ペットとして人気のあるハムスター。ハムスターと聞いてイメージするのは、ゴールデンハムスターが多いのではないでしょうか。
ゴールデンハムスターは数ある種類のハムスターの中でもとくに人気で、頭もよく人によく懐きます。
そこで今回は、ゴールデンハムスターの特徴や色、種類、寿命、飼育にかかる費用や飼い方まで解説します。ゴールデンハムスターを飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。
ハムスターの中でも人気のゴールデンハムスターの魅力
ゴールデンハムスターは、ハムスターの中でもとくに人気の品種です。その人気の理由は、穏やかで人懐っこい性格のため手乗りでコミュニケーションがとれること、またゴールデンハムスターの可愛らしい仕草です。
ゴールデンハムスターをお迎えすることを検討中の方は、ぜひペットショップなどに行き、ゴールデンハムスターの様子を観察してみてくださいね。きっとゴールデンハムスターの魅力に気づくはずです。
手乗りでのコミュニケーション
ゴールデンハムスターは比較的穏やかで人懐っこい性格の子が多いです。そのため、手渡しでおやつをあげるなどして距離を縮めていけば、手乗りでのコミュニケーションがとれるようになります。
ハムスターと触れ合いたいという方は、ゴールデンハムスターがおすすめです。
立ち上がって周りを見る仕草
ゴールデンハムスターが、立ち上がって周りをキョロキョロ見る仕草を見たことがある方も多いのはないでしょうか。この時、小さな前足を体の前でぶらんとしているところもポイントです。
普段は四足歩行ですが、警戒したり、驚いたり、ご飯の匂いがすると、このように二本足で立ち上がる仕草を見せてくれます。
ゴールデンハムスターの特徴
ゴールデンハムスターは、ハムスターの中でも比較的大きいサイズで、たくさんの品種があるのが特徴です。
また人に懐きやすく、頭も良いため飼いやすい性格と言えます。
ゴールデンハムスターは懐くのか
ゴールデンハムスターは人懐っこい性格だと言われています。飼い主との関係性ができてくると、名前を呼ぶと振り返ったり、手に乗ってくれたりします。
しかしお迎えしたばかりの頃は、警戒心が強い場合も。環境に慣れるまでそっとしておき、少しずつ触れ合うようにしましょう。
手渡しでおやつをあげたり、毎日ケージから出して触れ合う時間を作ることで、徐々に懐いてくれますよ。
ゴールデンハムスターの大きさ、体重
ゴールデンハムスターの体の大きさは、18~19㎝程度です。メスのゴールデンハムスターの方が、オスのゴールデンハムスターよりもが体が大きい傾向にあります。
体重はメスのゴールデンハムスターで95~150g、オスのゴールデンハムスターで85~130g程度です。
ゴールデンハムスターの性格
ゴールデンハムスターは、基本的にはおっとりとした、落ち着いた性格の子が多く、よく懐きます。そのためハムスターを初めて飼う方にもおすすめの品種と言われています。
人懐っこいので、一緒に遊んだり、手に乗せたりできる子も。
また知能が高いため、匂いや声を覚えて飼い主だと認識してくれます。
ゴールデンハムスターの寿命
ゴールデンハムスターの寿命は、2~3年と言われています。犬や猫などの他のペットと比べ、寿命がとても短いハムスター。
少しでも長く一緒に過ごせるように、飼育環境に気を使い、毎日ハムスターの様子を観察し、異変にすぐに気づけるようにしましょう。
ゴールデンハムスターの色、品種
ゴールデンハムスターの色や品種はさまざまなバリエーションがあります。
ゴールデンハムスターの色は下記のようなものがあります。
- ノーマル
- パイド
- キンクマ
- シナモン
- アプリコット
- バイオレット
- ホワイト
- ブラック
- グレー
- トリコロール
ゴールデンハムスターの品種は下記のとおりです。
- キンクマハムスター
- カラーハムスター
- 長毛ハムスター
- サテンハムスター
キンクマハムスター
キンクマハムスターは、全身クリーム色、アプリコット色のゴールデンハムスターのことを言います。
短毛種も長毛種もいます。またゴールデンハムスターとの違いは、毛色以外はほぼないと言われています。
カラーハムスター
カラーハムスターは、さまざまなカラーバリエーションがあるゴールデンハムスターのことを言います。
