ハムスターは水槽で飼える?メリットやデメリット、レイアウトまで解説

ハムスターは水槽で飼える?メリットやデメリット、レイアウトまで解説

ハムスターを飼育するときに絶対に必要なのがケージです。ハムスター専用のケージもたくさんの種類が売られており、迷ってしまいますよね。なかには「ハムスターは水槽で飼えるのかな?」と疑問に思っている方もいるでしょう。

そこで今回は、ハムスターは水槽で飼えるのか、またハムスターを水槽で飼う場合のメリット・デメリット、注意しなければいけないこと、水槽の中のレイアウトまで解説していきます。

ハムスターを水槽で飼うことを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

ハムスターは水槽で飼うことが可能

水槽で飼っているハムスター

結論から言いますと、ハムスターは水槽で飼うことが可能です。

「ハムスターに水槽はかわいそう…。」と思う方もいるかもしれませんが、ハムスターを水槽で飼うことは珍しいことではなく、むしろ定番でもあります。

ハムスターを水槽で飼うことのメリットは、保温性が高く暖かい空気が逃げにくいことや、遮音性が高いため、ハムスターにとってストレスになる大きな音が伝わりにくいなどがあります。

しかし専用のハムスターケージで飼うよりも気を付けることが多いということをあらかじめ知っておき、注意して飼育する必要があります。

通常のハムスターケージよりも気を付けることが多い点は注意

ハムスターを水槽で飼う場合は、通常のハムスターケージよりも気を付けることが多い点に注意しなければいけません。

水槽の場合は温度や湿度管理に注意したり、ガラス製の水槽はとくに重く割れやすいため、扱いに気を付けなければなりません

ハムスターを水槽で飼う場合のメリットやデメリット、注意点をしっかり理解しましょう。

ハムスターを水槽で飼うメリット

ハムスターを水槽で飼うメリットは下記のとおりです。

  • 保温性に優れている
  • 遮音性がある
  • 掃除が簡単
  • 中の様子が見やすい
  • ハムスターが脱走しにくい

水槽の場合は注意点さえしっかり気を付けていれば、お手入れもしやすく、ハムスターの様子も見やすいので、ぜひ検討してみてくださいね。

優れた保温性

ハムスターを水槽で飼うメリットは、何と言っても優れた保温性があるということ。

ハムスターは気温の変化に弱い生き物なので、温度管理や湿度調整をしっかりやらなければなりません。

通常のハムスターケージは金網タイプが多いですが、この金網タイプは通気性がいいというメリットがあるので、夏などの暑い季節には向いています。しかし冬の寒い季節になると、通気性がいいと点はむしろデメリットになることも。

水槽は優れた保温性があるため、冬の寒い時期でもペットヒーターなどの暖かい空気が外に逃げにくくなります

遮音性によりストレスを感じにくい

ケージの中でリラックスしているハムスター

また水槽は遮音性が高いため、ハムスターがストレスを感じにくいというメリットもあります。ガラス製の水槽であればより遮音性は高くなります。

ハムスターは聴覚が優れているため、大きい音には敏感で、ストレスを感じてしまうこともあります。水槽の中にいれば、大きい音もダイレクトに伝わりにくいので、ハムスターのストレス軽減になるかもしれません。

また飼い主にとっても、夜行性のハムスターが夜中に回し車に乗っている音も抑えてくるため、メリットがありますよ。

掃除が簡単

水槽は掃除が簡単というメリットもあります。水槽は形がシンプルなので、中のものをすべて出して丸洗いするのも簡単です。少しの汚れであればふき取るだけで簡単にきれいになります。

また金網タイプのケージと違い、床材やエサなどが外に飛び散る心配もありません。

ハムスターの様子が確認しやすい

また水槽でハムスターを飼育すると、ハムスターの様子が確認しやすいというメリットも。金網タイプのハムスターケージよりも、水槽はプラスチックやガラスなので、透明で見やすいです。

ハムスターの可愛らしい姿を眺めることもできますし、写真や動画も取りやすいですよ。

いつもよりハムスターの元気がない、餌を食べている様子がないなど、ハムスターの体調の変化にもいち早く気づくことができるでしょう。

脱走しにくい

ハムスターが脱走してしまうという話はよく聞きますよね。ハムスターは活発で体も小さいため、柵の隙間や、柵を登って開いていた扉から脱走してしまうことがあります。

しかし水槽は、壁を登ることができないため脱走の心配はあまりありません。万が一、回し車や巣箱をつたって登ってしまったとしても、蓋さえしっかりしまっていれば問題ありません。

ハムスターを水槽で飼うデメリット

ハムスターを水槽で飼うデメリット

ハムスターを水槽で飼う場合は、メリットだけではなく、デメリットもあるということを覚えておきましょう。

水槽の最大の特徴は保温性が高いということですが、それがデメリットにもなってしまう場合もあります。
主なデメリットは下記のとおりです。

  • 温度と湿度の管理に注意が必要
  • ガラス製はとくに重く割れやすい
  • 掃除の頻度は多めにする必要がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

温度と湿度に注意が必要

ハムスターを水槽で飼う場合のメリットとして、優れた保温性があるということをご紹介しました。寒い季節でも保温性が高いので、熱が逃げにくいのです。

しかし保温性が高いということは、夏の暑い季節も同様に熱が逃げにくいため、ハムスターにとって熱くなりすぎてしまうこともあります。さらに梅雨のジメジメした季節には、熱も湿気もこもりやすくなってしまいます。

