文鳥は専用のフードだけでなく、野菜や果物も食べられる雑食性の小鳥です。
副食やおやつとして小松菜などの青菜を与えている人は多いと思いますが、ほかにはどんな野菜を食べられるのでしょうか。
本記事では、文鳥に与えても良い野菜や果物を一覧にしてご紹介。
さらに、与える際のポイントや食べられないものについても触れています。
文鳥に与える野菜や果物を迷っている人、文鳥の食事内容について知りたい人、初めて文鳥のお世話をする人におすすめの内容です。
文鳥に野菜や果物は与えても大丈夫?
雑食性の文鳥には野菜や果物を与えても問題ありません。
ご褒美やおやつとして与える以外にも、足りない栄養素を補う目的で野菜を副食として与えます。
果物はみずみずしさと甘さから喜んで食べてくれる文鳥が多いですが、頻繁に与えると偏食や肥満を招く恐れがあります。
野菜と果物は全体の栄養バランスが崩れない程度の量と頻度を守って与えることが大切です。
また、文鳥はどんな野菜・果物でも食べられるというわけではなく、中には食べると中毒症状を引き起こす危険な食材が存在します。
与えて良いものと食べられないものをしっかりと把握しておく必要があります。
文鳥が食べられないものについては後述で詳しくご紹介しているので、そちらもあわせて要チェックです。
文鳥には野菜を与える必要があるのか?
主食を混合シードにしている場合は、主にビタミンやミネラルが不足しているので、野菜を与えて栄養を補う必要があります。
副食にはミネラルやビタミンが豊富な青菜系が望ましいです。
文鳥にも好みがあるので、色々な野菜を試して食いつきが良いものを食べさせてあげましょう。
栄養補給にはサプリメントも有効ですが、野菜からは水分が摂取できますし、ついばんで食べることで食事の楽しさを感じてもらうことができます。
ペレットが主食の場合は副菜は不要
文鳥の主食には混合シードだけでなくペレットも存在します。
ペレットには文鳥に必要な栄養素が全て凝縮されているので、しっかり食べれていれば副食に野菜を与える必要はありません。
ただし、自然食に近い混合シードに比べると、人工飼料であるペレットは文鳥の食いつきが悪い傾向にあります。
最初からいきなりペレットだけの食事内容では食べないことも珍しくありません。
食べないときは、ペレットを混合シードに混ぜながら少しずつ慣らしてあげる必要があります。
ペレットの1日量を7割以上食べているのであれば、副食は与えなくても十分栄養が摂れているといえます。
7割以下の摂取量の場合は、野菜や混合シードを組み合わせて栄養のバランスを整えてあげてください。
文鳥が食べても良い野菜
文鳥が食べられる主な野菜は以下の通りです。
- チンゲンサイ
- エンドウ豆の豆苗
- 水菜
- 小松菜
- ニンジン
- 大根の葉
- パセリ
青菜を含む上記の野菜は、文鳥の健康に欠かせないビタミンやミネラルが豊富に含まれている食材で、栄養補給の目的として与えるのに適しています。
文鳥は野菜を好んで食べる傾向にありますが、好き嫌いは存在します。
上記の野菜をそれぞれ試しながら、文鳥の好みを発見してみましょう。
基本的には複数の食べられる野菜を日替わりで与えると、よりしっかりと栄養のバランスがとれるのでおすすめです。
文鳥に与えてはいけない野菜
文鳥に与えてはいけない野菜は以下のようにたくさんあります。
- ほうれん草
- フダンソウ
- ネギ類(ニラ、ネギ、タマネギ、ニンニク)
- タケノコ
- サトイモ
- モロヘイヤ
- オクラ
人間からするとどれも栄養豊富な野菜ですが、文鳥が口にすると体調不良を招いたり、命を落としてしまったりする危険性があります。
一般的に、シュウ酸が含まれている、粘り気が強い、アクが強いといった食材がNGです。
青菜の代表格でもあるほうれん草は、一見すると害がないように感じますがシュウ酸が豊富な野菜です。
与えても良い野菜かどうかを迷ったときは、必ず確認するようにしてください。
野菜の種類や食べた量によっては、重篤な中毒症状を引き起こして助からなくなってしまう恐れがあります。
また、放鳥する際は必ず食材は片づけた状態で行い、文鳥が誤って食べてしまうことがないよう気を付けましょう。
文鳥が食べられる果物
文鳥は野菜だけでなく、以下のような果物も食べられます。
