哺乳類とはまた違う個性的な魅力をもつ爬虫類。
面白い生態や個性あふれる見た目から、ちょっと変わったペットをお迎えしたい人に人気です。
爬虫類にはヘビやカメ、トカゲなどさまざま種類が存在し、それぞれで飼育の難易度が異なります。
本記事では初心者でも飼いやすい爬虫類の種類をご紹介。
爬虫類のおすすめポイントや特徴など、その魅力に迫ります。
爬虫類をお迎えしたい人はもちろん、飼いやすいペットを見つけたい人はぜひ参考にしてみてください。
爬虫類はペットとしておすすめ
独特な雰囲気が漂う爬虫類はペットとしておすすめな動物です。
犬や猫のように密なコミュニケーションが必要なく、その生活を見守るような関わり方が基本です。
どこかシュールな爬虫類の生活を観察していると不思議と癒されます。
後述でも詳しくご紹介しますが、爬虫類がペットとしておすすめできる最大の魅力は「手間が掛からない」という点です。
飼育ケースの中だけでお世話が完結することが多いため、忙しい一人暮らしの人でも向いています。
被毛がなく体臭も気にならないので衛生的ですし、鳴き声が大きく響き渡るということもありません。
周囲に配慮して飼えるという点も、爬虫類の人気が高まっている理由の1つだといえます。
爬虫類の値段の相場
一般的に初心者が飼いやすい爬虫類の値段相場を種類ごとにまとめてみました。
爬虫類の種類 | 値段相場 |
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ヤモリ | 3,000円~15,000円 |
ヘビ | 5,000円~20,000円 |
カメ | 500円~5,000円 |
トカゲ | 5,000円~10,000円 |
イグアナ | 3,000円~10,000円 |
カメレオン | 8,000円~20,000円 |
流通量が多く野生でも身近なヤモリとカメは安価な値段からお迎えできる傾向にあります。
この中でも希少性の高いカメレオンが最も高価で、幼体は10,000円未満ですが成体になると20,000円近い値段に。
基本的にはどの種類でもカラーにこだわらなければ10,000円以下でお迎え可能です。
爬虫類はペットとしてなつくか
爬虫類はなつくというよりも「慣れる」といった表現がしっくりきます。
甘えてすり寄ってきたり、名前を呼んだら寄ってくるようなケースは爬虫類では少ないです。
飼い主に慣れることで姿をみせるようになったり、種類によっては手に乗せる「ハンドリング」ができるようになったりします。
表情が少ないと思われがちな爬虫類でも、撫でると目をつぶって気持ちよさそうにすることも。
最初は警戒して隠れていることが多くても、お世話をしていくうちに飼い主に慣れてくれるはずです。
爬虫類をペットとして飼うメリット
爬虫類をペットとしてお迎えするメリットは大きく分けて3つあります。
- 周囲に迷惑が掛かりにくい
- お世話の手間が掛からない
- 飼育に場所をとらないので複数飼育しやすい
どれもペットをお迎えするにあたって嬉しいメリットばかりではないでしょうか。
爬虫類を飼育するメリットの詳細に迫っていきましょう。
周囲の迷惑になりにくい
爬虫類は鳴き声が気になることが少なく、ほとんど鳴かないという種類が多いです。
体臭は目立たず、排泄物の掃除をきちんとしていればニオイがキツくなることはありません。
鳴き声やニオイが気にならないという点から、周囲の人に迷惑をかける恐れが少ないのでマンションやアパートのような集合住宅であっても飼いやすいです。
哺乳類と違って爬虫類には被毛がないのでアレルギーを心配する必要もなく、部屋が抜け毛で汚れないため衛生的。
賃貸物件であっても飼育の許可が出やすい動物だといえます。
手間が掛からない
人とのコミュニケーションを大切にする犬や猫とは反対に、爬虫類は人と一緒に遊ぶようなスキンシップを好みません。
爬虫類の飼育はどちらかというと観察して癒されることがメインだといえます。
飼育ケースの外に出して運動をさせる必要もないため、日常的なお世話としては掃除とエサやりが基本です。
手間が掛からないことから、お世話にまとまった時間をとれない人でも飼育をしやすいという魅力があります。
スペースが少なくて済むので複数匹飼育も出来る
大型の爬虫類でない限りは小さな飼育ケースでお世話できるので省スペースです。
部屋数やスペースが少ない一人暮らし向きのお部屋でも、ちょっとした一角があれば十分飼育できます。
一匹あたりの飼育スペースが少ないため、お世話に慣れてくると同じ種類の色違いや別の爬虫類を新たにお迎えする人も多いです。
飼育に手間が掛かりにくいことから、複数匹の飼育がしやすいのも爬虫類ならではの魅力だといえます。
ペットにおすすめの爬虫類
初心者でも飼いやすいペットにおすすめの爬虫類がこちらです。
- ヤモリ
- ヘビ
- カメ
- トカゲ
- イグアナ
- カメレオン
それぞれどんな種類がおすすめなのか、飼育するうえでのメリット・デメリットを含む特徴をご紹介していきます。
どの爬虫類をお迎えしようか迷っている人、爬虫類のことを知りたい人はぜひ参考にしてください。
ヤモリ
昔から民家周辺で見かける機会が多いヤモリは害虫を食べて家を守ってくれるので、漢字では「家守」と表記されます。
身近に愛されてきた爬虫類であり、家の壁に張り付いている姿を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
