うさぎのなかでも1位・2位を争う人気のネザーランドドワーフ。体は小さく、くりくりとした大きな目がとっても可愛い大人気の品種の1つです。
そこで今回は、ネザーランドドワーフをお迎えするときに気になることについてご紹介します。
ネザーランドドワーフの飼育は大変なのか、寿命はどれくらいなのか、特徴や性格、懐くかどうか、値段まで解説していきます。
ネザーランドドワーフをお迎えしようと検討中の方は、ぜひこの記事を参考に、しっかりお世話できそうか考えてみてくださいね。
ネザーランドドワーフとは
ネザーランドドワーフはオランダを起源とする品種で、オランダの正式名称「ネザーランド」と、小さな種(動植物)という意味の「ドワーフ」が名前の由来です。 「ネザー」「ネザーランド」「ネザラン」とも呼ばれています。
ネザーランドドワーフはその可愛らしい見た目から、うさぎの中でも人気1位2位を争う品種です。童話でもよく登場するほど。
そんなネザーランドドワーフの特徴や性格、寿命や値段について見ていきましょう。
ネザーランドドワーフの特徴
ネザーランドドワーフの特徴は、なんと言ってもその小ささです。カイウサギの中では最小と言われており、体重は0.8kg〜1.2kgほど。
頭と目が体に対して大きく、まるで仔うさぎのように全体的に小さく、丸いフォルムが可愛らしいネザーランドドワーフ。
他のうさぎに比べて耳が短いのも特徴です。
ネザーランドドワーフの色の種類
ネザーランドドワーフは、光沢のある柔らかい毛で、カラーバリエーションも豊富です。色の種類は他のうさぎよりも多く、約70種類ともいわれ、大きく5つに分かれます。
体全体の色や目の色によってもカラー名は変わります。また、成長するにつれて色が変わることもあります。
1つ目は、ネザーランドドワーフの基本カラーともいえる、体全体が同じ色の「セルフ」。
【ブラック、ブルー、ライラック、ルビーアイドホワイト、チョコレート、ブルーアイドホワイトなど】
2つ目は、基本カラーのセルフに別のカラーや模様が混じっている「タンパターン」。
【ブルーシルバーマーチン、ブラックシルバーマーチン、ブラックオター、チョコレートオターなど】
3つ目は、体の色が濃い色から薄い色にグラーデーションのようになっている、シャム猫のような「シェイデッド」。
【セーブルポイント、サイアミーズスモークパール、サイアミーズセーブル、トータスシェルなど】
4つ目は、1本の毛が3色以上に分かれて色々な毛が混じっている「アグーチ」。
【チンチラ、リンクス、オパール、チェスナット、スクワレルなど】
5つ目は、上記4つ以外の「エニーアザバラエティー」。
【オレンジ、ヒマラヤン、フォーン、スティール、ブロークンなど】
ネザーランドドワーフの性格
ネザーランドドワーフはとても人懐っこく、元気で活発、やんちゃな性格です。好奇心旺盛なためよく動き回ります。
しかしその反面臆病なところもあり、お迎えしてから懐くまでには時間がかかることも。焦らずその子のペースに合わせて、徐々に距離を縮めていきましょう。
また一般的には、オスの方が甘えん坊で懐きやすいが、縄張り意識が強く、メスは子どもを守ろうとする本能から、気が強いといわれています。
もちろん同じネザーランドドワーフでも、個体によって性格も変わるので、その子にあった接し方が必要です。。
ネザーランドドワーフはなつく?
ネザーランドドワーフは、飼い始めは臆病な面もみせますが、慣れれば人にもよく懐いてくれ、わがままな一面を見せることも。
毎日のお世話とコミュニケーションを欠かさなければ、飼い主を大好きになってくれるはずです。
甘えん坊な子や、抱っこが大好きな子も多いですが、中には抱っこを嫌がる子もいるので、その子の個性を見極めて接しましょう。
構い過ぎはストレスに
ネザーランドドワーフは人懐っこく可愛くて、ついつい構いすぎてしまう気持ちもわかります。
しかし構い過ぎはストレスになってしまうことも。
ケージに入れておく時間と、部屋んぽ中に遊ぶ時間などしっかりメリハリをつけるなど、適度な距離感も大切です。
ネザーランドドワーフの寿命
一般的にうさぎの寿命は5年〜10年ほどといわれていますが、その中でもネザーランドドワーフの寿命は約8年といわれています。
しかし近年は、うさぎにとって良いフードが増えてきたり、適切な飼育方法や医療技術の進歩によって、10年以上生きるうさぎも珍しくはありません。
うさぎはストレスに弱い動物なので、ストレスの原因を極力取り除き、リラックスできる適切な飼育環境を作ることが大切です。
そして万が一のケガや病気の際は、適切な治療を受けさせる必要があります。
ネザーランドドワーフの値段
ネザーランドドワーフの値段は、純血種か交雑種によっても変わりますが、血統書がついた純血種の場合は50,000円前後が相場です。
血統書なしの場合は、30,000円〜販売されていることもあります。血統書がない場合は、ネザーランドドワーフという保証がなく、想像していたよりも大きく育つことなどもあります。
ネザーランドドワーフという品種にこだわる方は、ペットショップやうさぎ専門店などでよく確認してからお迎えしましょう。
ネザーランドドワーフの飼育は大変?