- ミカン
- リンゴ(種はNG)
- イチゴ
果物は野菜以上に甘みがあるので、喜んで食べてくれるはずです。
ただし果糖と水分が豊富なため、食べ過ぎると肥満になったり、体が冷えてお腹を壊してしまう恐れがあります。
果物は週に1~2回ほどの頻度で少量を与えるのが理想的です。
適切な量と頻度を守って与えることを心掛けましょう。
文鳥に与えてはいけない果物
文鳥に与えてはいけない果物はいくつかあるのでチェックしておきましょう。
- モモ
- マンゴー
- アボカド
- パイナップル
- キウイ
- ビワ
与えてはいけない野菜と同様に、上記の果物も食べると体調を崩したり命にかかわったりする危険性があります。
アボカドは文鳥にとって毒性が強く、モモやビワは中毒状態に陥ります。
安易な気持ちで果物を与えるのは避け、必ず文鳥に与えても害がないものかどうかを確認するようにしてください。
文鳥に野菜を与える際の注意点
文鳥に野菜を与える際におさえておきたい4つのポイントがあります。
- 食べてもOKな野菜でも与えすぎない
- 菜差しを使って与える
- 野菜はなるべくかたまりで与える
- 鮮度の高い野菜を水洗いしてから与える
文鳥が野菜を適切に摂取できるように、それぞれのポイントについて把握しておきましょう。
食べられる野菜でも与えすぎはNG
文鳥が食べられる野菜であっても、与えすぎはかえって健康を害することがあります。
野菜は水分を豊富に含んでいるので、食べ過ぎるとお腹を壊してしまうことも。
さらに、野菜の種類によっては過剰摂取することで体調を崩したり、病気の原因になったりすることもあるのです。
あくまでも食事のメインは混合シードやペレットなので、野菜は菜差しに無理なくセットできる量を与えてください。
与えすぎに注意な野菜
摂取しすぎると甲状腺の機能が低下するといわれる「ゴイトロゲン」という成分が含まれる野菜は、文鳥へ過剰に摂取させることは推奨されていません。
ゴイトロゲンは甲状腺の機能を正常に保つために必要なヨウ素の吸収を阻害する働きがあるためです。
ゴイトロゲンを含む野菜はアブラナ科の小松菜やチンゲンサイが当てはまります。
小松菜やチンゲンサイはまったく与えてはいけないというわけではなく、適量を守って与えれば文鳥に必要な栄養素として体の健康を助けてくれます。
小松菜もチンゲンサイも、1日1本の量にとどめて、ほかの野菜と日替わりでローテーションしながら与えるのがおすすめ。
ヨウ素の不足が気になる場合は、野菜と一緒にボレー粉を与えると安心です。
青菜は菜さしで与えると便利
青菜は細かくしてエサ皿に盛り付けるよりも、「菜差し」を使って与える方法がおすすめ。
菜差しを使えば青菜を立てた状態で与えることができ、文鳥が自分でつついて食べることができます。
また、水を張っておくことができるため、鮮度を保って青菜が時間経過と共にしんなりしてしまうのを防いでくれます。
菜差しは文鳥がつついても抜けにくい構造になっているため、青菜の管理がグッと楽になるアイテムです。
野菜はかたまりで与える
野菜は食べやすいように細かくしてあげるよりも、そのままのかたまりの状態で与えるのが好ましいです。
野菜をかたまった状態で与えると、文鳥が楽しみながらついばんで食べることができます。
文鳥にとって食事を楽しい時間にしてあげられる効果があるので、野菜はできるだけかたまりの状態で与えてみましょう。
よく洗った新鮮な野菜を与えよう
どんな野菜でも、まずはしっかりと水洗いをして汚れや農薬を落とすことが大切です。
汚れが付着した状態の野菜は、文鳥の体にとって害になるリスクがあります。
野菜は毎日新しいものへ交換して、なるべく鮮度が高い状態で与えてください。
火を通す必要はないので、調理はしないで生野菜を食べさせましょう。
まとめ
小松菜のような野菜から、ミカンやイチゴといった果物までさまざまなものを食べられる文鳥。
飼い主としては色々なものを食べさせる楽しみがありますが、与えてはいけない種類があることもしっかりと理解しておく必要があります。
与える量や頻度を守って上手に食事に取り入れてあげてください。
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