ヤモリは日本にも広く生息しておりほとんどの種類が夜行性です。
瞼がなく重力に逆らって壁や天井に張り付けくことができるという特徴をもっています。
よく似た名前と見た目からイモリと間違われることがありますが、ヤモリは陸で暮らす爬虫類、イモリは水中で暮らす両生類です。
ヤモリにはたくさんの種類が存在し、柄やカラー、顔つき、体型など個性豊か。
必要な飼育アイテムが少ないことから、手軽に飼育を始められるという魅力があります。
ヤモリを飼うメリット、デメリット
ヤモリを飼うメリット | ・必要な飼育アイテムが少ないため初期費用の負担が軽い ・飼育情報とグッズが豊富 ・トイレでフンをできる可能性がある |
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ヤモリを飼うデメリット | ・昆虫が主食のため虫が触れない人には向いていない ・俊敏に動く種類は脱走の危険性が高い ・尾を切って身を守る自切をすることがある |
ヤモリの飼育には飼育ケース・ヒーター・隠れ家・エサ・ピンセット・霧吹きがあれば十分です。
飼育に必要なアイテムをたくさん集める必要がないので少ない初期費用で済みます。
爬虫類の中でもペットとしてメジャーな種類のため、飼育方法などの情報や飼育に必要なアイテムが豊富で飼いやすいです。
しつけでトイレを教えることはできませんが、同じ場所でフンをする習性があるのでトイレの位置を固定することができます。
トイレの場所を固定できると掃除がしやすく清潔を保ちやすいので衛生的です。
ヤモリを飼うデメリットとして、エサはコオロギなどの昆虫を生きた状態で与える必要があり、場合によってはジャンプをしないように後ろ脚を取るなど手を加えることも。
昆虫が苦手な人にはエサの取り扱いが厳しい可能性が高いです。
また、ヤモリの種類によっては動きがすばやいので、お世話の際には脱走をさせないように十分気を付ける必要があります。
ペットの飼育が初めての人には動きがゆっくりめのヤモリがおすすめです。
ヤモリは驚いた際に尾を切る「自切」という行為をすることがあり、尾は再生するものの骨までは復活しないため不完全な状態になってしまいます。
飼育の仕方によっては尾が切れてしまう可能性があることも考慮しておきましょう。
ヤモリの種類と特徴
初心者におすすめの飼いやすいヤモリを4種類ご紹介していきます。
- ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)
- ニシアフリカトカゲモドキ
- ガーゴイルゲッコー(ツノミカドヤモリ)
- クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)
見た目や特性に違いがあるため、お気に入りのヤモリを見つけてみましょう。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)
体長 | 約20cm~25cm |
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寿命 | 約10年~15年 |
価格相場 | 約5,000円~40,000円 |
初めての爬虫類飼育、初めてのヤモリ飼育におすすめなのがヒョウモントカゲモドキ。
英名のレオパードゲッコーからレオパの愛称で親しまれており、穏やかな性格と丈夫な体で誰にでも飼いやすい王道の種類です。
ヤモリでありながらまぶたがあり、壁や天井に張り付くことができないというトカゲに似た特徴をもつことから名前に「トカゲモドキ」とつけられています。
カラーバリエーションが豊富で、ぷっくりとした尾と愛らしい表情が魅力的です。
慣れると手に乗せる「ハンドリング」ができるようになることも。
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の中でも人気が高いことから、ほとんどのペットショップで出会うことができます。
ニシアフリカトカゲモドキ
体長 | 約20cm~25cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 約8,000円~50,000円 |
ずんぐりとした体型に太い尾、短い手足が特徴的なニシアフリカトカゲモドキ。
見た目はヒョウモントカゲモドキとよく似ていますが、ニシアフリカトカゲモドキの方が顔に丸みがあり、性格は臆病で神経質です。
まぶたがあること、壁に張り付くことができないというトカゲに近い特徴をもつことから、「トカゲモドキ」と名付けられています。
臆病な性格からハンドリングは恐がるため向いておらず、お迎えして間もない慣れていないうちは噛みつくこともあります。
ニシアフリカトカゲモドキは掃除やエサやりなどお世話のとき以外はそっとしておき、鑑賞をメインにした育て方が望ましいです。
野生個体と繁殖個体の2種類が販売されていますが、初めての飼育は人慣れしている傾向がある繁殖個体のお迎えをおすすめします。
柄やカラーのバリエーションが豊富で、価格はカラーの希少性によって大きく上下します。
ツノミカドヤモリ(ガーゴイルゲッコー)