ネザーランドドワーフに限らずうさぎは、犬や猫に比べると飼育しやすいと言えます。
日常的なお世話をしっかりすれば、散歩も行かなくてよく、また飼育スペースも広くなくて大丈夫なため、比較的飼いやすい動物です。
しかしうさぎに限らず、ペットを飼うということは、命に責任を持つということ。そのため長期間家を空けることはできません。出張や長期旅行が多い方は、よく考えてから迎え入れる必要があります。
たまにの旅行などで数日家を開ける場合は、ペットホテルや信頼できる人に預けましょう。しかし環境が変わると、うさぎにとってはストレスになるということも覚えておく必要があります。
他の動物と比較すると飼いやすい
ネザーランドドワーフは、他の動物と比較すると飼いやすいと言えます。
餌やりや水の取り替え、トイレの掃除などの毎日のお世話はもちろん必要です。
しかし広い飼育スペースは必要ないこと、そして散歩に行く必要もないので、一人暮らしの方のペットとしても人気があります。
散歩に行かなくて良い
うさぎは犬のように散歩に行かなくても大丈夫です。うさぎを外に連れて行く「うさんぽ」もありますが、必須ではありません。
しかし運動不足解消やストレス解消のために、お部屋の中で遊ばせる「部屋んぽ」は、1日1回は必要です。
掃除は1日1回程度
ケージ内の掃除は1日1回程度行います。汚れた砂やトイレシートを交換し、すのこなども汚れていないかチェックしましょう。
食器は水洗いして清潔に保ち、給水器も水を交換するタイミングでボトルの中を洗浄しましょう。
トイレを覚えることができる
ネザーランドドワーフなどのうさぎは、決まった場所で排泄する習性があるので、トイレを覚えることができます。
しかしトイレに関しても個体差があり、完璧にトイレで出来る子もいれば、時々失敗してしまう子もいます。部屋んぽ中も基本的にはトイレでしてくれます。
飼育スペースは広くなくて良い
ネザーランドドワーフは体が小さいため、飼育スペースは広くなくても良いです。
ケージは直射日光が当たらず、静かで風通しがよく、温度管理が出来る場所に置きましょう。
毎日のお世話
毎日のお世話は下記のとおりです。
- 餌やり
- 水の交換
- 食器洗い
- ケージの掃除
- トイレの掃除
- ブラッシング
- 部屋んぽ
- 一緒に遊ぶ
これらの毎日のお世話の際に、食欲の変化や、フンやおしっこの量などを確認し、健康チェックも行いましょう。
ケージから出して遊ばせることでストレス解消に
うさぎは本来、野原で生活しているため、走り回ることはうさぎにとって大切なこと。ケージに入れっぱなしにしておくのはよくありません。
ケージから出して遊ばせることでストレス解消にもなります。一緒に遊んでたくさん運動させてあげましょう。
1日に1回はケージから出して部屋んぽさせることが大切です。
部屋んぽ時にはなんでもかじるため、注意が必要
ネザーランドドワーフは穴を掘ったり、かじったりする習性があります。そのため部屋んぽ中は、カーペットやフローリングを掘って床を傷つけたり、なんでもかじってしまいます。
コンセントや壁の角、ダンボールや本などをかじってしまうため、部屋んぽ中はうさぎの様子をしっかり見守りましょう。
かじると危険なものはしまっておき、コンセントにはカバーをつける、またサークルを用意するなどの対策も必要です。
室温・湿度の管理が必要
また飼育する上では、室温・湿度の管理が必要です。急激な気温の変化はうさぎにとってストレスになり体調を崩す原因になります。
うさぎが快適に過ごせる温度は、15〜26度、湿度は40〜60%です。温度計や加湿器を設置し、夏は涼しく、冬は暖かくして適温を保ちます。
とくに夏はエアコンをつけて暑くなりすぎないように設定し、冬はペットヒーターや毛布などを活用しましょう。
鳴かないから体調不良がわかりにくい
うさぎは犬や猫のように鳴かないため、体調不良がわかりにくい動物です。さらに体調が悪くても、隠そうとする習性があります。
日頃からうさぎの様子をしっかり観察して、ケガ・毛並み・汚れ・食欲・肥満・尿、便の変化などの異変に気が付けるようにしておきましょう。うさぎがかかりやすい病気などは目を通しておき、日常生活の中で予防することも大切です。
また万が一ケガや病気をしたときのために、うさぎを診てもらえる動物病院を見つけておきましょう。ケガや病気によっては、早急な対応をしないと急激に悪化してしまう場合もあります。
近所迷惑になりにくいというメリットも
しかし鳴かないということは、騒音トラブルなどの近所迷惑になりにくいというメリットとも言えます。
犬や猫、鳥などのように鳴き声が心配という方でも、うさぎは鳴かないので安心です。
換毛期の抜け毛が多い
ネザーランドドワーフは春と秋に換毛期があります。
うさぎはきれい好きなので、自分で毛づくろいしますが、換毛期は抜け毛がとくに多いです。そのため換毛期はいつもより念入りにブラッシングをしましょう。
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