ連れて帰る際に必要になります。まずは、短時間用のキャリーを用意しておきましょう。

うさぎとの生活が慣れてきたら、避難用のキャリーも用意するなど、用途に応じたキャリーを用意することを検討してみてください。

冷暖房用具と選び方

ケージ内に設置したり、外付けできたりする冷暖房用具には以下の物があります。

冷房器具

 ・アルミプレート(値段は2000円程度)


暖房器具

 ・うさぎ用ヒーター(値段は3000円から5000円程度)


暑い時期はうさぎにとって辛い時期になります。うさぎは人間のように汗をかくことができません。気化熱で涼しいと感じることができないため、エアコンで室温を下げることが大切です。

夏は落雷などの自然災害で、停電する場合があります。急な停電でも対応できるように、アルミプレートの様な冷房用具を設置しておくといいですね。アルミは、軽く洗いやすい素材のため便利です。

冬は仔うさぎや高齢うさぎがいる場合は、ケージ内をヒーターで温めます。コードをかじらないように、外付けタイプがおススメです。

温度計もあると便利

うさぎ用の温度計の値段は1500円程度になります。

同じ室内でも場所や条件によって、室温が異なることがあります。ケージの近くに温度計を置いておくと便利です。


うさぎを飼う時気を付けること

うさぎは繊細な体のつくりになっています。室内での怪我や事故を防ぐために以下の3点のことに気をつけてください。

  • 危ないものは置かないように気を付けよう
  • 骨折しないよう登れる場所は作らない
  • なるべくかじられないようにしよう

それぞれ詳しく解説していきます。

危ないものは置かないように気を付けよう

人間の生活スペースには、うさぎにとっては有害な物があります。うさぎは有害な物でも判断することができません。事前に取り除いたり、掃除をしたりしておきます。

うさぎがかじったり食べたりすると、危険な物の例をあげてみます。人間にとっては害がなくても、うさぎには有害な物がありますので注意が必要です。

  • 観葉植物
  • 家電のコード
  • 紙類
  • 人間の食べ物

骨折しないよう登れる場所は作らない

うさぎの骨は薄く軽いつくりのために、簡単に骨折してしまいます。

着地の衝撃で骨を痛めることもあるので、うさぎが登れるような低い台や椅子を置かないようにしてください。

万が一、うさぎが高いところに登ってしまった場合は、慌てないでくださいね。落下しないように、そっと抱きかかえて下ろしてあげましょう。

なるべくかじれないようにしよう

うさぎは目の前の物をかじる習性があります。歯の力が強く、家電のコードであれば、あっという間にかみちぎってしまいます。

それ以外にも、壁紙をかじる、家具をかじるといったことが考えられます。

うさぎが室内を部屋んぽする時は、かじられては困るものを取り除いたり、カバーを付けたりするなどの配慮をしてください。対応が難しい場合は、サークルを使って、うさぎの行動範囲を制限するといいですね。

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うさぎの飼育に必要なものは?飼う前に用意したい用品の選び方や値段まで

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この記事を書いた人

小動物飼養販売管理士。
小動物専用SNS「すもあに」開発者。
自身もハムスターや小鳥、デグーにモモンガと多数の小動物を飼育。

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