文鳥とインコはどちらも人気が高く、小鳥をお迎えしたい人のペット候補に必ず浮上するといっても過言ではありません。
飼いやすくキュートな文鳥とインコですが、どちらをお迎えするか迷っている人も多いです。
本記事では文鳥とインコの特徴や懐き方などを比べながらそれぞれの違いをご紹介。
見た目や性格などを比較してそれぞれの魅力に迫っていきましょう。
文鳥とインコが気になっている人、どちらをペットにお迎えしようか迷っている人はぜひ参考にしてください。
文鳥とインコの特徴
同じ鳥の仲間である文鳥とインコですがそれぞれに違う特徴があります。
文鳥はカラー違いでほかの種類が存在するのに対し、インコは小型種から大型種まで種類が幅広く、見た目や性格、寿命など生態の違いが大きいです。
数多くいるインコの中でも、ペットとして特に人気が高い種類は小型種のセキセイインコです。
まずは文鳥とセキセイインコそれぞれがどんな特徴をもつ小鳥なのかを知っていきましょう。
文鳥とは
文鳥はスズメ目カエデチョウ科に分類されており、体長は15cm前後でセキセイインコよりもやや小さいです。
なめらかで美しい羽毛に朱色のくちばしは文鳥のトレードマーク。
文鳥は頭が良く、飼い主の声のトーンや表情から感情を読み取ったり、自分の名前が呼ばれると反応を示したりします。
お迎え当初は警戒心が強いものの、心を開くとたくさんの愛情を仕草や鳴き声で示してくれます。
飼い主への愛情が深くとても甘えん坊なので、毎日のコミュニケーションは欠かせません。
インコとは
インコの仲間は330種類ほど存在するといわれており、文鳥に比べると鮮やかでカラフルな見た目をしている種類が多いです。
小型種・中型種・大型種と体の大きさも種類によって違いがありますが、ペットとして扱いやすいのは小型種~中型種。
インコは舌や喉の筋肉を使って上手にお喋りをすることができるので、ユーモアあふれるコミュニケーションをとることができます。
特にセキセイインコは穏やかな性格と見た目のかわいらしさ、さらにお世話がしやすいことから人気を集めています。
人間に対する警戒心が薄いことから、基本的には誰にでも懐きやすいです。
文鳥とインコの違い
似ているようで違う文鳥とインコの違いを比較してみましょう。
インコは種類が豊富なので、今回はセキセイインコを例に比べています。
種類 | 鳴き声 | 見た目 | 性格 | 寿命 | お世話の難易度 |
---|---|---|---|---|---|
文鳥 | ボリュームは小さめ バリエーション豊か | 淡い色合い | 甘えん坊 | 約7年~8年 | 易しい |
インコ | ボリュームが大きい お喋りをする | カラフル | 好奇心旺盛 | 約7年~8年 | 易しい |
どちらもお世話が簡単な飼いやすさが魅力の1つですが、性格や鳴き声の違いがはっきりとしています。
それぞれの違いを比べてどちらをお迎えするか検討してみましょう。
鳴き声の違い
文鳥とセキセイインコの鳴き声の大きな違いは、声のボリュームとお喋りができるかどうか。
特に鳴き声の大きさは、アパートやマンションのような集合住宅でも飼いやすいかどうかの基準になるはずです。
また、文鳥のほうが鳴き声にバリエーションがあり、感情に合わせて上手に鳴き声を使い分けることができます。
セキセイインコにも鳴き方の種類はあるものの文鳥には及びません。
鳴き声はインコの方が大きい
セキセイインコの鳴き声は文鳥よりもボリュームが大きく室内に響きやすいです。
アパートやマンションで飼う場合は、飼育部屋を防音仕様にするなど近隣住民への配慮が必要不可欠だといえます。
文鳥はセキセイインコに比べると鳴き声が小さいため、集合住宅でも飼うのに向いています。
普段は「ピッ」という短めの鳴き方をするので、基本的には大きく響き渡るような鳴き方はしません。
文鳥は喋らずインコは喋る可能性も
鳴き方にバリエーションがある文鳥ですが、人の言葉を真似して喋ることはできません。
対してセキセイインコはお喋りをすることが可能で、個体によっては一緒に過ごすうちに飼い主の言葉を真似して話します。
挨拶などの短い言葉だけでなく、歌の1フレーズなど長めにお話する子もいるので驚きです。
セキセイインコが話す意外な言葉に思わずクスッと笑ってしまうなんてことも。
ただお喋りするかどうかは個体によって差があり、まったく喋らないということもあります。
どちらかというとメスよりもオスの方がお喋りする傾向にあるので、言葉を教えたいという人は性別を気にしてお迎えしてみると良さそうです。
見た目はインコの方がカラフル
セキセイインコは黄・青・緑をベースにしたカラーが多く、色合いは鮮やかでカラフルな見た目をしています。
