うさぎがケージをガジガジとかじる様子を不思議に思ったことはありませんか?
実は、うさぎがケージをかじる行為には深いワケがあるのです。
なんでもない行動かと思いきや、うさぎがケージをかじる行為をそのままにしておくと、病気になってしまう恐れがあります。
今回はうさぎのケージかじりに悩んでいる飼い主さんに向けて、ケージをかじる理由や、やめさせるための有効な対処法、さらにはしつけ方もご紹介。
うさぎのケージかじりをよく見かけるという飼い主さんは要チェックです。
うさぎがケージをかじる理由
うさぎがケージをかじる理由として考えられるのがこちらです。
- 飼い主に構ってもらいたい
- 運動不足で退屈している
- ストレスを感じているまたはうさぎの習性
うさぎがケージをかじる姿は何気ない行為に見えますが、実は様々な理由が隠されているのです。
それぞれの理由を深掘りしてみていきましょう。
飼い主にアピールをしている
うさぎはケージをかじることで飼い主に構ってもらおうとアピールしている場合があります。
「お腹がすいた」「撫でてほしい」「ケージの外に出たい」など、飼い主に何かを要求するときにガジガジとかじって反応を待っているのです。
甘えん坊な性格のうさぎであれば、こうしたアピール目的でかじることはよくあります。
飼い主からすれば、とても可愛らしい理由に思えますね。
退屈している場合や運動不足
ケージの中で過ごす時間が長いと運動不足になりますし、うさぎは退屈に感じてしまいます。
暇な時間が続くと、退屈しのぎにケージをかじるようになってしまうのです。
飼い主とのコミュニケーション不足や、ケージの外で遊ぶ時間が少ないうさぎによく当てはまる理由の1つです。
ストレスや習性でしている
うさぎは飼育環境にストレスを感じているとケージをかじることがあります。
うさぎがストレスを感じる主な原因はこちらです。
- 室温が快適でない
- 騒音がする
- 飼い主とのコミュニケーション不足
- 同居動物がいる
このようなストレス要因がある場合に、ケージをガジガジかじる行為をしてしまうのです。
うさぎがケージをかじる行為は人間でいう、貧乏ゆすりのような感覚に近いといえます。
また、うさぎは歯が生涯伸び続けるという特徴から、かじる行為は歯の伸びすぎを防止するためにとても重要な行動です。
通常は食事で上手く歯がすり減っていくのですが、何らかの原因で歯が伸びてしまった場合に、本能的な習性でかじることもあります。
うさぎのケージをかじることは対処をしないと不正咬合になる可能性も
うさぎがケージをかじる行為をそのまま放ってしまうと、不正咬合(ふせいこうごう)という歯の病気になる恐れがあります。
生涯歯が伸び続けるうさぎは、牧草を食べる際に生じる摩擦で歯が上手く削れていきます。
しかし、硬いケージをかじることで歯に大きな負担がかかり、歯並びの悪化や歯の根元へダメージが。
結果的に歯が伸びすぎて口内を傷つけたり、根本がダメージを受けて歯がぐらつくようになってしまうのです。
不正咬合は、歯のみならず全身の体調不良につながることもあるやっかいな病気で、一度発症すると再発しやすい特徴があります。
不正咬合を予防するためにも、うさぎがケージを日常的にかじる場合は、なるべく早めの対応が必要です。
うさぎがケージをかじることへの対処法
ガジガジとケージをかじり続ける行動に気が付いたら、病気を防ぐためにもやめさせる対応をしましょう。
うさぎのケージかじりに効果的な対処法がこちらです。
- 運動量を増やす
- ケージの中を楽しい場所だと教える
- ケージの中におもちゃを増やす
- かじることができないように塞ぐ
- しつけをする
物理的にケージをかじる行為を防いだり、退屈さを感じさせないようにしたりする工夫が必要です。
一つ一つの対処法を詳しくみていきましょう。
運動、へやんぽの時間を増やす
うさぎの運動不足を解消してあげると、ケージをかじらないようになる可能性があります。
ケージの外に出してへやんぽする時間を増やしてあげると良い運動になるのでおすすめです。
運動不足の解消は、ストレス発散にもつながるので良いことだらけ。
「運動が足りていないかも」と感じる場合は、部屋んぽする機会を増やし、うさぎの運動量を確保してあげましょう。
ケージはストレスが無い場所だと認識してもらう
ケージの中は退屈で楽しくない、というイメージを払拭させることも大切です。