体長 | 約20cm~25cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 約20,000円~30,000円 |
ツノミカドヤモリは木の上で生活をする樹上性のヤモリで、頭に小さな突起をもつことからその名がつきました。
性格はおとなしく動きもゆっくりとしているので、爬虫類飼育の初心者におすすめのヤモリです。
個体によっては慣れると手に乗せるハンドリングをすることもできます。
野生では木の上で生活しているため、飼育ケースには流木や枝を入れて登れるようなレイアウトが理想的です。
カラーと模様の組み合わせはさまざまなので、お気に入りの個体を見つけてみてください。
オウカンミカドヤモリ(クレステッドゲッコー)
体長 | 約20cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 約10,000円~20,000円 |
オウカンミカドヤモリという名前の通り、まるで王冠のような突起が頭にあるのが特徴的なヤモリです。
愛好家からは英名のクレステッドゲッコーを略した「クレス」の愛称で親しまれています。
木の上で生活をする樹上性のヤモリのため、飼育ケースの中には流木や枝を設置します。
細長い瞳孔から爬虫類らしいクールな印象を受けますが、目のすぐ上にある小さな突起はまるでつけまつげのようにチャーミング。
ゆっくりとした動きに攻撃性の少ない穏やかな性格をしているため、初心者でも飼いやすい種類です。
人に慣れやすいので時間をかければハンドリングができるようになる可能性が高いです。
ほかのヤモリは生き餌を好んで食べますが、雑食性のクレステッドゲッコーは人工飼料だけで飼育できることもあります。
もちろん昆虫食の方が嗜好性は高いですが、比較的人工飼料に慣れてくれる傾向が高いです。
爬虫類を飼いたいけど昆虫を扱うことに抵抗がある、という人に向いているヤモリです。
ヘビ
毒を持っている、噛みつく、といった危険なイメージを抱かれがちなヘビですが、ペットに向いているおとなしい性格の種類も多数存在します。
さらにお世話の手間がかからないという魅力もあるので、一人暮らしの人でも飼いやすいです。
ヘビは消化スピードが遅く非常に腹持ちが良いため、エサを与える頻度は成長期であれば週に1回~2回、成体なら10日前後に1回と少なめ。
食事の頻度にともなって排便回数も少ないことから掃除の手間も少なくて済みます。
体長が1m以上になる種類も数多くいますが、基本的にはとぐろを巻いた状態の3倍または4倍程度のケージで飼育可能です。
ヘビは視覚が発達していない代わりに嗅覚や触覚が優れているので、お世話をしているうちに飼い主のニオイを記憶して慣れていきます。
しなやかな体によく映えるカラーや柄はとても美しく、飼ってみるとその可愛さに気が付くこと間違いなしです。
ヘビを飼うメリット、デメリット
ヘビを飼うメリット | ・必要な飼育グッズが少なく初期費用の負担が軽い ・鳴かないので静かに過ごせる ・掃除、エサやりの手間が少ない |
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ヘビを飼うデメリット | ・冷凍マウスなどを食べるため、苦手な人には向いていない ・脱走するリスクが高く、捕まえにくい ・冬眠をさせる場合は慣れていないと難しい |
ヘビの飼育を始めるのに必要なものは、飼育ケース・床材・ヒーター・水入れ・エサ・ピンセットがあれば十分です。
用意する飼育グッズが少ないことから、初期費用が安く収まります。
ヘビには鳴き声がないので、近隣への迷惑を気にする必要もありません。
さらにエサやりの頻度は大人のヘビなら10日~2週間に1回程度であることが多く、種類によりますが排便も週に1回~と少ないです。
エサやりと排便の頻度が少ないことから、ほかの爬虫類と比べてもお世話がかなり楽だといえます。
ヘビの飼育でデメリットとなるのは、エサに冷凍マウスやウズラ、ヒヨコを与えること。
お湯で解凍してから与える必要があるため、扱うことに抵抗がある人にはヘビの飼育は向きません。
スリムでしなやかな体は小さな隙間からでも脱走しやすいので要注意です。
一度飼育ケースの外に出てしまうと、スルスルと移動して捕まえるのが非常に困難となるため気を付けましょう。
本来、野生のヘビは冬眠をして寒い時期を乗り越えます。
ペットとしてヘビを飼う場合、過ごしやすい温度管理ができていれば冬眠をすることはありません。
ただ、ペットのヘビが冬眠をすると、体の機能を一時的に低下させることが理由で寿命が延びるといわれています。
飼育下での冬眠はエサの量や室温、日照などの管理が複雑で、万が一失敗してしまった場合は命を落としてしまうことも。
リスクがあるので初心者にはヘビに冬眠をさせることをおすすめしませんが、実践する場合はしっかりとした知識と入念な準備が必要です。
ヘビの種類と特徴
初心者に向いている飼いやすくておとなしいヘビを4種類ご紹介します。
- コーンスネーク
- カリフォルニアキングスネーク
- ボールパイソン
- セイブシシバナヘビ
それぞれの特徴や飼いやすさについて触れていくので、お迎えしたいヘビを見つける際の参考にしてください。
コーンスネーク
体長 | 約120cm~180cm |
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寿命 | 約10年~15年 |
