ハムスターを飼っているあなたは動物病院のお世話になったことはありますか?
体調を崩した時は動物病院へ連れて行きますが、ハムスターの治療にどのくらいの費用がかかるのかご存じの人は少ないのではないでしょうか。
連れてきたはいいものの、治療費が思った以上に高かった!という経験をする人も中にはいるはずです。
そこで今回は、動物病院におけるハムスターの治療費用についてお伝えします。
ハムスターがかかりやすい病気ごとの費用総額や検査項目別の相場を知ることで、この病気ではこんな診察をしてこのくらいの費用がかかるという目安になります。
近年主流になりつつあるペット保険の加入についても併せてご紹介していきますので、ハムスターの治療費用の不安や疑問を一緒に解決していきましょう!
動物病院でのハムスターの治療
大事な家族の一員であるハムスターにはいつでも元気でいてもらいたいと願うのは飼い主であれば当然のこと。
しかし、愛情を持って育てていても時には思いがけず病気やケガをしてしまうことってありますよね。
そんなときは動物病院で診てもらいますが、体の小さなハムスターの病気やケガに対してどんな治療が行なわれるのでしょうか。
また、動物病院というと犬や猫の来院が多く、ハムスターも同じように診てもらうことは可能であるのかどうかも疑問です。
そこでまずは、動物病院におけるハムスターの診療ついて知っていきましょう。
動物病院は自由診療
動物病院での治療は保険適用がされていない自由診療ですので、治療内容にもよりますが費用は高くなりがちです。
大体の相場はありますが、病院ごとで費用の設定にはバラつきがあるので注意してください。
ハムスターの場合は体が小さいので、犬や猫と同じ診療内容でも低めの料金設定にしている動物病院も存在します。
ただ、実際の費用は動物病院へ実際に問い合わせてみないと明確ではありませんが、病院側も診察をしてみないと1度の来院でかかる費用は不明瞭です。
病気やケガの疑いで動物病院へハムスターを連れて行くときは、特に初診だと多めに費用がかかると予想しておきましょう。
ハムスターを診てくれない動物病院も多い
動物病院といってもやはり犬猫のニーズが多く、ハムスターのような小動物の来院は少ない傾向にあります。
そのため、ハムスターの病気は専門外なので診ることができないと断られるケースも。
ハムスターは小動物の中でも比較的飼っている人の多いポピュラーな動物ですから、病気を診てくれる動物病院の方が多いです。
事前にハムスターを診てもらえる動物病院を探しておこう
中には犬猫の診療のみとしてる動物病院もあるので、事前にホームページでハムスターの病気やケガを診てもらえるか確認することをおすすめします。
大抵の動物病院のホームページでは、診療可能な動物が記載されているはずです。
もしくは電話で直接問い合わせをしてみましょう。
事前に確認しておけば、もしものときにすぐに動物病院へ連れて行くことができます。
ハムスターの動物病院での治療費の相場
実際にハムスターが病気やケガをしたときにかかる費用はいくらなのか気になりますよね。
「思ったよりも高額で足りなかった!」なんてことを防ぐためにハムスターの診察における費用をチェックしていきましょう。
診察項目 | 費用相場 |
---|---|
診察料 | 1,000円前後 |
各種検査 | 1,000円~3,000円(1項目につき) |
各種処置 | 1,000円~3,000円(1項目につき) |
処方料 | 500円~1,000 |
飲み薬 | 100円~500円(1日あたり) |
動物病院での治療費用の相場は上の表のとおりです。
下痢で来院した場合を例を挙げると、診察料・便検査・処方料・飲み薬の診察内容で、治療費用の合計は多めにみて5,000円ほど。
もちろん病気の重症度が高いほど薬が増えたり、注射や点滴をしたり、検査項目が増えたりするので費用はこれよりも上がっていきます。
診察料や検査料
一般的にハムスターの診療でよくある検査や処置ごとに費用相場を調査してみました。
まずはそれぞれの検査内容ごとの費用をみていきましょう。
検査内容 | 費用 |
---|---|
診察料 | 1,000円前後(初診は2,000円前後) |
尿検査 | 1,000円~2,000円 |
便検査 | 500~1,000円 |
眼検査 | 1,000円~2,000円 |