おやつをケージの中であげるようにしたり、ケージ越しに撫でたりして、うさぎが楽しさや嬉しさを感じられる場所にしてあげましょう。
リラックスして過ごせる環境だと認識してもらえれば、かじる行為が減っていくかもしれません。
ケージの中におもちゃを入れる
うさぎがケージの中でも遊べるようにおもちゃを入れると、退屈対策になるのでおすすめです。
飼い主のライフスタイルによっては、うさぎと一緒に遊ぶ時間を多くとれない場合もありますよね。
そんなときにおもちゃを中に入れておけば、たとえ飼い主の留守が長くてもうさぎが自分で自由に遊べます。
おもちゃは様々な種類があるので、安全でうさぎの体格に合う大きさのものが好ましいです。
おすすめのおもちゃ
うさぎ用のおもちゃでおすすめなのが、かじり木です。
かじりたい欲求を満たしてあげられるので、ストレス解消や気分転換につながります。
いくつか種類があるので、中でもおすすめなかじり木をご紹介します。
ケージに固定するタイプのかじり木で、消耗しても買い替えやすい価格帯でコストパフォーマンスが良いです。
どれを買うべきか分からないときに、まずはかじり木コーンを試してみてください。
とうもろこしの形でかじりやすいので、うさぎのかじり木デビューにおすすめです。
かじるとサトウキビのふわっと甘い風味が広がるかじり木で、甘みを感じることができるので、うさぎに興味を抱いてもらいやすいです。
こちらは付属の麻紐で好き位置に固定することが可能。
いつものかじり木に変化を持たせたいときにおすすめですよ。
ケージ自体にかじられない対策をする
1番手っ取り早いのが、うさぎがかじれないように、ケージに工夫をすることです。
例えば、すのこをあてがってしまえば、金属部分をかじることができなくなります。
すのこはかじってもうさぎの歯に悪影響を与えないですし、かじりたいという欲求を満たしてあげることが可能です。
他にも目の細かい金網などもフェンス替わりに最適。
ケージに取り付けるようとして専用のものがペットショップなどで購入できます。
うさぎの運動量やおもちゃを増やしても効果が感じられない場合は、ケージに対策をしてみてください。
かじり防止用のアクリル板も
すのこ板のようにかじってボロボロになる心配がないのがアクリル板です。
透明なので中で過ごすうさぎの様子も見やすいですし、劣化にも強いので買い替える頻度も少なくて済みます。
汚れても洗いやすいので、衛生的に使えておすすめです。
市販のアクリル板を購入してケージに設置すれば、かじることができなくなります。
また、全体がアクリル板で囲われているタイプのケージもあるので、そちらへ買い替えるのも1つの手段です。
うさぎのケージをかじる行為をやめさせたい場合は、かじり防止用にアクリル板を試してみてください。
ケージをかじることへのしつけは可能か?
しつけでケージをかじることをやめさせられるケースがあります。
そのしつけ方法はとてもシンプルで、ケージをかじるうさぎをみても無視を徹底します。
無視というと冷たい印象になってしまいますが、いわゆる反応をしない、という意味です。
うさぎがケージをかじった時に、おやつを与えて気をそらしたり、構ってあげたり、といった何かしらのアクションをつい起こしてしまいませんか?
うさぎにとって飼い主の行動が嬉しいことであった場合、「ケージをかじれば良いことが起こる」と学習してしまうのです。
この認識を改めさせるには、うさぎがケージをかじっていても無視して何も反応しないことが1番有効です。
ただ、しつけにはある程度の時間がかかるので、試す場合は短期間で実践してみてください。
まとめ
- うさぎがケージをかじるのはストレスや運動不足などが主な原因
- うさぎがケージをかじることをやめさせないと、歯の病気になる恐れがある
- 原因を取り除いてあげるとケージかじりが改善する可能性がある
うさぎがケージをかじる理由とその対処法をご紹介しました。
歯の病気になってしまう恐れがあるので、うさぎがかじる姿を見つけたら、まずは原因を考えてみましょう。
原因に合わせた対処法でケージかじりをやめさせられるかもしれません。
飼い主として、うさぎがケージをかじらない環境づくりに努めることが大切です。
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