価格相場 | 約10,000円~100,000円 |
コーンスネークはその飼いやすさと見た目のバリエーションの豊富さから人気が高い種類です。
とても穏やかな性格をしており、噛みつくようなこともほとんどありません。
ハンドリングがしやすいので、鑑賞だけでなくヘビならではの質感を楽しむことが可能です。
大きくなると2m近い体長になることもありますが、活動的な種類ではないのでとぐろを巻いてじっと過ごします。
カラーと柄の種類が多く、見た目の美しさや希少性によって価格に大きく幅が生じます。
カリフォルニアキングスネーク
体長 | 約110cm~150cm |
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寿命 | 約20年 |
価格相場 | 約10,000円~50,000円 |
カリフォルニアキングスネークは、白黒のカラーが素敵なスタイリッシュでかっこいいヘビです。
基本カラーの白黒をベースにカラーバリエーションも豊富で、見た目の個性を楽しめます。
愛好家からは「カリキン」と呼ばれており、哺乳類や鳥類、同種であるヘビまでなんでも食べてしまうことから名前にキングがついています。
性格は穏やかで噛みつくような攻撃性は少ないですが、個体によっては神経質な一面が強い場合も。
ハンドリングに向いている種類ではあるものの、十分に慣れるまで触れ合いは避けましょう。
カリフォルニアキングスネークは、上手に育てれば20年以上長生きする種類です。
長寿であるという部分も踏まえて、お迎えを検討してみてください。
ボールパイソン
体長 | 約100cm~150cm |
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寿命 | 約20年 |
価格相場 | 約8,000円~100,000円 |
しっかりとした太さのある体つきがワイルドで魅力的なボールパイソン。
体を丸めて身を守る姿がまるでボールのようであることからその名が付きました。
ずっしりと迫力のある見た目ですが性格はおとなしく、初心者でも飼いやすいことから人気です。
動きもゆったりとしているためハンドリングが可能ですが、エサを求めて活発になる夜は触るのを避けてください。
カラーの種類も多いので、爬虫類専門ショップであればさまざまなボールパイソンが見られるはずです。
価格はカラーによって大きく差がありますが、基本的には数万円くらいが相場です。
セイブシシバナヘビ
体長 | 約40cm~60cm |
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寿命 | 約10年~15年 |
価格相場 | 約20,000円~100,000円 |
上向きに反った鼻がキュートなセイブシシバナヘビは、かわいらしい見た目の特徴から人気を集めているヘビです。
体長は1m未満ですが、体が太めなので存在感ばっちり。
唾液に毒をもっていますが、たとえ噛まれてもやや腫れる程度の微量な効果で人体への大きな影響はありません。
穏やかな性格なので噛んで攻撃してくるようなことはほとんどないです。
かわいらしいヘビをお迎えしたいという人にぴったりな種類だといえます。
カメ
まったりとした動きと優しい表情がかわいらしいカメは、その姿を見ているだけで癒される爬虫類です。
陸で生活するリクガメと、水の中で生活する水棲カメ、陸と水中の両方で生活をする半水棲カメに分かれます。
カメは非常に長生きをする生き物で、体も年を重ねるごとに大きくなる傾向にあります。
大きく育つことを見越して大きめの飼育ケージを用意してあげましょう。
30年以上生きる種類が多いため、責任を持って長く飼える人に向いています。
カメを飼うメリット、デメリット
カメを飼うメリット | ・長く一緒に過ごせる ・活発に動く種類も多いので見ていて飽きない ・人に慣れやすい |
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カメを飼うデメリット | ・長寿のため長く一緒に暮らす覚悟を持つ必要がある ・水棲カメは水替えの手間がかかる ・ほかの爬虫類に比べると設備にコストがかかる ・フンのニオイが強いのでこまめな掃除が欠かせない |
カメは30年~50年の寿命が平均的で、中には100年近く生きる種類もいます。
人生を長く一緒に過ごせるため、良き相棒になってくれるはずです。
カメに限った話ではありませんが、必ず長く生きることを考慮してお迎えを決意してください。
ペットと長い時間を一緒に過ごしていきたいという人には、長寿であるカメはとてもおすすめです。
リクガメは比較的まったりとしていますが、水棲カメは水中で活発な動きを見せてくれます。
一生懸命泳ぐ姿やむしゃむしゃとエサを頬張る姿はとても癒されます。
カメは人慣れしやすく、飼い主の姿を見るとこちらに寄ってくることもあります。
あまり人とのコミュニケーションを好まない爬虫類の中でも、カメであればなつく様子がみられるはずです。
ただ、紫外線ライトや水質調整剤、ろ過フィルターなど、他の爬虫類に比べると揃える飼育グッズが多いため、設備だけでも2万円~3万円の費用がかかります。
水棲カメの場合は水が汚れやすくお手入れに少々手間がかかるので、手をかけてお世話をしたい人には向いているといえます。