そのため暑い季節はとくに、水槽内が熱くなりすぎないように、温度と湿度の管理に注意が必要です。

重く割れやすい

また、水槽は重く割れやすいというデメリットもあります。とくにガラス製の水槽の場合は、割れてしまうとハムスターがケガをしてしまう可能性もあります。掃除の際に誤って落としてしまうということも考えられるため、扱いにも注意しましょう。

水槽が大きくなればなるほど重さも増しますので、とくに女性一人で飼育する場合は、大きいガラス製の水槽はよく検討してみてくださいね。

においがこもらないよう掃除の頻度は多めにする必要がある

水槽は保温性に優れていますが、それは空気もこもりやすいということです。つまりにおいなどもこもりやすいため、掃除の頻度は多めにする必要があります

掃除の頻度を大目にする必要があるといっても、金網タイプなどのハムスターケージと比べ水槽は、掃除がしやすいのでそれほど負担になりにくいとも言えます。

ハムスターの飼育環境は、つねにきれいに保つ必要があります。飼育環境が悪いと結膜炎などのさまざまな病気の原因になってしまいますので、気を付けましょう。

 

 

ハムスターを水槽で飼育する際のポイント

ケージの中で暮らすハムスター

ハムスターを水槽で飼育する際のポイントは下記のとおりです。

  • 温度・湿度の管理を徹底する
  • 突然手を入れない
  • 運動器具を設置する
  • 既成の蓋は避ける

それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

温度・湿度管理

ハムスターを水槽で飼育する際のメリット・デメリットでもご紹介したとおり、水槽は保温性に優れているので、熱がこもりやすいという特徴があります。冬の寒い季節はメリットになりますが、夏の暑い季節にはデメリットとなってしまいます。

そのため温度と湿度管理は徹底して行いましょう。ハムスターにとって最適な温度は20~26℃、湿度は40~60%と言われています。

水槽に温度計や湿度計を設置して、暑すぎたり寒すぎたり、湿度が高くなりすぎたり低くなりすぎたりしないように、ペットヒーターやエアコンなどを活用して、一定の温度と湿度を保てるよう調整しましょう

突然手を入れてハムスターを驚かせないように

またハムスターを水槽で飼育する際の注意点として、突然手を入れてハムスターを驚かせないようにする、という点があります。驚いたり恐怖を感じたりすることはハムスターにとってストレスになるため、気を付けましょう。

一般的なハムスターケージは、正面から開けることができるものが多いため、ハムスターもケージに手が入ってくるのがわかりやすいです。

しかし水槽の場合は、上から手を入れることになるので、ハムスターは突然上から手が伸びてくると驚いてしまいます。そのため突然手を入れるのではなく、ハムスターに声をかけながらゆっくり手を入れるようにしましょう

落ちにくい場所に設置する

これはどのタイプのケージにも言えることですが、水槽は落ちにくい場所に設置しましょう。万が一水槽が落ちてしまったら、ガラスの水槽であれば割れてハムスターがケガをしてしまう可能性があります。

運動器具を設置してあげる

回し車で走るハムスター

一般的なハムスターケージでは、ハムスターが壁をよじ登ったり動き回ります。しかし水槽の場合は壁を登ることができないため、運動不足になってしまいます。ハムスターにとって運動不足はストレスの原因や、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため運動不足を解消するため、回し車や、ハムスター用のアスレチックなどの運動器具を設置してあげましょう。

既成の蓋は避けてあげる

水槽は風通しが悪いという特徴もあります。そのためガラス製の蓋の場合はさらに空気がこもってしまうため、既成の蓋は避け、網状のものを別途購入することをおすすめします。

水槽は脱走しにくいとは言っても、蓋がきちんと固定されていなければ、回し車や巣箱、給水機などを登って脱走する可能性もあるので、開かないようにしっかり固定しましょう。

水槽タイプのおすすめハムスターケージ

水槽タイプのおすすめのハムスターケージをいくつかご紹介します。

1つ目は、600ハムスター HIGH(グラステリア・パンチングボードセット)です。こちはハムスター用の水槽タイプのハムスターケージで、幅60㎝・奥行30㎝・高さ36㎝と、ゴールデンハムスターなどの大きめのハムスターでも十分な大きさがあります。水槽の中に大きめの回し車や、巣箱を入れても問題ないサイズです。

ガラス製なので重めですが、プラスチック製の水槽と比べ傷がつきにくく、きれいな状態で使うことができます。蓋は穴の開いた通気性のある板がセットされていて、10,000円前後で購入できます。


また、飼育容器 特大 クリア(幅43×奥行き34×高さ26㎝)もおすすめです。こちらはハムスター専用ではありませんが、プラスチック製なので、軽くてお手入れもしやすく、蓋はメッシュ状になっているため、通気性も良くハムスターを飼育するのにも向いています。

こちらは2,000円~3,000円ほどで購入できます。


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ハムスターは水槽で飼える?メリットやデメリット、レイアウトまで解説

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この記事を書いた人

小動物飼養販売管理士。
小動物専用SNS「すもあに」開発者。
自身もハムスターや小鳥、デグーにモモンガと多数の小動物を飼育。

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