散歩ができる小動物として紹介されるフェレット。
家の中だけでなく、外でも一緒に時間を過ごすことができる散歩は楽しいお世話の1つです。
本記事では、フェレットの散歩の必要性や始めるのに適した時期、さらには注意点をご紹介。
フェレットの散歩について理解を深めて、安全に行えるように準備しましょう。
フェレットに散歩は基本的に必要ない
フェレットは必ずしも散歩に連れていかなければならないわけではありません。
室内以上に外の世界にはさまざまなリスクがありますし、どちらかといえば散歩に連れて行かなくても平気です。
とはいえ安全面に気を付ければフェレットの散歩にはメリットも存在します。
フェレットの散歩は、外に連れ出すリスクを十分に理解してから検討しましょう。
家の中だけで十分な運動になる
遊ぶことが大好きなフェレットは、ケージの外で運動させて遊びたい欲求を満たしてあげることが大切です。
家の中にあるものだけでも好奇心や探求心は刺激されるので、フェレットにとっては室内でも十分に楽しんで遊ぶことができます。
毎日1時間程度ケージの外に出して遊ばせる時間を確保できるのであれば、無理に散歩に連れて行く必要はありません。
フェレットの散歩にはメリットもある
フェレットの散歩にはリスクがあるものの、以下のメリットが得られます。
- 気分転換になる
- 外での思い出を作れる
- 出かけることに慣れる
1番のメリットは、外の空気・景色・感触・ニオイ・音などがフェレットの五感を刺激し、気分転換になること。
好奇心旺盛なフェレットは、外での新しい発見に興味津々になるはずです。
室内だけでなく、フェレットと共に外での思い出をつくれるのは飼い主にとっても嬉しいメリットではないでしょうか。
また、散歩を通して出かけることに慣れていると、病院に連れて行く必要があるときでもスムーズです。
フェレットを散歩させるための注意点
フェレットを散歩に連れて行く際は気を付けるべき注意点がいくつかあります。
安全に散歩を行うためにも、以下の6つのポイントを抑えておくことが大切です。
- 感染症や寄生虫の危険性について知っておく
- 他の動物とは接触させない
- フェレットの体にフィットするリードとハーネスを選ぶ
- 安全な場所で散歩させる
- 夏場の散歩は避ける
- いつから散歩できるか把握しておく
それぞれの注意点について理解を深めていきましょう。
感染症や寄生虫に気を付ける
外の環境ではウイルスや細菌、寄生虫に感染するリスクがグッと上がるため注意が必要です。
他の動物の排泄物からウイルス感染を起こしたり、草むらでノミやダニが体に付着したりする恐れがあります。
中には命を落とす危険性が高い感染症もあるため、感染症や寄生虫の対策なしでフェレットを散歩に連れ出すことはおすすめしません。
必ずワクチンを接種しよう
「犬ジステンパーウイルス」という非常に致死率の高いウイルスへの感染を予防できるワクチンがあります。
犬ジステンパーウイルスは、風邪のような症状が次第に重症化していくのが特徴で、効果的な治療薬が存在していない感染症です。
感染している動物の飛沫や排泄物からうつってしまいます。
赤ちゃんフェレットは免疫力が低いため、生後間もない頃に1回目のワクチンを接種し、その後生後6か月までに合計で3回のワクチン接種をして体内の抗体を確立します。
1歳以降の接種は1年に1回の任意接種ですが、フェレットを散歩させるならワクチンの接種を強くおすすめします。
寄生虫の予防も忘れずに
蚊から感染するフィラリア症やノミやダニの付着を薬で防ぐことができます。
フィラリア症とは蚊が媒介する感染症で、糸状の寄生虫が心臓に寄生する影響で呼吸困難などを引き起こす病気です。
感染直後は幼虫の状態ですが、体内で時間をかけて成虫へと成長し、やがてその大きさは20㎝~30cmほどになるといわれています。
心臓が小さいフェレットが感染すると、1~2匹の寄生でも命取りになる恐ろしい感染症です。
真冬の寒い時期以外は蚊に吸血されるリスクが高いため、散歩に連れて行く場合は予防薬を与えておくと安心できます。
また、ノミやダニの付着は痒みなどの皮膚トラブルだけでなく、寄生虫や感染症を運んでくることも。
散歩をする際はノミやダニが潜んでいる草むらに入るのを避けるのが無難です。
フィラリアと一緒に予防できる薬があるので、フェレットの健康を守るためにも予防薬の活用を検討しましょう。
他の動物との接触を避ける
他の動物との接触は、ケガを伴うトラブルが発生する恐れがあります。
感染症などの病気をもらってしまう可能性もあるため、フェレットを散歩させる際は動物との接触は避けましょう。
接触の恐れがありそうなときは、フェレットをすぐに抱きかかえて回避します。
他の人が連れているペットだけでなく、野良猫やカラスなどの野生動物にも十分注意してください。
フェレットの散歩は他の動物と距離が取りやすい広めの公園がおすすめです。