文鳥はグレーや白など落ち着きのある淡い色合いが特徴的です。
カラーだけでなく柄の有無で雰囲気は大きく変わりますし、セキセイインコの中には淡い色合いのカラーも存在します。
文鳥とセキセイインコの主要なカラーを見て、お気に入りの子を探してみましょう。
インコの方が体が大きい
文鳥の体長が15cmほどであるのに対してセキセイインコは体長20cm前後とやや大きいです。
どちらも手のひらにおさまるくらいのサイズ感なので、扱いやすさとしてはそこまで変わりはありません。
性格は文鳥の方が感情表現が豊か
文鳥の性格は喜怒哀楽がはっきりとしており、ちょっとしたきっかけでご機嫌ななめに、かと思えば喜んだりと目まぐるしいです。
表情・仕草・鳴き声で気持ちが分かりやすく、豊かな感情表現は見ているだけでも癒されます。
文鳥は飼い主への愛情をしっかりと示してくれるので、密なコミュニケーションを望む人には文鳥がぴったりです。
インコは部屋が荒れる可能性がある
好奇心旺盛なインコは周囲の物をくちばしでつついてボロボロにしてしまうことが多いです。
本などの紙製品やソファやカーペット、衣服などの布製品は特に大好き。
文鳥はインコに比べると力が弱く、くちばしの形状から物を破壊するまでには至りません。
セキセイインコのくちばしは先端が細くとがっており力も強いので、放鳥するときにある程度部屋の物が傷つけられる覚悟が必要です。
寿命はどちらも変わらない
文鳥とセキセイインコの寿命はどちらも平均して約7年~8年だといわれています。
病気をしにくい丈夫な体であること、エサの品質が向上していることから最近では10年以上生きる個体も珍しくありません。
10年以上は一緒に暮らしていくことを想定した上で、責任をもってお世話をしていけるかどうか検討してください。
お世話の方法も大きく変わらない
文鳥もセキセイインコもお世話の方法は大差ありません。
基本的に必要なお世話は以下5つの内容です。
- エサやり
- 水の交換
- 掃除
- 水浴び
- 放鳥
エサの内容は似た傾向にあり、主食とは別に副食を与えるケースがある点も同じです。
基本的にどのお世話も難しくないので、文鳥とセキセイインコは初心者でも飼いやすい小鳥だといえます。
文鳥とインコのどちらを選ぶべきか
ペットとコミュニケーションを密接に取りたいのであれば文鳥がおすすめです。
感情表現が豊かで飼い主への愛情も分かりやすいですし、スキンシップなどのコミュニケーションを好みます。
反対にいえば飼い主とのコミュニケーションが不足するとストレスを感じてしまうので、文鳥のお迎えは一緒に遊べる時間をしっかりと確保できる人に向いています。
鳴き声が小さいことから集合住宅に暮らしている人でも飼いやすいです。
インコは個体によってはお喋りをするので、ユーモアのあるにぎやかな暮らしを好む人にぴったりのペットです。
人間への警戒心が薄く好奇心旺盛な性格をしているため誰にでもなつきやすいです。
ただ鳴き声が大きく響きやすいので、アパートやマンションでの飼育は少々気を遣います。
どちらをお迎えするか最終的な決め手となるのは鳴き声の大きさと性格の違いではないでしょうか。
それぞれの性格に合わせたお世話ができるか、周囲に迷惑を掛けずに飼育ができるかをポイントにお迎えを考慮してみてください。
文鳥とインコの同居は可能?
文鳥とインコを同じケージでお世話をする同居は控えるべきです。
文鳥は神経質な傾向にあり嫉妬深い一面があるため、飼い主が自分以外の対象に愛情を注いでいる姿を見ることがストレスになってしまいます。
文鳥はペアや幼い頃から一緒に育ったというケースでない限り、同種と他種に関係なく同居には向いていません。
文鳥とインコの同居は難しいですが、同じタイミングで放鳥することは可能です。
もちろん喧嘩するようなことがないように、放鳥させるときは飼い主がしっかりと見守る中で行いましょう。
まとめ
魅力たっぷりの文鳥とインコそれぞれの特徴を踏まえて、どちらをお迎えするかをぜひ検討してみてください。
見た目や性格だけでなく、鳴き声の大きさなど近隣に迷惑がかからないかどうかも考慮することが大切です。
まずはペットショップに足を運んで実際の鳴き声や人への懐き具合などを確認してみてはいかがでしょうか。
鳥専門のショップであれば具体的なアドバイスをもらえますので、お迎えを悩んでいる人はぜひ相談してみましょう。
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飼い主の皆さん自身も、もちろんペットもより快適で幸せに暮らすために、ぜひ一度ご覧ください!