カメの種類と特徴
初心者に向いているカメを4種類をご紹介します。
- クサガメ
- ミシシッピニオイガメ
- ギリシャリクガメ
- ロシアリクガメ
リクガメと水棲カメそれぞれの魅力に迫っていきましょう。
クサガメ
体長 | 約20cm~30cm |
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寿命 | 約30年~60年 |
価格相場 | 約1,000円~2,000円 |
水棲ガメのクサガメは、流れがゆるやかな川辺に生息しています。
成長に合わせて呼び名が変化し、体長3cm~4cmほどの幼体はゼニガメ、成体をクサガメと呼びます。
おだやかな性格で人に慣れることから飼いやすく、生体価格が比較的安価である点も魅力的です。
成体になると20cm~30cmほどまで大きくなるので、飼育ケージは60cm幅くらいのものを用意しましょう。
クサガメは上手に育てると50年を超える長寿を目指せます。
ミシシッピニオイガメ
体長 | 約10cm |
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寿命 | 約20年~30年 |
価格相場 | 約3,000円~5,000円 |
水中で生活をする水棲カメです。
コロンとした丸いフォルムが特徴的ですが、幼体の甲羅は黒くてゴツゴツとしています。
大人になっても10cm程度までしか大きくならず、省スペースでカメを飼育したい人に向いている種類です。
さらにカメの中ではお世話がシンプルで、日光浴の必要性が低いため紫外線ライトがなくても問題ありません。
首を伸ばせば息継ぎができる程度の水深に隠れ家があれば十分です。
名前にニオイガメと付いている通りニオイを放つ臭腺をもっていますが、身の危険が迫らない限り飼育下では臭腺によるニオイが気になるということはほとんどありません。
ギリシャリクガメ
体長 | 約30cm前後 |
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寿命 | 約30年~50年 |
価格相場 | 約10,000円~40,000円 |
甲羅の美しい模様が目を引くギリシャリクガメは陸地で暮らすカメです。
甲羅の模様はギリシャの織物に匹敵する美しさであることからギリシャリクガメと名付けられました。
体長は30cm程度まで大きくなりますが、リクガメの中では小柄な種類。
お世話の管理がそこまで難しくないので、初心者におすすめのリクガメです。
乾燥地帯に広く分布していることもあり亜種が多く、それぞれ甲羅の模様や色味、適した温度と湿度が異なります。
お迎えする際は飼育環境についてよく確認するようにしましょう。
ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)
体長 | 約20cm~30cm |
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寿命 | 約30年~50年 |
価格相場 | 約1,000円~15,000円 |
四肢に4本の爪を持つことからヨツユビリクガメとも呼ばれています。
丸い甲羅はリクガメの中でも高さがないことが特徴的で、温度変化に強い丈夫な体であることからリクガメの飼育が初めての人におすすめ。
幼体であれば数千円からお迎えできる安価な部分も魅力の1つです。
ロシアリクガメは人慣れしやすく飼い主の顔を覚えたり手からエサを食べたりできるようになります。
リクガメは飼育管理が難しい傾向にありますが、ロシアリクガメの場合は温度と湿度、紫外線の管理とエサの内容が適切であれば誰にでもおすすめできる種類です。
トカゲ
凛々しいトカゲの姿は恐竜に近く、ロマンを感じる人は多いはずです。
昼間に行動する種類が多いトカゲは、他の爬虫類に比べると必要な設備が多め。
紫外線や保温のライトが必要で、温度や光量を調節してあげる必要があります。
トカゲは手をかけてお世話ができる人に向いている爬虫類だといえます。
トカゲを飼うメリット、デメリット
トカゲを飼うメリット | ・人に慣れやすく餌付けできる種類も存在する ・鳴き声を気にする必要がない ・日光浴として散歩ができる個体もいる |
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トカゲを飼うデメリット | ・昆虫が主食のため虫が触れない人には向いていない ・飼育設備にコストがかかる ・徹底した飼育環境の管理が必要 |
トカゲは人に慣れやすい傾向にあるため、エサを手から与えたりハンドリングしたりすることが可能です。
個体によっては体にハーネスをつけて外へ散歩に連れ出すことができます。
爬虫類であってもペットとして深く関りたいという人にはおすすめです。
鳴くこともないので、鳴き声によるトラブルの心配もありません。
一方で昆虫を好んで食べる種類が多いので、虫を扱うことに抵抗がある人にはトカゲのお世話は厳しいです。
保温ライトや紫外線ライトが必要なことから、トカゲの飼育グッズの初期費用は3万円~5万円ほどかかると思っておきましょう。
温度と湿度の管理や飼育レイアウトなど、トカゲが快適に過ごせるように調整と工夫が必須です。
お世話に時間をかけられないという人には飼育ハードルが高いといえます。