体にあったリードやハーネスを付ける
フェレットは体が非常に柔軟なため、体に合わないハーネスやリードを着用していると外れてしまうケースも少なくありません。
ハーネスとリードは外でフェレットを守るための命綱です。
小動物用の適当なものではなく、必ずフェレット用のハーネスとリードを選んでください。
散歩に行く前に必ずサイズを調節し、正しい装着方法を確認しておきましょう。
ハーネスがずれたり抜けてしまったりすることがないか、少しの間室内で装着して試すことが重要です。
フェレットの習性に気を付けて、安全な場所で散歩をさせる
散歩は交通量の少ない安全な場所で行うことが大前提です。
穴掘りをする習性があるので、公園に連れて行く際は砂場よりも芝生の方が汚れにくくておすすめ。
狭い場所を好むため、隙間に入り込ませないためにも広い公園や運動場を選ぶようにしましょう。
同じように散歩をしている他の動物とも距離が取りやすいです。
安全な場所までキャリーケースで移動するという手も
目的地まで最初からフェレットを歩かせるのではなく、キャリーケースに入れて移動をすると安心です。
交通量の多い道を通る場合でも、キャリーケースなら移動しやすく脱走の恐れもほとんどありません。
安心できる場所まで距離があるときにおすすめの移動方法です。
夏場の散歩は避ける
暑さが苦手なフェレットにとって、夏場の散歩は熱中症のリスクを伴う危険な行為です。
熱がこもったアスファルトの上を歩いてやけどをする危険性もあります。
一般的に28℃を超える環境下で熱中症の危険度が増すといわれているので、散歩に行く際は気温を考慮してください。
フェレットの散歩は春や秋の気候の良いときに行うようにし、真夏や真冬のような家の中と外の気温差が大きくなる時期は室内でたくさん遊んであげましょう。
何歳から散歩が可能なのか?
フェレットが散歩できる年齢の目安は、生後6ヶ月~10ヶ月頃です。
生後6ヶ月以下の赤ちゃんフェレットは免疫力が未熟なため、外に連れ出すのは体調を崩す恐れがあります。
生まれてから最初のワクチン接種の完了が生後6ヶ月頃になるので、ワクチン接種が終了していることが1つの目安です。
加えてハーネスがフィットしやすいように、フェレットの体の大きさが十分に成長しきっているかどうかも考慮する必要があります。
個体差がありますが、生後6ヶ月~10ヶ月の間で大人のサイズ感へと成長するのが一般的です。
フェレットの散歩はワクチン接種の終了と、体の大きさで判断しましょう。
フェレットにおすすめのリードやハーネス
散歩でフェレットの安全を守るために重要な役割を果たすハーネスとリード。
種類がいくつかあるため初めての購入はどれがいいのか迷ってしまいます。
フェレットを散歩させたいという人に向けて、3つのおすすめのハーネスとリードをご紹介します。
それぞれの特徴を比べながら、最適なハーネスとリード選びに役立ててください。
レインボー ferret ランランハーネス ボーダー/フェレット お散歩
腹部にあるマジックテープとバックルの2ヵ所で留められる洋服タイプのハーネスです。
かわいらしいボーダーデザインはブルーとブラウンの2色展開。
SサイズとMサイズから選べるので、フェレットの体格に合わせて選べます。
肌に触れる内側にはクッション材が入っているので、フェレットの体に負担のかかりにくい優しい作りのハーネスです。
マルカン フェレちゃんのうきうきハーネス
ワンタッチバックルで付け外しが簡単な紐タイプのハーネスです。
名前や連絡先を記入できる迷子札や、フェレットが動く揺れで音が鳴る鈴が付いていてお散歩用に最適。
背中当てもフェレットの体を傷つけないよう柔らかい素材を使用しています。
サイズの調節ができるため、体格に合わせて使用可能です。
LIP3015 3連ハーネス
首輪と胴輪が連結しているハーネスで、首輪のみで使用することもできます。
劣化が早いハーネスだけを買い替えたいという声から、リードとは別売りな点が嬉しいポイントです。
MサイズとLサイズのサイズ展開で、首輪と胴輪はそれぞれ調節が可能。
小柄なフェレットから体格が大きいフェレットまで幅広く使えます。
明るい色、落ち着いた色などカラーラインナップが5種類と豊富。
フェレットの多頭飼育をしている人にもおすすめのハーネスです。
まとめ
フェレットの散歩は必須ではないものの、外に連れて行くことで新しい刺激や発見を与えることができます。
散歩に行く際は、安全面に気を配ること、病気の予防を徹底することが大切です。
フェレットにとって過ごしやすい気候を選んで安全に散歩を楽しみましょう。
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飼い主の皆さん自身も、もちろんペットもより快適で幸せに暮らすために、ぜひ一度ご覧ください!