茶色と白、黒、白、黒と白などがあります。
長毛ハムスター
長毛ハムスターは、普通のゴールデンハムスターに比べて毛が長い品種です。毛が長いため、ブラッシングが必要で、皮膚病のリスクも他のハムスターより高いため注意が必要です。
サテンハムスター
サテンハムスターは、毛にツヤがあるゴールデンハムスターのことを言います。長毛種と短毛種がおり、よりゴージャスな見た目が特徴です。
ゴールデンハムスターの飼い方
ゴールデンハムスターの飼い方は、他のハムスターと変わりありません。まずは飼育に必要なものを揃えましょう。
またゴールデンハムスターとの接し方、飼育環境、温度・湿度、餌・ごはん、かかりやすい病気を理解しましょう。
ゴールデンハムスターを飼う上で用意すべきもの
ゴールデンハムスターを飼う上で用意すべきものは、ハムスターケージ・巣箱・エサ入れ・エサ・給水器・トイレ・トイレ砂・回し車・床材・かじり木・砂浴びです。詳しく説明していきます。
ハムスターケージ
ゴールデンハムスターを飼う時に絶対に必要なのがハムスターケージです。ケージは3,000円~10,000円ほどで購入できます。ケージは水槽タイプと金網タイプがあります。
ゴールデンハムスターは多頭飼いに向いていないため、複数飼育する場合は、必ず1頭につき1つのケージで飼いましょう。
ケージは中に巣箱やトイレ、回し車などを入れることも考えて、ハムスターが中で動き回れるよう、できるだけ大きいサイズのものを選びましょう。
クリアタイプケージは中のハムスターの様子も見えやすく、またお手入れもしやすいのでおすすめです。
巣箱
ハムスターにとって巣箱は、安心できる寝床や隠れ家になるので、必ずおいてあげましょう。巣箱は800円~2,000円ほどで購入できます。
巣箱は陶器製やプラスチック製、アクリル製、木製などさまざまなタイプがあります。巣箱のサイズは、ハムスターの体に対して小さすぎず大きすぎない、程よいサイズのものを選びましょう。
エサ入れ
ハムスターのエサ入れも必要です。ハムスター専用のエサ入れは、400円~2,000円ほどで購入できますが、100均などの小さいお皿でも代用できます。
エサ入れは口が広い安定した形の陶器製のものを選び、ハムスターが乗ってもひっくり返らない、適度な重さがあるものを選びましょう。
また野菜をあげる際は、野菜の水分でペレットが傷みやすくなってしまうので、エサ入れは分けるのがおすすめです。
エサ
ハムスターの主食である、ハムスター用のペレットも必要です。ハムスター用のペレットは300円~2,000円ほどで購入できます。できるだけ栄養バランスが良いものを選びましょう。
ペレットの他にもヒマワリの種やナッツ類、キャベツや小松菜、ブロッコリー、にんじんなどの野菜や、りんごやバナナなどの果物も適度にあげましょう。
中にはハムスターが食べてはいけないものもあるので注意しましょう。長ネギ、たべねぎ、じゃがいも、どんぐり、もも、さくらんぼ、チョコレート、牛乳などはあげてはいけません。
給水器
ハムスターがいつでも新鮮なお水を飲めるよう、給水器も必須です。給水器は600円~2,000円ほどで購入できます。
ケージの外側に取り付けるタイプや、置き型の給水器もあります。また給水器ではお水が飲めない子もいるので、その場合はお水を飲む用のお皿を用意する必要があります。
ケージの大きさやそれぞれのハムスターに合わせて最適な給水器を選びましょう。
トイレ、トイレ砂
ゴールデンハムスターは、自分がトイレと決めた場所で排泄するようになるので、トイレも設置しましょう。ハムスター用のトイレは500円~1,500円ほどで購入できます。
ハムスター用のトイレには、プラスチック製や陶器製などのお手入れがしやすいものや、砂が飛び散りにくい屋根付きのものもあります。
ハムスターのトイレと合わせて、トイレ砂も用意しましょう。
回し車
1日のほとんどをケージの中で過ごすハムスターは、運動不足になってしまいます。運動不足になると、ストレスが溜まったり、肥満や他の病気などの原因になったりもします。
そのため回し車は必ず用意してあげましょう。回し車は800円~1,000円ほどで購入できます。
ゴールデンハムスターの体の大きさに合ったサイズの回し車を選びましょう。
床材