トカゲの種類と特徴
爬虫類の中でも飼育に手がかかるトカゲですが、初心者におすすめの飼いやすい種類も存在します。
- フトアゴヒゲトカゲ
- アオジタトカゲ
- トゲオアガマ
- オニプレートトカゲ
上記4種類は初心者でも飼育しやすいおすすめのトカゲです。
それぞれの特徴や魅力をみていきましょう。
フトアゴヒゲトカゲ
体長 | 約40cm~50cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 10,000円~30,000円 |
フトアゴヒゲトカゲは大人になると50cm近い大きさになる中型のトカゲで、鎧をまとっているような姿が迫力満点です。
温厚な性格で人慣れしやすいことからハンドリングが可能。
見た目のかっこよさとは裏腹に、ギャップを感じる愛嬌のある仕草も人気を集めています。
トカゲの中でも人気な種類であることから飼育の情報が多く、初心者でも基本的な飼育方法を実践できれば難なくお世話できるはずです。
乾燥地帯で暮らしている爬虫類なので、体が丈夫であるという点もおすすめポイント。
アオジタトカゲ
体長 | 約45cm~60cm |
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寿命 | 約10年~20年 |
価格相場 | 約10,000円~100,000円 |
アオジタトカゲはその名の通り、舌が鮮やかな青色をしているトカゲです。
太めのむっちりとした体にヘビに似た顔つきが特徴的。
おとなしい性格が多いですが、個体によっては気性が荒いこともあるので、慣れるまでは無理な触れ合いは控えましょう。
亜種が多いのでお迎えする際はアオジタトカゲそれぞれの種類に適した環境を用意する必要があります。
トゲオアガマ
体長 | 約30cm~75cm(亜種による) |
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寿命 | 約10年~20年 |
価格相場 | 約20,000円~100,000円 |
トゲトゲした尾が魅力的なトゲオアガマは、トカゲの中では珍しい草食性です。
昆虫も食べるものの、植物の種や葉も好んで食べます。
トゲトゲした部分は発達したウロコであり、敵に攻撃をする際に活躍。
ぽってりとした体つきが可愛らしく、乾燥地帯に広く分布していることから亜種が多いです。
見た目のバリエーションが豊富なので、ぜひお気に入りのトゲオアガマを見つけてみてください。
オニプレートトカゲ
体長 | 約40cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 約10,000円~15,000円 |
ゴツゴツとした強そうな見た目とは裏腹に優しい性格をしているオニプレートトカゲ。
体が黒っぽいヒガシオニプレートトカゲと体の横に赤い線が通っているニシオニプレートトカゲの2種類存在します。
プレートを張り付けたかのような特徴的なウロコがかっこよく、体が丈夫で育てやすいことから人気です。
中型のトカゲの中でもお迎えしやすい安価な価格である点も魅力の1つだといえます。
イグアナ
トカゲに似た要素を持つイグアナですが、生きる化石のような姿は魅力たっぷり。
強面で強そうな印象を受けますが、穏やかな性格の種類もたくさんいます。
イグアナは体が大きめなので、中型以上の存在感抜群な爬虫類と暮らしたいという人にはぴったりです。
イグアナを飼うメリット、デメリット
イグアナを飼うメリット | ・恐竜のような迫力のある見た目がかっこいい ・丈夫な体に拒食しにくいため育てやすい ・放し飼いができることもある |
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イグアナを飼うデメリット | ・体が大きいのである程度のスペースが必要 ・大きく成長する種類もいるので覚悟と責任が必須 ・オスは発情期を迎えると攻撃的になることがある |
イグアナはなんといっても見た目の迫力に惹かれる人が多いです。
尖った背びれや恐竜のような顔つきが古代を彷彿とさせます。
過酷な環境で暮らしていることから体が丈夫で、拒食をしにくいため初心者でもトラブルなく飼えるはずです。
飼育環境が整っていれば放し飼いができる個体も存在するため、より近い距離感で爬虫類と暮らしたい人におすすめ。
ただし、イグアナは体が大きい種類ばかりなので、しっかりとした飼育スペースを確保できる人に限定されます。
中には2m近く成長することもあるため、大人になったときのサイズ感も想定してお迎えを検討してください。
おとなしい種類でも発情期には攻撃的になることもあるので注意が必要です。
イグアナの種類と特徴
放し飼いがおすすめの大型種から扱いやすい小型種までご紹介していきます。
- グリーンイグアナ
- グリーンバシリスク
- サバクイグアナ
- マダガスカルミツメイグアナ
飼育できる環境かどうかを考慮しながらお迎えを検討してみましょう。
グリーンイグアナ
体長 | 約100cm~180cm |
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寿命 | 約10年~20年 |
価格相場 | 約5,000円~40,000円 |