皮膚検査 | 1,000円~2,000円 |
レントゲン撮影 | 1回撮影3,000円~ |
超音波検査 | 3,000円前後 |
動物病院によって価格が異なるのであくまでも目安ではありますが、検査は1,000円以上かかる場合が多いです。
例外として、便や皮膚ではより詳しく検査をするために、外部検査機関に検体を送ることがあります。
一般的な院内検査における費用を表記していますが、そのような複雑な検査となる場合、費用はこれよりも高くなります。
処置費用
続いて処置内容ごとの費用相場がこちらです。
処置内容 | 費用 |
---|---|
爪切り | 500円~1,000円 |
歯切り | 1,000円~3,000円 (麻酔有りは5,000円~10,000円) |
患部の洗浄・消毒・保護 | 1,000円~2,000円 |
皮下注射 | 1,000円~2,000円 |
皮下点滴 | 1,500円~2,500円 |
ハムスターでよくある処置を中心に費用相場をまとめてみました。
ハムスターは体が小さいため、注射や点滴は少量の薬で済むので、表記している費用より安い場合もあり得ます。
歯切りは麻酔の有無によって大きく費用が変化するのが一般的です。
また、薬の絡んでこない爪切りや患部の処置は、動物病院による費用差が現れやすくなります。
薬や手術費用
薬の種類ごとの費用相場と手術費用をまとめました。
薬・手術 | 費用 |
---|---|
処方料 | 500円~1,000円 |
飲み薬 | 100円~500円(1日あたり) |
点眼薬 | 800円~2,000円 |
塗り薬 | 800円~2,000円 |
手術費用 | 10,000円~50,000円 |
入院費用 | 3,000円~5,000円(1日あたり) |
ハムスターに処方される薬は少量で済むことから、数百円で済むことが多いです。
処方される日数や薬品の種類によって薬の費用はまちまちですのでこれより安いことも高いこともあります。
そして、ハムスターの手術では麻酔と高度な技術を要するので、最低でも10,000円はかかると思っておきましょう。
複雑で難しい手術となる場合はハムスターでも100,000円かかることも。
もしも病気などをして治療に手術が必要になれば、費用面について事前に説明があるはずですからよく確認してください。
また、入院は酸素室での管理、点滴をしている状態、食事の介助が必要といった要素の有無で費用は大きく変動します。
ハムスターの代表的な病気や怪我
ハムスターによくある病気やケガを知っておくことで、どのような検査や処置が行なわれるのか大方の予想ができます。
診察の内容が想像できれば、治療費用を準備する際の目安になるはずです。
続いてはハムスターに多い病気とケガについて、一般的な治療例とそれに伴う費用をまとめてみました。
病気やケガ | 治療例 | 費用総額 |
---|---|---|
下痢 | 便検査で原因を特定し薬が処方されます。 症状がひどい場合は注射や点滴をする場合も。 | 2,000円~ |
食欲不振 | 脱水防止で点滴をしたり、お腹を動かす薬の処方。 原因を特定するためにレントゲンや超音波検査をすると費用は高くなります。 | 3,000円~ |
皮膚トラブル | 皮膚の検査をして薬が処方されます。 皮膚の状態によっては患部の洗浄や消毒も。 | 2,000円~3,000円 |
結膜炎・角膜炎 | 傷の有無や見え方などを確認するために検眼します。 目薬が処方される場合が多いです。 | 3,000円~5,000円 |
不正咬合 | 歯をカットする処置をします。 麻酔有りの歯切りは費用が上がるのが一般的です。 口内に傷がある場合は薬が処方されることも。 | 2,000円~5,000円 |
外傷 | 傷の洗浄・消毒を行ない、必要であれば患部を保護。 飲み薬や塗り薬が処方されることがあります。 | 3,000円~ |
骨折 | レントゲン撮影で骨折部位を確認。 固定をして痛み止めや炎症を抑える薬の処方。 手術をすることもあれば、自然治癒を待つこともあります。 | 5,000円~ |
腫瘍 | 手術で摘出します。 手術後は薬の処方、入院をする場合も。 | 10,000円~ |
それぞれの病気の程度によっては必要な検査や処置が増えることもあるので、表記してある費用は大体の目安です。
治療内容も症状の程度や獣医師の判断によって異なります。