ケージの底に敷き詰める床材も必要です。床材はハムスターの足を保護するだけではなく、保温したり、給水したり、巣材の材料にもなります。床材は400円~1,500円ほどで購入できます。
床材は、ウッドチップ・ペーパチップ・コーンチップなどさまざまな種類があります。また消臭効果がある床材もあるので、匂いが気になる方はそちらがおすすめです。
かじり木
ハムスターは歯が一生伸び続ける動物なので、硬いものをかじって歯を削る習性があります。そのため歯の伸びすぎやストレス解消のためにかじり木も必要です。かじり木は600円~2,000円ほどで購入できます。
かじり木を置くことで、ケージや巣箱、人の手などをかじってしまうことを抑制できます。
砂浴び
ハムスターはとてもきれい好きな動物で、体についた臭いや汚れを砂浴びをして落とします。そのためハムスターの砂浴び用の砂も用意するのがおすすめです。ハムスターの砂浴び用の砂は500円ほどで購入できます。
砂の上を転がったり、砂を掘ったりすることでストレス解消にもなりますよ。
ゴールデンハムスターを飼う上で気を付けること
ゴールデンハムスターを飼う上で気を付けることは下記のとおりです。
- 無理に距離を詰めない
- 飼育環境
- 温度・湿度
- 餌、ご飯
- かかりやすい病気を理解し予防する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
無理に距離を詰めない
ゴールデンハムスターが穏やかで人懐っこい性格だからといって、無理に距離を詰めないように気を付けましょう。
とくに迎えて間もないころは、新しい環境に慣れるまで警戒心が強く、ストレスも溜まってしまいます。最初は距離を置いて驚かせないように気を付けましょう。
ハムスターのペースに合わせて少しずつ距離を詰めていくのをおすすめします。
飼育環境
ストレスを受けやすいハムスターにとっては、飼育環境も重要です。とくに寒暖差や、大きい音などには注意が必要です。
夏や冬など1日の中でも寒暖差が大きい季節はとくに注意しましょう。風通しが良く、エアコンの風や直射日光が当たらないところにケージを置くようにします。
またテレビの音やドアの開け閉めなど、ハムスターがびっくりしてしまわないよう、できるだけ大きい音は出さないようにする必要があります。
またケージは毎日掃除をして、清潔な環境を保ちましょう。汚れた床材やトイレ砂は取り除き、エサ入れや給水器もお手入れが必要です。月に一回はケージ全体の清掃もしましょう。
温度と湿度
ハムスターが快適に過ごせる温度は20~26度、湿度は40~60%です。
ハムスターのケージに温度計や湿度計を設置して、つねに快適な温度や湿度で過ごせるようにしましょう。
夏は外出時も部屋が暑くなりすぎないようエアコンをつけ、冬はペットヒーターを置くのがおすすめです。
餌、ご飯
ハムスターの主食はペレットです。1日の目安は体重の5~10%ですが、それぞれのパッケージに記載された量を確認して与えましょう。ゴールデンハムスターは、大粒の食べ応えがあるペレットを好む傾向にあります。
栄養バランスや、体の大きさ、年齢に合わせたペレットを選びましょう。
ハムスターはヒマワリの種が好きですが、ヒマワリの種は脂質が多いため、食べ過ぎると肥満の原因になります。あくまでおやつとして適量あげましょう。
かかりやすい病気を理解し予防する
ゴールデンハムスターを飼う際は、なりやすい病気を理解して予防する必要があります。
ゴールデンハムスターがなりやすい病気1つ目は、皮膚病です。体に脱毛や発疹、フケなどの症状が出たり、痒がったりする場合は皮膚病の可能性があります。原因は不適切な飼育環境によるカビやダニ、細菌などさまざまです。
2つ目は、不正咬合です。不正咬合は、歯が伸びすぎることにより、咬み合わせが悪くなる病気です。ケージなどをかじって歯が曲がったり折れたりすることが原因です。不正咬合になると、エサを食べられなくなることもあるので、早めに動物病院に連れていきましょう。
3つ目は、頬袋脱です。頬袋脱は、頬袋が口の外に出てしまう病気です。頬袋が何らかの原因で炎症を起こすことで起こります。この場合もすぐに動物病院に連れていきましょう。
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