大人になると体長が2m近くまで成長する大型のイグアナです。
イグアナの代表格といっても良いほどポピュラーな種類ですが、大きく育つため生涯飼育ケージで育てるのは困難です。
将来的に放し飼いができる環境であれば育てがいのあるおすすめの種類だといえます。
グリーンイグアナは草食性の爬虫類であり、幼体の時期は昆虫を与える必要がありますが、大人になると野菜や果物を好んで食べます。
昆虫を扱うのが苦手という人には嬉しいポイントではないでしょうか。
ただ、オスは発情期になると性格が攻撃的になるため、噛みつかれたり爪で引っ掛かれる恐れがあるので注意が必要です。
そうした危険性を考えると、初めて飼う場合はメスのお迎えをおすすめします。
グリーンバシリスク
体長 | 約60~70cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 約10,000円~30,000円 |
グリーンバシリスクはイグアナの仲間であるバシリスクの1種で、南米に生息しています。
美しいグリーンの体色が美しく、オスには頭部にトサカ、背中にクレストと呼ばれる大きな帆があり存在感抜群。
高温多湿の環境を用意してあげる必要があり、肉食寄りの雑食であることから昆虫だけでなくピンクマウスも与えます。
見た目のインパクトが強いので、個性的な爬虫類をお迎えしたい人におすすめです。
サバクイグアナ
体長 | 約30cm~40cm |
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寿命 | 約7年 |
価格相場 | 約10,000円~15,000円 |
サバクイグアナは砂漠地帯に生息しているイグアナで、大きくても40cm前後と扱いやすいサイズ感です。
雑食性の爬虫類ですが草食寄りなので、大人のサバクイグアナであればエサの内容は野菜と果物が中心に。
草食性イグアナ向きの人工飼料が販売されているので、慣れることができれば人工飼料の活用もできます。
地上で暮らしているイグアナなので、樹上性の爬虫類に比べると飼育ケージのレイアウトはシンプルでOKです。
穏やかで人に慣れやすい性格は初心者向きだといえます。
マダガスカルミツメイグアナ
体長 | 約30cm |
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寿命 | 約5年~10年 |
価格相場 | 約5,000円~10,000円 |
小さめのイグアナを希望する人におすすめなのがマダガスカルミツメイグアナ。
名前にもある通り、本当に3つの目を持っているから驚きです。
頭部にある黒い点は第3の目である「頭頂眼」だといわれており、通常の目と同じ構造をしていること、視神経が大脳につながっていることが明らかになっています。
体が丈夫で初心者でも飼いやすいですが、流通量が少ないのでペットショップで見かける機会は少なめ。
お迎えしたい場合は爬虫類専門のショップに問い合わせてみることをおすすめします。
カメレオン
爬虫類の中でもずば抜けて個性的だといえるカメレオン。
体色を変えて周囲にとけこんだり、眼球を自由自在に動かせたりと面白い特徴がたくさん。
ただ、飼育のしやすさでいうと比較的難しく、デリケートな一面をもっています。
例えば水面が揺れる水しか飲まない、生き餌しか食べない、通気性の良い空気の澄んだ環境を好むなど、カメレオンならではの特性が飼育難易度をアップさせています。
カメレオンをお迎えする場合はしっかりと知識をつけて環境を整えてあげましょう。
カメレオンを飼うメリット、デメリット
カメレオンを飼うメリット | ・体色が変化する様子を観察できる ・舌で捕食する野性味あふれる姿を見れる ・ほかの爬虫類にはない独特な生態を楽しめる |
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カメレオンを飼うデメリット | ・基本的に触れ合いには向いていない ・環境づくりやエサやりの難易度が高い ・昆虫を好んで食べる種類が多いため、虫が苦手な場合はお世話が厳しい |
カメレオンは個性あふれる変わった特性が魅力的です。
周りの環境に合わせて体色が変化するさまや、舌を器用に使ってエサを捕まえる姿、360℃自由に動く目など、カメレオンならではの生態を楽しめるはずです。
ただ、飼育の難易度は高く、十分な知識がないと適した環境づくりに苦戦することも。
肉食寄りの雑食なので、エサは昆虫やマウスを好む種類が多いです。
生き餌でないと食べないことがほとんどですから、エサの管理ができるかどうかも考慮しましょう。
カメレオンの種類と特徴
飼育が難しいカメレオンの中でも初心者に向いている飼いやすい種類をご紹介します。
- エボシカメレオン
- スパイニーカメレオン
- パンサーカメレオン
- コノハカメレオン
カメレオンの飼育にチャレンジしたい人はぜひ参考にしてみてください。
エボシカメレオン
体長 | 約45cm~65cm |
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寿命 | 約5年 |
価格相場 | 約10,000円~30,000円 |
烏帽子(えぼし)を被っているような頭をしていることからエボシカメレオンという名前が付けられました。