ハムスターの平均寿命や特徴
キンクマハムスターやゴールデンハムスターのような大型種の寿命は3年ほど。
反対に体の小さいジャンガリアンやロボロフスキーの小型種は2年ほどの寿命です。
ハムスターは良く懐いてくれて飼いやすいですが、ストレスの影響を受けやすい繊細な一面があります。
毎日のお世話を怠るとあっという間に病気になってしまいますので、掃除はしっかり行ない、適度にコミュニケーションを取ることが長生きをさせるためには必要不可欠。
しかし、自然界で捕食される側のハムスターは本能的に病気やケガを隠そうとします。
信頼できるかかりつけの動物病院を見つけて、定期的に健康チェックをしてもらうのも病気の早期発見につながるので大切です。
ハムスターの動物病院への連れて行き方
ハムスターを動物病院へ連れて行くときは、虫かごケースなどに移していくのがおすすめです。
病気やケガを負っているハムスターの状態が見やすいですし、診察するときに捕まえやすいというメリットがあります。
普段から暮らしているケージごと連れて行くのも良いですが、寝床や隅に隠れてしまうので診察しにくいです。
別のケースに移す際は、ハムスターのニオイが付いた床材を入れていくと安心感が得られて移動のストレスを軽減できます。
脱走を防ぐためにもフタはしっかりと閉めてから連れ出してくださいね。
動物病院へ連れて行く際の注意点
ハムスターにとって環境の変化は、大なり小なりのストレスを感じます。
不安や恐怖を感じて逃げ出そうとする場合もありますので、脱走には充分な注意を払ってください。
動物病院へ向かう時は、ケージやケースを布やタオルで覆っていくと外の変化が見えなくなるのでおすすめです。
ハムスターもペット保険に入るという選択肢も
犬猫だけでなくハムスターもペット保険に加入することが可能です。
動物病院は自由診療なので、ちょっとした体調不良を診てもらうだけでも費用が結構かかることはよくあります。
病気やケガの治療費用を抑える目的でペット保険に加入しておくことも1つの選択肢です。
そこで、ペット保険の加入について補償内容や加入方法をご紹介します。
ペット補償の内容と対象外
基本的に保険が適用されるのは病気やケガにまつわる診察や治療で、通院・入院・手術が補償されます。
例えば下痢で来院した際の便検査や薬の処方、診察料は保険適応となります。
反対に対象外となるのは妊娠や出産に関連する診察、避妊去勢の手術や予防目的のワクチン、爪切りのような日常ケアなどです。
保険会社によって補償対象となる項目は定められていますが、大体どの会社でも補償内容に大きな差はありません。
ただ、加入するプランによっては例外もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
ペット保険に入るのであれば購入店独自の保険がおすすめ
ペット保険はハムスターをお迎えしたペットショップが保険代理店となっている場合に加入を勧められることがあります。
ネットから自分で申し込むことも可能ですが、お迎え時にペットショップで申し込み加入をすると特典がついているケースが多いのでおすすめです。
特典は補償が受けられるまでの待機期間がゼロになったり、加入後1か月間は100%補償だったりと手厚いのが特徴。
加入するプランで補償内容に違いがあるので、相談をして最適なプランを紹介してもらいましょう。
まとめ
- ハムスターが病気になったときの治療費用は、犬猫には劣るものの自由診療なので割とかかる
- 動物病院によって治療費用にバラつきがある
- ペット保険に加入していれば病気になったときの負担額はグッと抑えられる
今回はハムスターが病気やケガをしたときにかかる費用についてご紹介しました。
動物病院の費用はまちまちなので、費用面で不安があるときはかかりつけに相談してみましょう。
今やペットは大事な家族ですから、病気になった時のために保険に加入しておくのも1つの手段ですね。
あなたのハムスターが元気に寿命を全うできるように、病気やケガに備えておきましょう。
様々な小動物を飼ってきた私が、もっと気軽に小動物の飼い主同士がやり取り出来たり、落ち着くコミュニティだったり、悩んだ時に質問しあえる環境が欲しくてサービスを提供しています!
飼い主の皆さん自身も、もちろんペットもより快適で幸せに暮らすために、ぜひ一度ご覧ください!