ペットとしてのカメレオンの中ではポピュラーな種類で、体が丈夫で環境への適応力が高いことから比較的飼いやすいです。
主食は昆虫ですが水分摂取の目的として野菜や果物も好んで食べます。
カメレオンの飼育が初めての人にはエボシカメレオンは特におすすめです。
スパイニーカメレオン
体長 | 約40cm~50cm |
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寿命 | 約10年 |
価格相場 | 約10,000円~20,000円 |
エボシカメレオンと並んで初めてのカメレオンの飼育に選ばれるのがスパイニーカメレオンです。
丈夫な体に穏やかな性格から飼いやすいと人気を集めています。
おとなしいですが臆病な一面があるため、お世話の際は驚かせないように注意しましょう。
パンサーカメレオン
体長 | 約35cm~50cm |
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寿命 | 約5年 |
価格相場 | 約50,000円~100,000円 |
派手なカラーが美しいパンサーカメレオンは、人慣れしやすい種類として人気です。
頭が良いので飼い主の顔を認識できるともいわれています。
カラーバリエーションが豊富なことから、見た目の美しさを鑑賞する楽しさを味わえるはずです。
生体価格はほかの爬虫類よりも高めで、希少性の高いカラーになるほど金額が上がります。
コノハカメレオン
体長 | 約5cm~10cm |
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寿命 | 約3年 |
価格相場 | 5,000円前後 |
枯れた木の葉のような体色をもつコノハカメレオンは、小さな爬虫類を飼育したい人におすすめです。
ハンドリングには向いていないので、生活する姿を眺めて楽しむ飼育がメインに。
流通量も安定しているので安価に入手しやすい種類だといえます。
コノハカメレオンは体が小さいことから寿命は3年ほどと短めです。
爬虫類を飼うためには温度管理に気を付ける
周囲の気温に合わせて体温が変化する変温動物である爬虫類。
飼育環境で健康に過ごすためには、温度管理が非常に重要です。
トカゲ、ヤモリ、イグアナなど爬虫類の種類によってそれぞれに適した温度は細かく異なりますし、亜種が存在する場合も同様に最適な飼育環境に違いがあります。
さらに温度だけでなく、生息地がジメジメとした熱帯なのか乾燥している砂漠地帯なのかによって湿度の調整も必要です。
爬虫類にとって温度や湿度が適切でないと、食欲不振による体調不良や脱皮が上手くできない脱皮不全の原因に。
温度は室内の空調だけなく、ケージの中に保温ライトやパネルヒーターを設置して管理しましょう。
多湿な環境が必要な場合は霧吹きや湿らせたタオル、飼育用の加湿器を使って調整します。
健康に育てていくためには、お迎えする爬虫類の環境について十分な知識をつけて準備することが大切です。
爬虫類を飼うために必要なアイテム
爬虫類の飼育に必要なアイテムをまとめてみました。
- 飼育ケージ
- シェルター(隠れ家)
- 床材
- エサ
- エサ入れ
- 水入れ
- バスキングライト(保温ライト)
- 紫外線ライト
- ヒーター
- ピンセット
- 霧吹き
- 流木や枝、岩
- 温湿度計
飼育する爬虫類によって、全て揃える場合や一部のアイテムのみで済むこともあります。
飼育ケージは安価なプラスチック製やアクリル製など素材がさまざまで、成体になっても狭くならない大きさのものを選ぶ必要があります。
蓋を閉めて管理するため通気性がしっかりと確保できるタイプが好ましいです。
飼育ケージは小型爬虫類用なら5,000円前後で入手可能ですが、大きなサイズであったり水槽タイプになると数万円かかることも。
爬虫類飼育に必要なアイテムの中でも飼育ケージが費用の大半を占めることになるはずです。
そのほかのアイテムは飼育する爬虫類によって必要かどうかが異なります。
霧吹きで吹き付けた細かな水滴から水を飲む場合は水入れが不要ですし、生き餌がメインならエサ入れも必要ありません。
夜行性の爬虫類なら紫外線ライトがなくても飼育可能ですし、地上で暮らす爬虫類では流木の設置は必須ではありません。
どの爬虫類でも最低限必要になるのが、飼育ケージ・シェルター・エサ・ヒーター・床材・霧吹き・ピンセットです。
爬虫類の飼育アイテム総額は、必要な設備が少ないヤモリやヘビでは10,000円~20,000円ほど、設備が多いトカゲやカメ、カメレオン、イグアナは小型種であれば最低30,000円ほど、中型種~大型種になると50,000円以上は必要に。
適切な飼育環境を用意するためにも、お迎えする爬虫類に合わせたアイテムを揃えてあげましょう。
まとめ
個性豊かで魅力たっぷりな爬虫類は、種類や大きさによっては初心者でも飼いやすい動物です。
どの種類でも温度と湿度の管理が非常に重要であるため、お迎えする際は飼育に必要なアイテムを揃えてしっかりと環境を整えましょう。
爬虫類専門のショップでお迎えすると、飼い方やおすすめの飼育アイテムについて相談しやすいです。
気になる爬虫類が見つかった人は、ぜひ一度爬虫類ショップに足を運んでみてください。
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